2021年07月23日

佐野亜利亜 ジャズボーカルライブのお知らせ

私が出演するライブのご案内です。
昨今の情勢により、ライブがしばしば中止になるため、なかなか日程を入れられない状況です。
開催される場合も演奏時間が直前まで流動的になり、誠に申し訳ありません。
このブログで最新の情報をお知らせしますので、事前にご確認の上お運びいただけると助かります。
皆様のお越しをお待ちしています。

10月21日(木)池袋 Hot Pepper 18時〜18時45分、19時〜19時45分、20時〜20時45分(入れ替えなし)
 MC2500円
 with 佐藤ミドリ(pf)、うのしょうじ(b)、宮一佐知生(ds) 
 迫力満点のピアノトリオとの共演です。
〜東京都豊島区西池袋1-37-15 西形ビル5F 池袋駅より徒歩5分 
 TEL:03-3971-8669 
http://jazzhotpepper.com/index.html

★hot pepper.jpg
@池袋ホットペッパー 撮影:古谷慎治
 今は時節柄ミュージシャンはマスクを付けて、私はアクリルシートの前で演奏しています。

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posted by ありあ at 00:36| Comment(0) | ライブのご案内

ニーナ・フリーロンの新譜は大きな愛に包まれて

先頃発売されたNnenna Freelonの新譜は“Time Traveler”、約10年ぶりのアルバムです。

1曲目の I Say a Little Prayerは、アレサ・フランクリンやディオンヌ・ワーウィックも歌っていたバカラックの曲。
ニーナもかつては軽快なアレンジでレコーディングしていましたが、今回はゴスペルを思わせる慈愛に満ちた歌声で、全く別の曲のようでした。

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HPによれば、今回のアルバムは2018年から2020年の間に録音されたのですが、その間に、40年連れ添った彼女の夫がALSで2019年に亡くなられたとのこと。
今回のアルバムでは、2人の思い出に満ちた曲が選曲されているそうです。

タイトル曲Time Travelerはニーナのオリジナル。
アルバムにはこんな言葉が記されていました。
〜歌は、誰も行ったことのない場所に連れて行ってくれたり、過去の大切な時に瞬時に戻ることができる時間旅行(time-traveling)の宇宙船のようなもの。
それぞれの曲が時空を超えて、過去と現在が一体となった、永遠の愛に満ちた場所へと私を誘ってくれるのです。
彼がこれらの曲を聴いて、人生の終わりに得られた光の中で微笑んでくれたことに、感謝しています。

Moon RiverやTime After Timeといったスタンダードを聴いていても、アルバムに込められた彼女の思いが重なって、これまで意識したことがなかったような大きくて力強い愛の言葉が、それぞれの歌詞に込められているように感じました。

ギターとのDUOによるスタイリスティクスの You Make Me Feel Brand Newやマービン・ゲイのメドレーも。多彩な選曲で、私たちも懐かしい時間旅行が楽しめます。

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posted by ありあ at 00:34| Comment(0) | お勧めCD/ミュージシャン

2021年07月13日

洗練されたcuteな歌声:ブロッサム・ディアリー〜‘Jazz’Vocal 名盤・名唱(20)

ニューヨーク生まれのBlossom Dearie(1924年生-2009年没)はピアノの弾き語りが素晴らしい。
彼女のソロ・ヴォーカルアルバムでCD化されたものをコレクションし、年代順に聴いてみましたので、お勧めをご紹介します。

彼女は声が可憐なことで有名ですが、それだけではありません。
澄み切った声が見事にコントロールされていて。
繊細な表現にぞくぞくさせられます。

ヴァーブレコートから出された初期のアルバム“Blossom Dearie”(1957年)や“Once Upon a Summertime”(1958年)が名盤とされていますが、聴き応えがあるのはそれより後の時代のライブ盤ではないでしょうか。

“Sweet Blossom Dearie”(1967年)は、彼女のピアノによるトリオで、ジャズクラブ、ロニースコッツでのライブ録音。
Peel Me a Grape、You Turn Me On Baby、Big City's for Me、彼女のオリジナルSweet Georgie Fameなど。
知られたスタンダードではないけれど、レパートリーにしたい魅力的な曲がたくさん収録されています。
自分の個性を活かせる選曲が巧みです。

