2017年07月26日

アニタ・オデイ未発表音源のアルバムは?

今月発売された“Anita O'day Live In Tokyo 1964 + 5”。
アニタの初来日時に有楽町のホールでライブ収録された未発表音源が、世界で初めてリリースされたアルバムです。
時期的には、Verve最後の名盤“Anita O'Day and the Three Sounds”が出たあとにあたるでしょうか。
絶頂期のスリリングな演奏が楽しめます。
Bob Corwin(pf)以外のメンバーは、猪俣猛(ds)ら日本人のプレイヤー。

この日のアニタの歌は、フレーズの先取りや解決を遅らせたりして、拍の感覚を伸ばしたり縮めたりする自由な表現が目立ちました。
それまでのアルバムに集録されていた、アニタの「名唱」でお馴染みの曲が選曲されていましたが、アルバムの歌とは全く違ったフレージングで、ジャズ・ヴォーカリストとしての本領を発揮しています。

I cried for youでは4バースで次々とソロを回しているのですが、アニタがミュージシャンを翻弄している様子?!が目に浮かぶような、白熱した演奏でした。

アルバムの後半には、米国のTVで放映された番組にアニタが出演した時の演奏が5曲入っています。
My funny Valentineでの美しい高音が印象的でした。

このアルバムで、アニタの歌に対する新たな発見ができたよう気がします。
未発表音源があったらまたリリースして欲しいです。

510LEHAvLeL.jpg

にほんブログ村 音楽ブログ ジャズへ
にほんブログ村

ジャズランキング
posted by ありあ at 01:52| Comment(0) | お勧めCD/ミュージシャン

2017年07月25日

国内初CD化されたサラ・ヴォーンのアルバムは?

5月に発売された“Sarah Sings Soulfully”は、私が大好きなSarah Vaughanが1963年にスタジオ録音したアルバムです。

アレンジはジェラルド・ウイルソン(Gerald Wilson)。
この人は、ロサンジェルスを処点としたビッグバンドのリーダーで、エラの“Things Ain't What They Used to Be”(『ヴァーサタイル・エラ』)というアルバムもアレンジしていましたが、このサラのアルバムは、西海岸のミュージシャンによるコンボがバックです。

1曲目がA Taste of Honeyだったので、『ヴァーサタイル・エラ』のようにpops調のアレンジが多い選曲なのでは?と思っていたのですが。。。。。。。
こちらのサラのアルバムは、オルガンがバンドのメインになっていて、ファンキーなサウンド。
曲のテンポも全体的にslowなので、サラ特有の粘っこいフレージングを随所で聴くことができます。

例えばナット・アダレイの曲にジョン・ヘンドリックスが詩をつけたSermonette。
ランバート・ヘンドリックス&ロスも歌っているのですが、オルガンによるバッキングとたっぷり音価をとったサラのフレージングが、ファンキーなこの曲にぴったり。

61ADpntHxsL.jpg

サラの国内初CD化アルバムには、4月に発売された“Sweet‘N’Sassy”もあります。
同じ1963年の録音ですが、こちらのアルバムはオーケストラをバックにしたゴージャスな演奏になっています。

にほんブログ村 音楽ブログ ジャズへ
にほんブログ村

ジャズランキング
posted by ありあ at 01:13| Comment(0) | お勧めCD/ミュージシャン

2017年07月24日

歌のうまさが際立つ実力派:ヴァネッサ・ルービン〜‘Jazz’Vocal 名盤・名唱(14)

Vanessa Rubin は1957年生まれで今年60歳。
最初のアルバムSoul Eyesをリリースしたのが1992年、35歳の時でした。
レコーディングのスタートは遅かったようですが、多くの著名ミュージシャンと共演し、作詞・作曲も手がける実力派です。

歌い方が自然でピッチも正確。
コンテンポラリーな楽曲もさらりと歌いこなし、どのアルバムでも歌のうまさが際立っています。
年代順にアルバムを聴いてピックアップしたお勧めはこちら。

はじめに1993年にリリースされた2作目のアルバム“Pastiche”。
スタンダードとJazz tuneによる選曲です。
フランク・フォスターのSimoneとダグ・カーンのArise and Shineでは、彼女の歌の実力が再認識できましたし、In A Sentimental Moodのアレンジもおもしろかった。

Vrpasti.jpg

最近のアルバムでは2013年にリリースされた“Full Circle”。
サックス奏者であり、作曲、編曲も手がけるドン・ブレイデン(Don Braden)との共作です。

ギタリストの デイヴ・ストライカー(Dave Stryker)や、ドンのリーダーアルバムにも参加しているハモンド・オルガンのカイル・コーラー(Kyle Koehler)が共演しており、vocalアルバムというより、Jazzミュージシャンの演奏の中に、ヴァネッサの歌が自然に溶け込んでいる感じ。

ドンやヴァネッサのオリジナル曲があったり、タッド・ダメロンのReveries do come trueという曲にヴェネッサが詩をつけていたりといった多彩な選曲。
Jazzファンの方に十分に楽しんでいただけるアルバムです。

にほんブログ村 音楽ブログ ジャズへ
にほんブログ村

ジャズランキング
posted by ありあ at 01:30| Comment(0) | ‘Jazz’Vocal 名盤・名唱

2017年07月21日

アンドレア・モティスの新譜は?

