2024年12月19日

今年出たケイティ・ジョージの新譜は?

今年のクリスマスに来日するCaity Gyorgy。
1998年生まれのカナダのSingerです。
4枚目のアルバムが8月にリリースされた“Hello, How are you?”
全11曲のうち8曲が彼女のオリジナルですが、いずれも王道のジャズ・ヴォーカルのスタイル!
構成や歌詞がシンプルなのですが、見事にスウイングしているのです。

1曲目のHello, How are you?から軽々としたなスキャットで魅了し
アップテンポなColloquiallyではアニタ・オデイのスタイルを彷彿させる歌唱
スタンダードナンバーのBaubles, Bangles and Beadsは様々なリズムのアレンジで
最後の曲I Don't Mindはご機嫌なブルース、などなど
彼女の歌唱は特にアップテンポの曲が軽やかで聴き応えがあります。

彼女のスキャットやアレンジを聴いていると、もっと私もジャズを歌わなきゃ、という気持ちになります。
共演しているのはAnthony D'Alessandro(pf)、Thomas Hainbuch(bass)Jacob Wutzke(ds)

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posted by ありあ at 14:01| お勧めCD/ミュージシャン

2024年12月13日

すっかり寒さがました夜もライブでHOTに

12月12日(木)は今年最後の池袋ホットペッパーでした。
最後はたくさんのお客様がシットインしてくださり、またまたセッション大会のように。

この日の新曲はJust the Two of Us.
グローヴァー・ワシントンJrの1980年のヒット曲です。
かつて好きだった思い出の曲。
A Lover's Concertoはジャズワルツで。
この日はクリスマスソングも色々と。
ミドリさんのリハモでお馴染みの曲も新鮮でした。

●320_large.jpg
今年もこのメンバーでお届けしました。
ピアノの佐藤ミドリさん、ベースのうのしょうじさん。ドラムスの宮一佐知生さん。
写真撮影は古谷慎治さん。

次回のホットペッパーでのライブは来年1月15日(水)です。
皆様のお越しをお待ちしています!

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posted by ありあ at 02:03| ライブのご報告

2024年12月06日

今回のグラミー賞ノミネートは?(その2)

先月発表されましたBest Jazz Vocal Albumにノミネートされたアルバムのご紹介、続編です。

キャサリン・ラッセル&ショーン・メイソン(Catherine Russell & Sean Mason)のMy Idealも、ピアノとヴォーカルのDUO。
2017年のグラミー賞にキャサリンの6作目のアルバムHarlem On My Mindがノミネートされたとき、このブログでも既に彼女のことを紹介していたのを思い出しました。
今回収録されているのは初期のジャズの楽曲から1950年代までのもの。
古い曲を独自の解釈で蘇らせているキャサリンの力強い歌唱と、寄り添うメイソンの華やかなストライド・ピアノ。
そんな中でもタイトル曲My Idealのリリカルなピアノが美しくて聴き応えがありました。

クリスティーン・ダシール(Christie Dashiell)の Journey In Black。
ワシントンDC生まれ、ノースカロライナ州育ちのボーカリスト兼作曲家の2ndアルバム。
トップの約9分に及ぶ曲Ancestral Folk Songは、african musicを思わせる壮大な歌唱です。
チェンバー・ミュージックからの助成金を得、ダイアン・リーヴスのアドヴァイスを受けて、このアルバムのレコーディングを行ったとのこと。
彼女がダイアンの影響を強く受けていることが、楽曲からも大いに感じ取れます。
このアルバム、自由、遺産、悲しみ、喜びがテーマだそうで、オリジナル曲も豊富。
以前にインタビュー記事で、私はブラックミュージックを、悲しみや抑圧というレンズを通して見たくはない と語っているのを思い出しました。

ノミネートされた5作のうち、私が最も楽しめて繰り返し聴きたくなったのが、サマラのクリスマスソングアルバムでした。
さてさて受賞の栄誉に輝くのはどなたでしょうか。

2/3追記:受賞の栄誉に輝いたのは、サマラ・ジョイ(Samara Joy) – A Joyful Holiday でした

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posted by ありあ at 19:02| お勧めCD/ミュージシャン

2024年12月05日

今回のグラミー賞ノミネートは?