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“Winchester in Apple Blossom Time ”(1977年)は、1曲のみロン・カーターとのデュオですが、残りは全て一人でピアノの弾き語り。
ぴんと張り詰めた空気の中で、大切な宝物をそっと手渡されたようなイメージの演奏。
ピアノのヴォイシングの美しさが際立ちます。

ベースとのDUOを堪能したい方は“Me and Phill”。
1993年のメルボルンでのライブ収録で、フィリップ・スコージーのベースが彼女のピアノにアクセントを添えています。

自分の好きな作品を録音したいと、彼女は49歳の時に、自身のインディーズ・レーベルDAFFODIL RECORDSを立ち上げました。
ブラジルの雰囲気にあふれた新たなアプローチのアルバム“Blossom's Planet”をリリースしたのは76歳の時。
私にとっての「ブロッサム・ディアリー」はストイックなジャズ・ミュージシャンというイメージです。

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posted by ありあ at 22:49| Comment(0) | ‘Jazz’Vocal 名盤・名唱

2021年06月19日

必聴 サラのライブ盤

4月に発売されたサラ・ヴォーンの“Live at the berlin philharmonie 1969”・
定期購読している雑誌『LAZZ LIFE』最新号の記事で見つけました。
1969年に行われたベルリン・ジャズ・フェスティヴァルでのピアノ・トリオとのライブ。

帯には「サラがMercuryを去りMainstreamと契約するまでの間、レコード会社に縛られることなく、ステージ活動に専念し世界中をツアーしていた時期のライヴ音源からの発掘」と書かれていました。
2回の公演のうちTVで生放送された2回目の公演はCD化されていましたが、1回目の公演も含むパッケージ化ははじめてとのこと。

バックをつとめているのはジョニー・ヴィース(p)、ガス・マンクーソ(b)、エド・プッチ(ds)。このトリオがサラのバッキング・グループだったのはごく短期間だったようです。

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サラの歌声が繊細にコントロールされており、あらためて驚かされます。
特にバラード。低音から高音まで管楽器のように彼女の体が「鳴っている」感じ。

Misty、My Funny Valentineや Fly Me to the Moonのように飽きるほど聴いてきた大スタンダードナンバーで、これだけ心が揺さぶられるとは。。。
サラのファンのみならず、ジャズヴォーカルファン必聴のアルバムだと思います。

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posted by ありあ at 22:09| Comment(0) | お勧めCD/ミュージシャン

2021年06月17日

アレサ・フランクリンのチャーチ・コンサート

2018年に亡くなったアレサ・フランクリン。
1972年、LAの教会での伝説のコンサートを記録した映画『アメイジング・グレイス』が公開されています。
どのタイミングで見に行くか、考えているところです。

その前に予習をしようと購入したのが、先月リリースされた『至上の愛 ~チャーチ・コンサート~ <完全版>』。
これまでLPで紹介されていたものを、この度の映画の公開に併せて2日間のLIVEの未編集ドキュメンタリーとして完全収録しています。

タイトル曲のアメイジング・グレイスにおけるアレサの歌の神々しさ。
キャロル・キングのYou' ve got a friendも新鮮。
CDのサウンドからも聴衆の熱気が伝わってきて、映画館へ行くモチベーションが高まります。

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ゴスペルのアルバムにはこれまでほとんど接したことがなくて、アレサのアルバムも、いずれもコンピレーション・アルバムですがJazzの楽曲を集めたアルバムをこれまでは繰り返し聴いていました。

お勧めのアルバムはAtlanticから出されている“Aretha's Jazz”。
ソウルの女王がなんとMoody's Moodを歌っていてびっくり。
Crazy He Calls Meでは、こんなバラードの表現もあるんだなと勉強になります。

アレサのソウルのアルバムの中で私が好きなのは1974年にリリースされたYoung, Gifted and Black。
選曲がバラエティに富んでいて楽しめます。

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posted by ありあ at 20:31| Comment(0) | お勧めCD/ミュージシャン

2021年06月04日

哀愁漂う等身大の魅力:カーティス・スタイガース〜‘Jazz’Vocal 名盤・名唱(19)

アイダホ生まれのCurtis Stigers は今年55歳のテナーサックス奏者。
90年代にはロックシンガーとしてヒットチャートを賑わせていたそうですが、2001年のアルバムからジャズに転向し、現在に至っています。

