2023年07月28日

ケイティ・ジョージの新譜はDUOアルバム

このブログでもご紹介したカナダ出身のCaity Gyorgy。
この度発売された新譜You're alike,You twoは、同じくカナダ出身の若手ピアニスト、マーク・リマカーとのDUOによるジェローム・カーン作品集です。

1曲目のNobody elese but Meは抜群のswing感。
I'll be Hard to Hundleではちょっとワイルドな感じ。
Pick Your Self Upではエンディングに向かって歌い上げるところが圧巻。。。などなど

スキャットを交えた快適にswingする曲が彼女の持ち味ですが、バラードを歌い上げている曲も美しいです。
マーク・リマカーは、ジャズに限らずジャンルを問わないピアニストだそう。
だからでしょうか、彼女の歌のフレージングにもジャズに留まらない豊かさが感じられます。

1曲だけ収録されている彼女の自作曲のタイトルはThe Bartender。
Cuteなだけではない彼女の才能の奥深さが感じられる曲です。

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posted by ありあ at 17:27| お勧めCD/ミュージシャン

2023年07月27日

飛翔する透明なvoice:ノーマ・ウィンストン〜‘Jazz’Vocal 名盤・名唱(24)

ロンドン生まれのNorma Winstoneは今年81歳。
つい先頃もピアニストWill Bartlettとの共作で新譜The Soundless Darkを発売したばかりで、今なお精力的に活動しています。

確かなスキルとい驚異の声域をもつ彼女ですが、その演奏は、ソフトな“声”がゆったりと空間を舞うイメージ。
来日したときにライブを聴きに行ったことがあるのですが、会場がやさしくおだやかな空気に包まれて心地よかったのを覚えてます。

1970年代後半には夫だったピアニストのジョン・テイラー、トランペット奏者のケニー・ウィ―ラ―とともにAzimuth(アジマス)というグループを結成しECMレコードに作品を残していますし、そのほかにもユニークなアルバムが数多くあるのですが。
それらをコレクションして年代順に聴いていったなかから、お勧めの必聴アルバムをピックアップしますね。

はじめにLike Song, Like Weather (1999年、Koch)
こちらはノーマと元夫のピアニスト、ジョン・テイラーとの息の合ったDUOアルバム。

私のお気に入りは1曲目のLazy afternoon。タイトルどおりけだるい雰囲気をもった曲ですが、ノーマの世界観たっぷりの歌唱がとてもあっています。
デイブ・ブルーベックの曲、Strange Meadowlarkもゆったりとしたスペイシーな歌唱。
一方ベーシストのスティーブ・スワローの曲に彼女が歌詞をつけたLadies in Mercedesは、
エキサイティングな仕上がりになっています。

次にお勧めするのはWell Kept Secret (1995年、Hot House)。
こちらはビル・エヴァンス・トリオの最晩年のドラマー、ジョー・ラバーベラを迎え、彼女のアルバムでは珍しいSWINGYな演奏も楽しめます。
ピアノはジミー・ロウルズ、ベースはジョージ・ムラーツ。
Joy Springは軽やかなscatが圧巻。

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今回私が選んだのは、いずれもスタンダードナンバーを取り上げたアルバムになりました。
リスナーとして、というよりも、こんな風に演奏できたら?!というヴォーカリストとしての憧れが(今回に限らず)お勧めアルバムのチョイスに影響しているんだと思います。

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posted by ありあ at 00:35| ‘Jazz’Vocal 名盤・名唱

2023年07月20日

暑さ真っ盛りの中でライブ

このところの猛暑、皆様いかがお過ごしでしょうか。
7月19日(水)は池袋ホットペッパーで恒例のライブでした。

今回の新曲は2曲。
カーペンターズのGoodbye to Loveは、愛にさよならを言うわという趣旨の曲なのですが、これからはひとりで精一杯生きていくわ、という強い意志も感じられる歌詞がついています。ドラムの宮一さんが好きな曲だそう。

My Heart will Go onは、しばらく前にテレビで放送していたため頭から離れなくなってしまった映画タイタニックの曲。
サラ・ブライトマンがイタリア語で歌っていたヴァージョンを、むかし声楽を習っていたころ練習していたのを思い出しました。

久しぶりに歌った曲は、
マンハッタントランスファーのThe Boy from NY City.
ウエス・モンゴメリーのWest Coast blues、ドラムをフュチャーしたAfro Blue。
ジョアン・ジルベルトが歌っていたO Patoは、サンバを練習するアヒルやガチョウたちのかわいい姿を思い浮かべながら。
ナット・キング・コールがカウント・ベイシーオーケストラと歌っていたThe Late Late Show。
フランク・シナトラが歌っていたCome Fly With Meは軽快にswingできる大好きな曲。
MJQのジョン・ルイスがパリの印象をもとに書いたAfternoon in Parisはスキャットを交えて。
ペギー・リーが歌っていたI've Got Your Number。あなたの正体を見破ったわよという意味のタイトルです。
ビリー・ホリデイで有名なStrange Fruitは平和への思いをこめて。

これまでのレパートリーの中から好きな曲を棚卸し・・といった感じでこのところ選曲しています。

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ミドリさん、ベースのうのしょうじさん。ドラムの宮一さんと。
写真は藍川キヨラさんにとっていただきました。

次回のホットペッパーでのライブは9月7日(木)です。
リクエストがありましたら事前に私あてご連絡いただければ楽譜を持って参りますね。
皆様のお越しをお待ちしています。

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posted by ありあ at 06:08| ライブのご報告