先月号の『Jazz Life』に紹介記事が掲載されていたAndrea Motisはシンガー兼トランペッター。
初めての個人名義によるリーダー・アルバム“Emotinal Dance”を聴いてみました。
スペイン出身の22歳で、10歳からジャズを聴き始め、11歳からビッグバンドに在籍していたとのこと。
小さい時からジャズに親しんでいたんですね。

ちょっとハスキーな声が羨ましいくらいにcute。
のびやかに歌っていたNever Will I Marryや、エディー・ジェファーソンによるヴォーカリーズの曲Baby Girlは、彼女の独特な声質が楽曲の良さを引き出しているようでした。
母国語だというカタロニア語の曲が3曲あり、エキゾチックな魅力も。

トランペッターなので楽器奏者のスキャットが聴けるのでは?と期待していたのですが、メロディ−を大切にするストレートな歌い方でした。
ジャズ・ヴォーカルで癒やされたいという方にお勧めのアルバムです。

71DAt5YkwXL__SL1400_.jpg

にほんブログ村 音楽ブログ ジャズへ
にほんブログ村

ジャズランキング
posted by ありあ at 02:15| Comment(0) | お勧めCD/ミュージシャン

2017年07月16日

池袋ホットペッパーでライブ

7月13日(木)は池袋Hot Pepperのライブでした。

ミュージシャンは、パワフルなピアノの佐藤ミドリさん。
ベースソロが歌いまくってる、うのしょうじさん。
ブラシさばきが華麗なドラマーの宮一佐知生さん。

今回の新曲は3曲でした。
歌詞が長かったり、メロディーが複雑だったりして、長いことお蔵入りしていた曲です。

It ain't necessarily soは、「ポギーとベス」の中で歌われたガーシュウィンの曲。
旧約聖書の中に書かれていることって必ずしもそうとは限らないんだよ、みたいな歌詞がついています。

Chelsea Bridgeはビリー・ストレイホーンの曲。
エラやサラがそれぞれDuke Ellington Songbookをリリースした中で歌っています。
〜恋人と出会った場所、チェルシー橋に、愛する人が帰ってくると私は祈って待っています〜

ペギー・リーの歌で有名なFeverは3年前に持ち歌にしていたのですが、ようやくライブでお披露目できました。
〜あなたが好きで好きで、熱病にかかったみたい。朝も夜も、誰もかれも、みんな熱病にかかるのよ〜

○IMG_1655_original.JPG
撮影・古谷慎治

次回のHot Pepperでのライブは10月5日(木)です。
このメンバーでの演奏の良さを活かしてどう選曲するか、今から楽しみ♪
皆様のお越しをお待ちしています。

にほんブログ村 音楽ブログ ジャズへ
にほんブログ村

ジャズランキング
posted by ありあ at 14:07| Comment(0) | ライブのご報告

2017年07月05日

コルトレーンのお勧めは?〜今日のジャズ喫茶(9)

7月17日はコルトレーン没後50年。
ということで、早稲田のJazz Nuttyのサイトには「今月のテーマ」のところに「リクエストをお待ちしています」の文字が。

後期のアルバムではない、いわゆる「名盤」ではないお勧めのものを、とお願いしたところかかったのがこちら。
“Cattin' With Coltrane And Quinichette”
コルトレーンがレスター・ヤングの流れをくむポール・クイニシェット(Paul Quinichette)と共演した1957年の録音です。

タイプの違うテナー奏者。
それぞれのアドリブももちろんですが、フォーバースのところで両者の違いが際立っているのが面白かった。
音楽性が同じミュージシャンと演奏するスタイルばかりではなくて、こういうのもありなんですね。

71mSvJEeL2L__SL1417_.jpg

この日聴いたそのほかのアルバムで素晴らしかったのが、チェット・ベイカーの“strollin'”
ギタリストのフィリップ・カテリーン(Philip Catherine)と1985 年にドイツで共演したライヴ・アルバムです。
80年代のチェットを支えたベースのジャン・ルイ・ラシンフォッセ(Jean Louis Rassinfosse)が加わったドラムレスの渋い演奏。

チェットのvocalが入っているので、私もコレクションしていたアルバムだったのですが、音がよかったからか、始めて聴いたかのような新鮮な印象に打たれました。
vocal以外の曲を真剣に聴いていなかったことに気づいて反省。

チェットの音色との相性抜群な繊細なインタープレイからフュージョンを思わせるフレーズまで、緊張感ある変化に富んだ演奏。
素晴らしいギタリストの演奏に出会う機会がここ数日多くて嬉しいです。