今回、彼の全リーダーアルバムを年代順に聴いてみたのですが、90年代の彼の歌が私には無機質に聞こえてしまって・・・。

哀愁漂う枯れた声でエモーショナルに歌う彼の魅力が、ジャズミュージシャンとの共演で生き生きと表現されているのです。
以後多くのアルバムで共演し、アルバムのプロデュースを共に担っているのが、ジャズ・ピアニストでありオルガン奏者のラリー・ゴールディングス 。

Concord Jazzから出された最初のジャズヴォーカル・アルバム“Baby Plays Around”の選曲はスタンダードだけでなくjazz tuneが豊富で、scatも見事。
チェットベーカーの持ち歌も多く収録されていますが、チェットの歌よりもダイナミクスが効いていて表現力が豊かです。

彼の歌うビートルズのI Feel Fineがいい味を出していると、以前にこのブログでご紹介しましたが、この曲が入っているアルバムが2003年の“You Inspire Me”。
どの曲もアレンジが魅力的です。
例えばスタンダード曲のI fall in love too easily。
短い曲なのでどんな風にアレンジしようか、私などいつも迷うのですが、このアルバムでは演奏時間が全収録曲の中で最も長い8分30秒!

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昨年リリースされたアルバム”Gentleman”は、オリジナル曲が多いのですが、ラリーのピアノにあわせた彼の歌は、物語を語っているよう。
歌詞をしっかり聴き取りながら味わうと、55歳の大人の男性が抱く等身大の思いが、陰影のある歌声で迫ってきます。
この中で私が好きな曲は、5拍子のHere we go again。

彼のHPでは、今のご時世だからなのか、キッチンで歌うというコンセプトで定期的に配信をしていました。
ギターを抱える彼の脇で3匹のわんちゃんたちがはしゃいでいる飾り気のなさに心が和みました。

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posted by ありあ at 02:39| Comment(0) | ‘Jazz’Vocal 名盤・名唱

2021年05月20日

歌唱力抜群のピアニスト:ディナ・デローズ〜‘Jazz’Vocal 名盤・名唱(18)

ニューヨーク生まれのDena DeRoseは今年55歳。
ジャズ・ピアニストとしてそのキャリアをスタートさせましたが、手の故障によりピアノが弾けなくなった時期があり、勧められてヴォーカルを始めたそうです。
回復した今ではピアニスト兼ヴォーカリストだけでなく、オーストリアの大学でジャズヴォーカルを教える教育者としても活躍しています。

彼女の歌の特色は、自身が奏でるピアノのフレーズとのユニゾンによる巧みなスキャット。
はじめて聞いた時、使っていたシラブルがチェット・ベイカーのように軽やかだったのが新鮮でした。
弾き語りなので、歌の合間のバッキングのタイミングも絶妙。

ヴォーカリストとしての全リーダーアルバムを年代順に聴いたので、お勧めをご紹介しますね。

デビューアルバムが出されたのは1998年ですが、初期のアルバムはスタンダードが多く選曲されていて、楽器奏者ならではのセンスにあふれたアレンジが勉強になります。
私のお気に入りは2000年のアルバム“I Can See Clearly Now ”。
2007年の“Live at Jazz Standard, Vol. 1”は、ライブならではの迫力ある演奏が楽しめます。

弾き語りで有名なヴォーカリスト、シャーリー・ホーンの名曲を集めた2014年のアルバム“We Won't Forget You: An Homage to Shirley Horn”ではシャーリーの歌と聴き比べてみました。
バラードではシャーリーの重厚な表現が圧巻ですが、swingyな曲では勢いのあるディナの歌に心惹かれました。
それぞれの個性が楽曲に生かされているのがわかります。

最後のお勧めアルバムは昨年出された“Ode To The Road”
メンバーは2004年のアルバムから共演している Martin Wind(b)とMatt Wilson(ds)。
Houston Person(ts)とJeremy Pelt(tp)に加えてシーラ・ジョーダンが参加し、ディナと2曲デュエットしているのが必聴。
私の好きなマーク・マーフィーやボブ・ドローの曲も複数取り上げられていて、ディナがどんなヴォーカリストから影響を受けていたのかがよくわかります。

