Porter Plays Porter (feat. Nancy King)の“Porter Plays Porter”
ピアニストのランディ・ポーターのトリオによるコール・ポーター曲集です。
9曲のうち6曲を歌っているナンシーは1940年生まれの77歳。
大好きなヴォーカリストで私もアルバムを集めてます。
この作品でもハスキーな歌声でのフェイクやスキャットが楽しめますし、Night and DayやJust one of Those Thingsのアレンジも面白い。
The Baylor Projectの“The Journey”
ヴォーカリストのジーン・ベイラー(Jean Baylor)とジャズ・ドラマーのマーカス・ベイラー(Marcus Baylor)によるアルバム。
二人は御夫婦です。
ジーンはR&Bデュオで活動していた方らしく、このアルバムもゴスペルやソウルがべースに。
マーカスのドラムも圧巻です。
ミュージシャンの演奏も含めて聴きごたえがあったのはAfro Blue。
最後にジャズメイア・ホーン(Jazzmeia Horn)の“A Social Call”。
1991年生まれ、26歳の彼女のファースト・アルバムです。
2015年のセロニアス・モンク・コンペティションと2013年のサラ・ヴォーン・ジャズ・コンペティションの両方で優勝している実力派。
奔放なスキャットやフェイクが持ち味です。
ベティー・カーターのTightがアルバムのトップに入っていて、歌い方にもどこかベティーの影響が。。。。。。
voiceを自由に駆使したAfro Blueやベースとの速いテンポでのDuoで始まるSocial Callなど、聴きごたえのあるアレンジがあちらこちらに。
スタイリスティックスのPeople Make the World Go Roundはミュージシャンの白熱した演奏で全く違う印象の曲になっていました。
今後の活躍がとても楽しみな新人の必聴アルバム。

5作品を聴いて感じるのは、ジャズというジャンルに収まらないアルバムが少なくなかったこと。
個人的にはジャズ・ヴォーカルの魅力満載のJazzmeia Hornのアルバムが一番楽しめましたが。
果たしてどの作品が受賞するでしょうか?
グラミー賞の発表は日本時間の1月29日です。

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