2015年02月16日

正統派ジャズ・ボーカルの再来:ロバータ・ガンバリーニ〜はじめて聴くジャズボーカル(2)

色々考えた結果、はじめてジャズボーカルを聴く方向けに選んだ最初の1枚は
Roberta Gamberiniの "The Shadow of Your Smile"(2013)

幅広い声域と巧みにコントロールされた声、完璧な音程とリズム感でスキャットを繰り出したかと思えば
情緒豊かなバラードでは目の前に風景が見えるよう。
母国はイタリアとのことですが、彼女の美しい英語の発音を聴くと、
ネイティブじゃなくてもここまで歌えるのだ。。と大いに刺激になります。
その意味でも、これからジャズ・ボーカルを勉強する方にも是非参考にしていただきたい、
文句なしの歌唱力を持つシンガーです。

 
彼女のCDはどれも素晴らしいですが、このアルバムは、世界に先駆けて日本でブレイクした彼女が
日本のファンのために贈ったスペシャル・アルバムだそうで、お馴染みの曲が満載です。
例えば The Shadow of Your Smile(いそしぎ)
    Fly me to the moon
    Someone to watch over me
    Moanin’
    カーペンターズの雨の日と月曜日は や Close to you などなど

ジャズ・ボーカリストとポップスシンガーの表現の違いを聴き比べたい方は
カーペンターズの「雨の日と月曜日は」と比べてみてください。
キーも同じでストレートにメロディーを歌い、声もカレンと似ているのですが、
ノリ方が違うのがわかると思います。
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amazon.com より

ということで、こちらのCDは選曲の親しみやすさで選びましたが
私が好きな彼女のCDは、デビュー・アルバムの"Easy to Love”(2004)
この中の 'On the Sunny Side of the Street(明るい表通りで)'では
Dizzy Gillespi・ Sonny Rollins・ Sonny Stittの"Sonny Side Up" (1957)というアルバムの中の
彼ら3人の楽器奏者のアドリブを、ロバータが延々とスキャットでコピーしています。

彼女は、エラ・フィッツジェラルド、サラ・ヴォーン、カーメン・マクレエといった
伝説的シンガーの再来と言われてその実力を高く評価されていますが
今回ご紹介したCDの中には、カーメンと似た歌い方をしている曲も入っていたような・・・???
伝説的シンガーと言われる人たちは、後世のシンガーに大きな影響を与えてきたんですね。

次回からは、そんな伝説的シンガーたちのCDから、お勧めをご紹介したいと思います。


posted by ありあ at 22:55| Comment(0) | はじめて聴くジャズボーカル
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