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ライナーノーツの中で彼女は、「私はインプロヴァイズが好きだけれど、メロディの音をずっと変えていると、人の耳はそちらに行ってしまい、ストーリーを見失ってしまいます」と述べていました。
楽器奏者ならではのジャズ・フィーリングにあふれたフレージングは、ヴォーカリストとしての歌心によって洗練され、より魅力的なものになっているのだと思いました。

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posted by ありあ at 07:12| Comment(0) | ‘Jazz’Vocal 名盤・名唱

2021年04月08日

歌唱力抜群・遅咲きの歌姫:ニーナ・フリーロン〜‘Jazz’Vocal 名盤・名唱(17)

話題になったヴォーカリストのアルバムはきっちり聴いておこうと思い、グラミー賞のジャズ・ボーカルアルバムにノミネートされた作品を、年代順に聴いていた時期がありました。
その中でお気に入りになったのがNnenna Freelon。1954年生まれの今年66才です。

エリス・マルサリスに見いだされて30代後半でデビューCDをリリースした後は、精力的にリーダーアルバムを出しており、ジャズ・ボーカル・パフォーマンスの部門も含めて過去に4回ほどグラミー賞にノミネートされています。

たっぷりとした発声、艶とハリのある声によるダイナミクスが見事。
サラ・ヴォーンを思わせるホーンライクなスキャットやフェイクも魅力です。

今回も全てのアルバムを取り寄せて年代順に聴いてみました。
選曲は多彩でオリジナル曲もありますが、スタンダード・ナンバーを彼女自身がどんなアレンジで演奏しているのかが興味深かったので、お勧めアルバムもスタンダードが多く収録されたアルバムになりました。

1996年の“Shaking Free”はコンコード移籍後最初のアルバム。
ミュージシャンはBill Anschell(p) John Brown (b) Woody Williams(ds)にRickey Woodard(ts,ss)やScott Sawyer(g)が加わっています。

タイトル曲はオリジナルですが、迫力満点のOut of This World、swingyなI Thought About You、ファンキーなNature Boyやディジー・ガレスピーのBirk's Worksなど、ノリのいい曲が多いアルバム。

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2010年の“Home free"もスタンダ−ドの選曲が多く、そのほかにスティビー・ワンダーやビリー・ホリデイのトリビュートアルバムも出ています。
わざわざこんなアレンジにしなくてもいいのに・・と思う曲もなくはないですが、豊かな声量と歌唱力があるからこそ発揮できる個性なんだろうなと聴きながら思いました。

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posted by ありあ at 03:07| Comment(0) | ‘Jazz’Vocal 名盤・名唱

4月のライブ@池袋ホットペッパー

桜があっという間に散ってしまいましたが、4/7は佐藤ミドリさんのピアノトリオとライブでした
この日は若干時間が延びて21時閉店の3回ステージ。

ちなみにこの日はビリー・ホリデイの誕生日。
ミドリさんがビリーの曲が好きだと言ってらしたので、このところ毎回歌わせていただいています。
今回取り上げたのはDon't Explain。
亭主が浮気して帰ってきてくだらない言い訳をするので、思わず口をついて出たビリーの言葉から作られた歌だとか。
なるほど、素直に出た言葉を詩にすればいいんですね・・・・

この日の私の新曲はメル・トーメが歌っていたswingyな曲、Sunday in New York
〜日曜日のNYは楽しくて、悩みなんかはじけ飛び、描いていた夢だって実現するよ
といった歌詞。
まだ行ったことないNY。いったいいつ実現するのかワタシ・・と思いながら歌いました・・・。

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撮影は古谷慎治さん

次回のホットペッパーのライブは、5月14日(金)。
開演/終演時間に変更があった場合には、またこのブログでお知らせします

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posted by ありあ at 03:04| Comment(0) | ライブのご報告

2021年03月26日

KKRホテル東京でディナー

今日は風が強くて、桜があっという間に散り始めています。
KKRホテル東京12階の芙蓉で、オードブルでいただいた春やさいのテリーヌ。
北川シェフ、素晴らしいお料理をありがとうございました。
ホテルの皆様へ感謝。

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窓の外は夕暮れ。皇居の向こうに霞ヶ関の官庁街が見えます。
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posted by ありあ at 20:26| Comment(0) | 日記

