2015年05月27日

満足のいく演奏をするには

2ヶ月ほどスランプに陥っている。
ヴォーカリストとしての楽器である自分のカラダの鳴らし方が思うようにいかないのだ。
何年もやっていてこんな状況に陥るなんて・・・ホントに情けない。

インプロビゼーションを教えていただいている師匠、アルトサックスの大森明氏に、
いまこんな状況で。。と弱音をはいてしまったところ、「これが正解、というのはないからね」とのお言葉。
教えていて気になるところがあっても、今の自分がそう思っているだけかもしれないから、
ダメ出ししないで、どうすればいいか一緒に考えていくようにしている、とのこと。

NY時代も、ミンガスのアルバムに参加するなど、活躍していた大森氏。
2月に4年ぶりの新作になるNYレコーディングのCDを出された関係で、
JAZZ JAPANの春の号にインタビューが掲載されていたが、そこでも大森氏はこのように述べておられた。

古典落語は、次に出てくる言葉や展開がわかっていても、いい回しや味わいが人それぞれに個性があっておもしろい。
ジャズもそれと同じで、人それぞれのものがあるから楽しめる。技術だけいくら向上してもダメ。
パーカーのようにバリバリ吹いても少しも受けないで、その後で演奏した下手なサックス奏者のほうが拍手を浴びることがある。
なんちゃってではダメで自分の演奏をしないといけないと気づいた という洗礼をNYで受けたという。

満足の行く演奏ができるようになるためには一生かかる。
40、50(代)はまたひよっこと言われる、そういう世界。
(60代半ばを越えた)今は少しずつやれるようになって来たかな、とのこと。
なんて謙虚な! この謙虚さが努力をうみ、新たなジャズの追求への原動力になるのだろう。
読んで感動した雑誌の記事のコピーを、自宅のレッスン室の壁に飾ってしまった。

大森氏の新作CD"MANHATTAN SUITE "を聴き直してみた。
暖かい音色で心が吸い込まれるようだった。

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posted by ありあ at 12:37| Comment(0) | Jazz修業
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