今回ははじめに、アルバムにおさめられた本テイクと別テイクのどこが違うか聴き比べました。
音源はクリフォードブラウン&マックスローチの“At Basin Street”(1956)から‘Love is a Many Splendored Thing’・・お馴染み「慕情」です。
本テイク以外は聴く意味がないという方もいるらしいですが、私は全部聴く派です。
優れたミュージシャンの音源はどれも貴重で勉強になるので、スミズミまで聴かないともったいないですからね。
次に、高音域のトランペッターと中音域のトランペッターの聴き比べがありました。
高音域は、天才クリフォードブラウンで先ほどの“At Basin Street”から‘I'll Remember Aprill’
そしてブッカーリトルの“Booker Little”(1960)から、オリジナルの曲で‘Opening Statement’
23才で亡くなった彼の唯一のワンホーン・アルバムだそうです。
メンバーも豪華で、ピアノはトミー・フラナガンとウイントン・ケリー、ベースはスコット・ラファロ、ドラムスはロイ・ヘインズ。
持っていなかったCDなので早速買ってしまいました。
低音域のトランペッターは、マイルスの「チュニジアの夜」
“The Musings of Miles”(1955)の中の演奏で、ピアノはレッド・ガーランド、ベースはオスカー・ペティフォード、ドラムスはフィリー・ジョー・ジョーンズ。
もう一人はケニー・ドーハムの "At The Cafe Bohemia"(1956)から、‘Round about Midnight’
テナーサックスはJ.R.モンテローズ、ギターは ケニー・バレル、ピアノは ボビー・ティモンズ、ベースは サム・ジョーンズ、ドラムスはアーサー・エッジヒル。
私の好きなハード・バップが全開です。
トランペットの最後は、「トランペットの原点」ということで、ルイ・アームストロングによる‘West End Blues’。1928年の録音だそうですが、音色がつややかでひき込まれます。。
近作のヴォーカルは、いずれも私が始めて聴いた方。
アン・ハンプトン・キャラウェイ(Ann Hampton Callaway)という人の“Blues in the Night"(2006)というアルバムから‘Lover Come Back To Me'
とても音域が広くブロードウェイの舞台女優さんもやっているらしいです。

次にパスカル・ラボーレ(Pascale Lavoie)という人の“Please Belong to Me ”(2013)というアルバムから‘There Will Never Be Another You ’
こちらは低音が響く方。
日頃有名なシンガーのアルバムばかり聴いているので、知らないシンガーがまだまだいるんだなあとあらためて思いました。

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