2021年03月25日

グレッチェン・パーラトの新譜:フロール

2015年のアルバムLive in NYCがグラミー賞のBest Jazz Vocal Album,にノミネートされたのをきっかけにして、私も過去のアルバムを聴いてきました。
こちらは10年ぶりのスタジオ録音です。

透きとおるウィスパーヴォイス。
その声質を活かして、ブラジル系のテイストがこれまでのアルバムでは中心になっていましたが、今回の選曲も独特。

オリジナルに加えてアニタ・ベイカーや、ロイ・ハーグローヴ、.バッハ、デヴイッド・ボウイなども、彼女ならではのサウンドで料理されています。

ミュージシャンは、ブラジル人ギタリスト&カヴァキーニョ奏者のマルセル・カマルゴ、
チェリストのアルティョム・マヌキアン
パーカッション奏者のレオ・コスタ がメイン。

ベースの代わりにチェロ、ドラムセットではなくパーカッションによって奏でられる軽いサウンド。
歌詞をつけずにハミングのようなスキャットで通す曲も多かったです。

個人的にはピシンギーニャの曲「ロサ」と.バッハの無伴奏チェロ組曲がよかったかな。
「聴かせよう」としなくてもハミングだけでも十分楽曲として成り立つんだと気づかせてくれましたが、それも確かな歌のスキルがあってこそ。

florというのはポルトガル語で花の意味だそう。
花が咲き始め、目覚める。女性としての自分の在り方のメタファーとして。
子育てに専念してきたけれどまた音楽に戻ってお届けするという意味がこめられているそうです。

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自分の声に対しては、正直で偽りのない状態であろうとする直感に従ってきた、と彼女がかつてのインタビューに答えていたのを思い出しました。
独特の声を活かした歌唱法とサウンドが楽曲を届けるコンセプトと相まって個性的な魅力を放ったアルバムです。

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posted by ありあ at 13:59| Comment(0) | お勧めCD/ミュージシャン

2021年03月19日

グラミー賞/ベストジャズボーカル ノミネートアルバム

今回ノミネートされていた女性ボーカルのアルバムは3枚。
まずCarrmen Lundy ”Modern Ancestors ”
カーメン・ランディは好きなヴォーカリストなので、以前にこのブログでもご紹介したことがあります。

このアルバムも全曲彼女のオリジナル。
はじめて聴くのに印象的に耳に残る曲ばかり。曲調も変化に富んでいて飽きません。
楽器の演奏と歌が見事に溶け込んだ印象を与えるのは、彼女自身がアレンジに携わっているだけでなく、キーボードやギターなどの演奏を担当しているからでしょうか。
メッセージ性が高い曲もあって、Flowers and Candles(花とキャンドル)は、周りの世界の危険性を子供に伝えようとする歌。
今年66才で、迫力のある歌声と素晴らしいボーカルテクニック。
素敵なアルバムのデザインも彼女。本当に多彩な人です。

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Somi が Frankfurt Radio Big Bandと共演した“Holy Room: Live at Alte Oper”
ソミというヴォーカリストを聴くのははじめてでした。
イリノイ州でルワンダとウガンダからの移民として生まれた39才のソングライター。

このアルバムでも人種差別や家庭内暴力といった社会問題と関わる曲が収録されています。
歌声はアフリカンテイストのグルーヴに溢れていますし、ビッグバンドによるライブ演奏なので迫力満点。
ピアニストの百々(どど)徹さんが参加されています。

Thana Alexa“Ona”
タナ・アレクサも聴くのははじめてでした。
33才、クロアチア系アメリカ人で作曲やアレンジも手がけます。

アルバムの「Ona」とはクロアチア語で、「She」に該当する言葉だそうです。
2017年、ワシントンDCでの女性の権利に関するデモ行進に参加した経験に触発されて作られたアルバムらしい。2曲を除いた全てが彼女のオリジナル曲です。
中にはLGBTQに関わる曲も含まれていたのですが、そんな曲を聴いていると「女性ヴォーカル」「男性ヴォーカル」という区分でこのような記事を書くこと自体に違和感を感じてしまいました。。。。
歌声はsomiと似ているかも。大草原に風が吹くような壮大なスケールです。

