2015年12月23日

型破りな天才ヴォーカリスト:マーク・マーフィー〜はじめて聴くジャズ・ボーカル(10)

今回から何回かにわたって、私が大好きな男性ヴォーカリストを取り上げていきたいと思います。
まずご紹介するのは、私が最もリスペクトしているMark Murphyです。
1932年生まれの彼。今年83歳だったのですが、去る10月22日に残念ながら亡くなられました。
来日時のライブを楽しみにしていたのですが、もうそれもかなわないのかと思うと心が折れそうです。。。。。。

スキャットやヴォーカリーズ(名盤のミュージシャンのアドリブに歌詞をつけて歌う唱法)
での超絶過ぎる技巧。
自由なアプローチでジャズそのものを歌い、ある時はジャズというジャンルを軽々と超えていく。
エキセントリックに迫ってくるかと思えば、哀愁を漂わせて静かにストーリーを語る変幻自在なvoice。
“声”という楽器を駆使して様々な表現の可能性を展開してくれるところが最大の魅力です

はじめての方にお勧めするのは名盤の“Rah!”(1961)。
中でも、マイルスで有名な‘Milestones’は何度聴いても飽きない名唱です。
トランペットのクラーク・テリーやブルー・ミッチェル、ピアノのウイントン・ケリーやビル・エヴァンス、ドラムスのジミー・コブといった名だたるジャズ・マンが共演している点でも聴き応えがあります。
rah.jpg

私が彼のアルバムを愛聴しているのは、ジャズ・ミュージシャンがレパートリーにしているbopの曲が数多く取り上げられているから。
しかしながら今回ネットで検索したところ、そんなアルバムの多くが今では手に入りにくくなっているのが残念です。

CD化されていないものもあるので、私の手元にあるアルバムは44枚程しかないのですが、その中で、現在入手しやすいかどうかにこだわらずお勧めするならば“Stloen...And Other Moments”(1992) がイチ押しです。
それまでにリリースされたアルバムの中から選りすぐった演奏を集めたお得な2枚組。
そのうちDisc Twoには、Stolen Moments、Boplicity、Parker's Mood、Red ClayといったJazz Tuneが並び、テナー・サックスのマイケル・ブレッカー、アルト・サックスのリッチー・コール、トランペットのランディ・ブレッカーといったミュージシャン達が、エキサイティングなアドリブを披露しています。

比較的手に入りやすいアルバムの中からお勧めしたいのは“Midnight Mood”(1970)。
アカペラで始まり、ごきげんにswingする‘Jump for Joy' は、高校・大学時代に好きでよく聴いていた記憶があります。

彼の影響を受けたヴォーカリストに、バリトンヴォイスの奇才、カート・エリング(Kurt Elling)(1967−)がいます。
彼はスキャットがスリリングなだけでなく、歌詞もアドリブで歌っているらしい。。。。。
グラミー賞をとっていたり、グラミー賞候補になったり、といった高評価のアルバムがいくつかありますが、まずはデビュー・アルバムの“Close your Eyes”(1995)をお勧めします。
ここでは、ハービー・ハンコックの‘The Eyes of Hurricane' やウェイン・ショーターの‘Dolores ' といった曲が取り上げられています。
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どちらかというと、男性ヴォーカルの方が“ジャズ”を感じさせてくれるアルバムが多くて私好みです。
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posted by ありあ at 23:37| Comment(0) | はじめて聴くジャズボーカル
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