2021年06月19日

必聴 サラのライブ盤

4月に発売されたサラ・ヴォーンの“Live at the berlin philharmonie 1969”・
定期購読している雑誌『LAZZ LIFE』最新号の記事で見つけました。
1969年に行われたベルリン・ジャズ・フェスティヴァルでのピアノ・トリオとのライブ。

帯には「サラがMercuryを去りMainstreamと契約するまでの間、レコード会社に縛られることなく、ステージ活動に専念し世界中をツアーしていた時期のライヴ音源からの発掘」と書かれていました。
2回の公演のうちTVで生放送された2回目の公演はCD化されていましたが、1回目の公演も含むパッケージ化ははじめてとのこと。

バックをつとめているのはジョニー・ヴィース(p)、ガス・マンクーソ(b)、エド・プッチ(ds)。このトリオがサラのバッキング・グループだったのはごく短期間だったようです。

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サラの歌声が繊細にコントロールされており、あらためて驚かされます。
特にバラード。低音から高音まで管楽器のように彼女の体が「鳴っている」感じ。

Misty、My Funny Valentineや Fly Me to the Moonのように飽きるほど聴いてきた大スタンダードナンバーで、これだけ心が揺さぶられるとは。。。
サラのファンのみならず、ジャズヴォーカルファン必聴のアルバムだと思います。

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posted by ありあ at 22:09| Comment(0) | お勧めCD/ミュージシャン

2021年06月17日

アレサ・フランクリンのチャーチ・コンサート

2018年に亡くなったアレサ・フランクリン。
1972年、LAの教会での伝説のコンサートを記録した映画『アメイジング・グレイス』が公開されています。
どのタイミングで見に行くか、考えているところです。

その前に予習をしようと購入したのが、先月リリースされた『至上の愛 ~チャーチ・コンサート~ <完全版>』。
これまでLPで紹介されていたものを、この度の映画の公開に併せて2日間のLIVEの未編集ドキュメンタリーとして完全収録しています。

タイトル曲のアメイジング・グレイスにおけるアレサの歌の神々しさ。
キャロル・キングのYou' ve got a friendも新鮮。
CDのサウンドからも聴衆の熱気が伝わってきて、映画館へ行くモチベーションが高まります。

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ゴスペルのアルバムにはこれまでほとんど接したことがなくて、アレサのアルバムも、いずれもコンピレーション・アルバムですがJazzの楽曲を集めたアルバムをこれまでは繰り返し聴いていました。

お勧めのアルバムはAtlanticから出されている“Aretha's Jazz”。
ソウルの女王がなんとMoody's Moodを歌っていてびっくり。
Crazy He Calls Meでは、こんなバラードの表現もあるんだなと勉強になります。

アレサのソウルのアルバムの中で私が好きなのは1974年にリリースされたYoung, Gifted and Black。
選曲がバラエティに富んでいて楽しめます。

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posted by ありあ at 20:31| Comment(0) | お勧めCD/ミュージシャン

2021年06月04日

哀愁漂う等身大の魅力:カーティス・スタイガース〜‘Jazz’Vocal 名盤・名唱(19)

アイダホ生まれのCurtis Stigers は今年55歳のテナーサックス奏者。
90年代にはロックシンガーとしてヒットチャートを賑わせていたそうですが、2001年のアルバムからジャズに転向し、現在に至っています。

今回、彼の全リーダーアルバムを年代順に聴いてみたのですが、90年代の彼の歌が私には無機質に聞こえてしまって・・・。

哀愁漂う枯れた声でエモーショナルに歌う彼の魅力が、ジャズミュージシャンとの共演で生き生きと表現されているのです。
以後多くのアルバムで共演し、アルバムのプロデュースを共に担っているのが、ジャズ・ピアニストでありオルガン奏者のラリー・ゴールディングス 。

Concord Jazzから出された最初のジャズヴォーカル・アルバム“Baby Plays Around”の選曲はスタンダードだけでなくjazz tuneが豊富で、scatも見事。
チェットベーカーの持ち歌も多く収録されていますが、チェットの歌よりもダイナミクスが効いていて表現力が豊かです。

彼の歌うビートルズのI Feel Fineがいい味を出していると、以前にこのブログでご紹介しましたが、この曲が入っているアルバムが2003年の“You Inspire Me”。
どの曲もアレンジが魅力的です。
例えばスタンダード曲のI fall in love too easily。
短い曲なのでどんな風にアレンジしようか、私などいつも迷うのですが、このアルバムでは演奏時間が全収録曲の中で最も長い8分30秒!

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昨年リリースされたアルバム”Gentleman”は、オリジナル曲が多いのですが、ラリーのピアノにあわせた彼の歌は、物語を語っているよう。
歌詞をしっかり聴き取りながら味わうと、55歳の大人の男性が抱く等身大の思いが、陰影のある歌声で迫ってきます。
この中で私が好きな曲は、5拍子のHere we go again。

彼のHPでは、今のご時世だからなのか、キッチンで歌うというコンセプトで定期的に配信をしていました。
ギターを抱える彼の脇で3匹のわんちゃんたちがはしゃいでいる飾り気のなさに心が和みました。

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posted by ありあ at 02:39| Comment(0) | ‘Jazz’Vocal 名盤・名唱