今回ノミネートされた全アルバムを聴いていて思うのは、メッセージ性の高いアルバムが多かったということ。
オリジナル曲を書いて歌う中で自らの主張も自由に込めることができる、ジャズボーカリストならではの社会的な役割を垣間見たような気がします。

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posted by ありあ at 09:07| Comment(0) | お勧めCD/ミュージシャン

グラミー賞/ベストジャズボーカルアルバム

コロナの影響で今年は授賞式が遅れ、3月14日の発表となりました。
選ばれたのはこちら
Kurt Elling が Danilo Pérezと共演した“Secrets Are the Best Stories”
私が大好きなヴォーカリスト、カート・エリングがウェイン・ショーターカルテットのピアニスト、ダニーロ・ペレスと共演しているアルバムです。

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ペレスの曲だけでなく、ショーターやジャコ・パストリアス、ヴィンス・メンドーサの曲にカートが歌詞をつけていたりするので、いわゆるスタンダード・ソングブックではないのですが。

その詩は、気候変動や移民制度などの政治的なメッセージが込められ、敬愛する詩人や作家に捧げられていたり。

馴染みのない曲が多いのですが、何度でも聴いてその深遠な世界に浸りたくなるのは、ミュージシャンの素晴らしい演奏もさることながら、時に温かく時に情熱的なカートのバリトン・ヴォイスによるところが大きいのではないかと思います。
昨年春のブルーノートでの来日コンサート、中止になったのが残念でなりません。

ノミネートされたもう一人の男性ボーカリストのアルバムは
Kenny Washington“What 's the Hurry”
こちらは全曲スタンダードナンバーなので、カートのアルバムとは対称的。
ソウルフルなRiffs & Runsとファルセットの美しさが絶妙です。

このケニー・ワシントンという人、ゲストで収録されているほかのアルバムではスキャットバリバリなのに、このアルバムではそんな彼の良さが出ていなくて、個人的には少し物足りなかったです。。。

話題になった新しいアルバムと出会いたくて、昨年も一昨年もノミネートアルバムを全部入手して自分なりに聴き比べをしていたのですが、ブログに書きそびれてました。
今回の女性ボーカリストによるノミネートアルバムのご紹介はまた次回に。

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posted by ありあ at 01:32| Comment(0) | お勧めCD/ミュージシャン

今月もようこそホットペッパーへ

3月17日(水)は池袋ホットペッパーでライブ。
コロナ禍ではありますが、佐藤ミドリさんのピアノトリオと、このところ毎月のように演奏させていただいています。
〜20時閉店でしたが・・・

この日のチャレンジは、スロウテンポのYou are my Sunshineを、スキャットを交えながらうのしょうじさんのベースとDUOで↓

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ああ・・マスクがすっかり衣装の一部になってしまってます。。。。 
撮影は古谷慎治さん

次回のホットペッパーのライブは、4月7日(水)。
今回歌えなかった春の歌をタップリ歌わせていただきましょう!
開演/終演時間に変更がある場合には、わかり次第このブログでお知らせしますね。

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posted by ありあ at 01:26| Comment(0) | ライブのご報告

2021年03月05日

井上智氏の新譜:やっぱりJazzが好き!と思える1枚

かつてご自宅までうかがってレッスンをしていただいていたギターの井上智さん。
2020年はNYから日本に戻られて10年、という節目の年。
去る11月に発売された4年ぶりの新譜 "9SONGS"は、全曲が井上さんのオリジナルです。

まず感じたのはメロディーがどれも親しみやすいこと。
歌詞をつけて持ち歌にしたくなってしまう曲ばかりです。

・・と思っていたら
バンド・アンサンブルを考え、収録曲はシンプルな曲想になるよう心掛けた・・とJazz Life12月号のインタビュー記事に書かれてました。
曲を作るときは、ギターを弾きながら、鼻歌でメロディを口ずさむ感じで全体像を作っておられるそうで、そういうことだったのか、と納得。

収録曲もバラエティに富んでいて、曲順も絶妙。
サルサ調の曲の次にバップが続くのを聴きながら、「あ〜こういうの好き・・」と思わず涙ぐんでしまいました。

11月下旬からストレスで体調を壊してしまう中で、このアルバムを聴いていたからかもしれません。
リリース記念ライブにもうかがえなくて残念でしたが、ようやく体調も整ってきたので、私も再びジャズ修行頑張らなくては・・。