にほんブログ村 音楽ブログ ジャズへ
にほんブログ村

ジャズランキング
posted by ありあ at 08:37| Comment(0) | 今日のジャズ喫茶

2017年07月03日

アーティストとしての多彩な才能:カーメン・ランディ〜‘Jazz’Vocal 名盤・名唱(13)

先日までJazz weekのチャートに新譜の“Code Noir”がランキングしていたこともあって、しばらく前からCarmen Lundyを聴いていました。
1955年生まれの女性vocalist。
作曲やアレンジだけでなくアルバムでは様々な楽器も担当。
女優や画家としても有名らしく、アルバムジャケットに印刷されていた絵画が彼女の作品だったり。

1985年の初アルバムから始まって、年代順に全アルバムを聴きながらお勧めをピックアップしてみました。
年齢を重ねるにつれ、発声の仕方が変わっているようで、私が好みなのは、ハスキーで力が入っていない歌い方が魅力的な初期のアルバムなのですが。

作品としての充実度で選ぶなら2001年の“This Is Carmen Lundy”。
全曲オリジナル、アレンジも彼女自身で、というアルバムは色々あるのですが。
ラテンのリズムのAll Day, All Nightや、インストで演奏してもばっちり決まりそうなBetter Luck Next Timeなど。
彼女のオリジナルは、はじめて聴く曲なのに耳に残って、かっこいいな、私もレパートリーにしたいな、という曲が少なくないように思います。

71mEffiJSnL__SL1050_.jpg

スタンダードも聴いてみたいという方には1994年録音の“Self Portrait”。
ピアノのシダー・ウォルトンやテナーのアーニー・ワッツが参加しているアルバムです。
アレンジがユニークなMy Favorite Things やストリングスをバックにゴージャスに歌うRound Midnightといったスタンダートナンバーとオリジナルで構成されている変化に富んだ内容です。

オリジナルで個性を発揮すること。
Jazz vocalistの表現方法として憧れます。

にほんブログ村 音楽ブログ ジャズへ
にほんブログ村

ジャズランキング
posted by ありあ at 21:52| Comment(0) | ‘Jazz’Vocal 名盤・名唱

女性vocalistのお勧めアルバムは?〜今日のジャズ喫茶(8)

高田馬場マイルストーンにジャズヴォーカル仲間の藍ヒロコちゃんをお誘いしました。

お勧めのvocalアルバムを何かかけてくださいとお願いしたところ、私が大好きなキャロル・スローンの
“A Night of Ballad”がかかりました。ドン・アブニーとの84年のライブ録音です。
力を抜いた自然体。勉強になります。
全てアカペラのMy idealが心に染みました。

そのほかに良かったアルバムは、1990年にわずか32 歳で亡くなった女性ギタリスト、エミリー・レムラー(Emily Remler)の“East to Wes”。
1988年の作品で、ハンク・ジョーンズ(p)、バスター・ウィリアムス(b)、マーヴィン・スミッティ・スミス(ds)との共演です。
ウェス・モンゴメリーの影響を受けたという彼女のソロがしなやかで美しい。
ほかのアルバムも聴いてみたくなりました。

710HtwTtENL__SL1050_.jpg

Karen Gallingerというvocalistを聴いたのははじめてでした。
2000年のアルバム“Remembering Bill Evans”は、エヴァンスの没後20年の節目に出されており、エヴァンスのオリジナル曲に彼女が歌詞をつけています。
レパートリーに加えてみたいな〜と思っていたら、彼女のサイトに歌詞が掲載されているのを発見しました!

にほんブログ村 音楽ブログ ジャズへ
にほんブログ村

ジャズランキング
posted by ありあ at 00:43| Comment(0) | 今日のジャズ喫茶

2017年07月01日

極上のギターDUOを堪能@池袋モンゴメリーランド

久しぶりにうかがったこちらのお店。
6月28日(水)は井上智氏と中牟礼貞則氏の演奏でした。

今年84歳の中牟礼さんが表情ひとつ変えずに淡淡と演奏していくのに対して、井上さんは巨匠の演奏をもり立てるように多彩なアプローチで迫っていきます。
どの曲もエンディングに至るまでスリリング。
息をのむインタープレイでした。

セットリストは次のとおり。
1st:All the things you are、Here's that rainy day、Body and Soul、Manhã de Carnaval、
Valse Hot、Two Degrees East, Three Degrees West

2nd:How deep is the ocean、Oblivion、Someday my prince will come、
Beautifil Love、In a sentimental mood

井上さんのライブはしばらくぶり。
レッスンにも2年近くうかがっていなかったので、刺激をもらいました。

e349e9b9d9a48880b74940e09123c8e6-300x225.jpg
モンゴメリーランドのHPから

にほんブログ村 音楽ブログ ジャズへ
にほんブログ村

ジャズランキング
posted by ありあ at 02:30| Comment(0) | ライブ聞きに行きました