どうも皆様。新しい動向に触れたくて、毎年この時期はノミネートに注目しています。

先月発表されましたBest Jazz Vocal Albumにノミネートされたのは次のとおり。
・クリスティーン・ダシール(Christie Dashiell) – Journey In Black
・カート・エリング&サリバン・フォートナー(Kurt Elling & Sullivan Fortner) – Wildflowers Vol. 1
・サマラ・ジョイ(Samara Joy) – A Joyful Holiday
・ミルトン・ナシメント&エスペランサ・スポルディング(Milton Nascimento & esperanza spalding )– Milton + esperanza
・キャサリン・ラッセル&ショーン・メイソン(Catherine Russell & Sean Mason) – My Ideal

エスペランサのアルバムはこのブログでも先日ご紹介しましたので、そのほかについて、2回に渡ってご紹介しますね。

サマラ・ジョイはクリスマスソング6曲が収録されたものがノミネート。
うち何曲かは既にシングルとしても発売された曲です。
ピアニストのサリヴァン・フォートナーをフィーチャーした Twinkle Twinkle Little Meはピアノのバッキングが愛らしい。
この曲はBest Jazz Performanceにもノミネートされています。
サリヴァンのハモンドオルガンに合わせて家族がコーラスで参加しているO Holy Nightは「さやかに星はきらめき」の歌い出しで有名な賛美歌。
サマラの高音が際立ちます。
Antonio McLendonとのDuoによるThe Christmas Songはゴスペルとジャズが融合されたテイスト。

カート・エリングが今回ノミネートされた6曲収録のアルバムも、同じくピアニストのサリヴァン・フォートナーとのDUOによるものです。
かつてサリヴァンのアルバムにフィーチャーされていたセシル・マクロリン・サルヴァントも、ノーマ・ウインストンの曲A Wishでカートとデュエットし、可憐な歌声を披露。
ロマンチックな曲調が続いたかと思えば、エリントン・ナンバーのThings Ain’t What They Used to Beをswingyに。
ピアノとのDUOの可能性について教えてくれるこのアルバムは、多様な演奏スタイルで聴く者を魅了するサリバン・フォートナーの功績によるところが大。
ちなみに彼の2枚組アルバムSolo Gameも、Best Jazz Instrumental Albumにノミネートされています。

なおカートはジョーイ・カルデラッツォ(Joey Calderazzo)とのDuoによるWildflowers Vol. 2もリリースしています。
この中にもスタンダートが1曲。swingyなIt's Only a Paper Moon。
Current Affairsでは、エンディングに響き渡る彼のヴァリトンヴォイスのロングトーンが美しい。

第67回グラミー賞の授賞式日本時間2025年2月3日です。

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posted by ありあ at 15:37| お勧めCD/ミュージシャン

2024年12月04日

発掘されたアル・ジャロウのライブ音源は?

WoW! Live Performance at the Childe Harold
1976年リリースのGLOW直後に、ワシントンDCのラジオ曲のために録音されたマスターテープから発掘された音源がアルバムとなってリリースされました。

これまでのアルバムに修得されていた曲が多く、懐かしさがこみ上げてきます。
私のお気に入りは、Shiny Stockingsとジョン・ヘンドリックスの曲Gimme That Wine
Shiny ・・は、時にベースラインを自身の声で奏でたり、スキャットも超絶。
彼がジャズのスタンダードを数多く歌っていた頃のアルバムを繰り返し聴いていたのを思い出しました。
こういう演奏、もっと聴きたかったです。

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posted by ありあ at 18:27| お勧めCD/ミュージシャン