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posted by ありあ at 01:29| Comment(0) | お勧めCD/ミュージシャン

2021年02月11日

今月もまたライブです

2月10日(水)は池袋ホットペッパー。
恒例の佐藤ミドリピアノトリオとのライブです。

ミドリさんがビリー・ホリデイがお好きだとうかがっていたので、今日の1stセットは彼女の歌を特集しました。

はじめてライブで歌わせていただいたのがStrange Fruit(奇妙な果実)。
これは特別な歌だから。。。と今まで思っていて、なかなか持ち歌にできなかったのですが。
私なりの表現もできるのではと思って、コード進行を自分なりに考えて演奏してみました。

緊急事態宣言が延長されて、演奏も17:30スタート、20時閉店。
そんな中でもお運び下さるお客様がおられることを思うと、感謝しかありません。
今のライブはこんな感じなんですけれどもね。

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撮影は古谷慎治さん

次回のホットペッパーのライブは、3月17日(水)。
それまで何ごともなく、またお目にかかれるのを願って。。。。

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posted by ありあ at 02:33| Comment(0) | ライブのご報告

2021年01月08日

2021初ライブ

本年もよろしくお願い致します。
私は毎日なんとかやってます。。。

1月7日(木)池袋ホットペッパー with佐藤ミドリトリオ
この日チャレンジした曲はO Pato

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今年こそはみんなで笑顔になれる日々がくることを祈りながら
撮影は古谷慎治さん

次回のホットペッパーのライブは、2月10日(水)。
その頃東京の町が少しでもおちついていますように。

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posted by ありあ at 15:19| Comment(0) | ライブのご報告

2020年12月21日

アニタ・オデイのクリスマスソング集

Have A Merry Christmas With Anita O'Day
こちらは、70年代のアニタがピアノトリオと演奏している曲を集めたクリスマスソング集。
耳慣れたはずの曲なのに、どれもアニタ節が冴えわたって新しい発見ができます。

ジングル・ベルはご機嫌なswingで。
メル・トーメの曲、クリスマス・ソングは、1943年のジーン・クルーパ楽団専属シンガー時代のライブ演奏も収録されているので、30年後のアニタの歌との聴き比べが楽しめます。

気が重い年末ですが、聴いているだけで心が晴れやかになって来るアルバムです。

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posted by ありあ at 19:18| Comment(0) | ‘Jazz’Vocal 名盤・名唱

2020年12月04日

今年最後のホットペッパー

12月3日(木)は池袋ホットペッパー。
佐藤ミドリさんのピアノトリオと今年最後のライブでした。
うのしょうじさんの頼れるベース、、華麗なドラムスは宮一佐知生さん。

営業短縮で22時閉店になってしまったので、後からお越し下さったお客様には演奏時間がいつもより少なくなってしまいました。

でもクリスマスソングをたっぷりお届けすることができたので、「クリスマス気分に浸れました!」と喜んでいただけて嬉しかったです。

●569_large.jpg  店内もクリスマスの雰囲気。
譜面台の上は飛沫よけでコロナ対策もばっちり。
撮影は古谷慎治さんです。

次回のホットペッパーのライブは、1月7日(木)。
来年は落ち着いた平安な毎日が過ごせますように・・・・

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2020年11月21日

11月のライブ

秋なのにここ数日ぽかぽか陽気。
11/20は東京倶楽部水道橋店で藤澤由二さんとDUOでライブでした。
お忙しい中駆けつけてくださったお客様、深く感謝です!

この日の新曲はBlues in the Night
ハロルド・アーレンとジョニー・マーサーの曲で、ジョー・ウイリアムズ、メル・トーメやエラが歌っていました。
〜私がお下げ髪だったころ、ママが良く言ってたわ
 男が甘い言葉で近づいてきて お前に色目を使ってくるけれど
 男は二つの顔を持っているから、いつかお前は夜に棄てられてブルースを歌うことになるわ

写真撮影は古谷慎治さん。

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次回の東京倶楽部水道橋店でのライブは来年1月15日(金)
新型コロナウイルスの感染者が増えて落ち着かない毎日。
私もしっかり休息を取り、免疫力を高めて励みます。
皆様のお越しをお待ちしています。

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