2016年07月26日

最近聴いていたCD

Jazz vocalのアルバムについてブログで連載しているにも関わらず
私が日頃聴いているのは昔から活躍している vocalist のものばかり。。ということに
あらためて気づかされました。

きっかけは、先月東京倶楽部に出演していた時に休憩時間に流れていたエスペランサ・スポルディング(Esperanza Spalding )の動画。
彼女の歌をじっくり聴いたのは、もしかしたらはじめてかも。
スティービーワンダーと歌っていた‘Midnight Sun' に魅せられて、アルバムを次々と買ってしまいました。

ベーシスト兼vocalist。
わずか20才でバークリー音楽大学の最年少講師を勤めた才能溢れる彼女の声は、軽やかに澄んでいてハイトーンが心地いい!

出されたアルバムのジャンルはジャズに限らないのですが、ジャズ・ヴォーカルのアルバムとして楽しめたのが2008年にリリースされた“Esperanza”。
自作の曲が多く、ミュージシャンの演奏も含めてどれも素晴らしいのですが、スペイン語で歌う‘Body and Soul' は、とりわけ不思議な明るさを放っていました。
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27日(水)は私も池袋Hot Pepper でライブです。
曲のイメージにあわせてどんな声で歌うのか意識しながら、軽やかに旋律を紡いでいくことができればと思います。

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posted by ありあ at 01:23| Comment(0) | お勧めCD/ミュージシャン

2016年07月13日

自由奔放なインプロヴァイザー:ベティ・カーター〜はじめて聴くジャズボーカル(16)

はじめてジャズボーカルを聴く方のために私なりに選んだボーカリストとCDのご紹介。
第16回目はBetty Carter(1929-1998)です。

M.Gridleyというミュージシャンがジャズの歴史について著した“Jazz Styles”という著作。
これまでに5カ国語で翻訳され、私の手元にあるのは2012年に発行された第11版なのですが、そこに紹介されているヴォーカリストは、ブルースシンガーのベッシー・スミス、このブログでも紹介したビリー・ホリデイ、サラ、エラとベティ・カーターだけでした。
その中でベティは、スリリングな演奏スタイルで、ミュージシャンやシンガーから最もリスペクトされていたジャズ・シンガーだと紹介されています。
今回は、手元にあった23枚のアルバムを年代順に聴き、お勧めをセレクトしてみました。

彼女の初期のアルバムは、サラのような深い声を響かせて、比較的素直なフレーズで歌っているのですが、私が聞いた限りでは、60年代中期頃から個性が炸裂しはじめる感じです。

例えば1979年に録音されたライブ盤“The Audience with Betty Carter”。
その1曲目‘Sounds’ では、ミュージシャンにソロ回しせずに、所要時間25分のうち23分間ひたすら一人でスキャットしまくっていました!
バラード‘Spring Can Really Hang You Up The Most’ では、原曲のメロディを崩しすぎてて、歌詞やコード進行を注意して聞いてないと何の曲か聞き取れなかったり・・・。
・・・といった具合なので、彼女の歌は好みが分かれるのではないかと思います。

即興性豊かで器楽的な彼女の歌唱法を味わうには、良く知られたスタンダード・ナンバーをどんな風に歌いこなしているのか、聞いてみるのが一番。
1976年録音のライブ盤“ I Didn't Know What Time It Was”(リリースは1994年)は、タイトル曲をはじめとしてスタンダード・ナンバーが数多く収録されていてお勧めです。

 ・・といいながら、彼女のオリジナル曲も私は大好き。
 このアルバムに収められた‘Tight’ や先ほど紹介した‘Sounds’は超カッコいいですよ

次のお勧めは1993年のライブ盤 “Feed the Fire”。
ミュージシャンはピアノがジェリ・アレン(Geri Allen)、ベースがデイヴ・ホランド(Dave Holland)、ドラムがジャック・ディジョネット(Jack DeJohnette)という素晴らしいメンバーです。
ベースとのデュオやドラムとのデュオの曲があり、ヴォーカルと楽器とのインタープレイのお手本をじっくりと聞くことができます。
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今回はいずれもライブ盤をお勧めしましたが、ライブでの演奏だからこそ、彼女の歌にあわせてバックの演奏が刻々と変わっていく、即興性にあふれたジャズ・ヴォーカルの醍醐味を堪能できるのではないかと思います。

さて、これまで16回にわたって、はじめてジャズ・ヴォーカルを聴く方にお勧めしたいアルバムをご紹介してきましたが、お楽しみいただけましたでしょうか?
専ら私が聴きこんでいるヴォーカリストが中心でしたが、クリス・コナーやメル・トーメなど、この機会にまとめて聴くことができたヴォーカリストも何人かいたので、私自身もとても勉強になりました。

次回からは、ジャズ・ヴォーカルの名盤と呼ばれるアルバムや名演と呼ばれる演奏の聴きどころ−こんな風に聴くと面白いですよ−といったところを、ジャズ・ヴォーカリストなりの視点で、またご紹介していきたいと思います。
お楽しみに!

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posted by ありあ at 03:28| Comment(0) | はじめて聴くジャズボーカル