2016年11月18日

可憐なはかなさでジャズ・ファンを魅了:ビヴァリー・ケニー〜‘Jazz’Vocal 名盤・名唱(5)

お勧めレパートリーを以前にご紹介したときにアルバムを取り上げたBeverly Kenny( 1932-1960)。
28才の若さで自ら命を落としてしまったのが惜しまれます。

スタン・ゲッツの影響を受けていたという彼女。
ポピュラーシンガーのような歌い方をしているコンセプトのアルバムもわずかにありますが、多くのアルバムでJazz Vocalistとしての本領を発揮しています。

特徴はクリアにストレートに伸びる可憐な声。
フェイク(原曲のメロディーを崩した歌唱)も巧みです。

ブルーノート(長音階の3度と5度と7度の音を 半音下げた音)を時折使うのですが、声がcuteなので、メロディーラインが重くならずにはかなさが漂うイメージに。
始めて聴く曲も、どれも持ち歌にしたくなるほど魅力的な楽曲に仕上がっています。

なので、お勧めのアルバムを選ぶのが難しいですが、“Sings with Jimmy Jones and the Basie-ites”(1956) は、カウント・ベイシー楽団のピック・アップ・メンバーで構成されたコンボをバックに歌っています。
‘Nobody Else But Me’や‘Isn't This a Lovely Day’といったswingする曲が聴きごたえあり。

1958-59年に録音された“Sings for Playboys”のバックはピアノとベースのDuo。
ピアニストのエリス・ラーキンスは、エラやクリス・コナーのアルバムでも有名ですし、ベーシストのジョー・ベンジャミンは、サラ・ヴォーンとも演奏していた、いずれも歌伴の名手です。

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バラード‘What Is There to Say’では、歌い出しが高音から始まっているのですが、自分の声の中で魅力的な音域がどのあたりなのかを十分にわかってフェイクしている様子がうかがえます。

彼女が生きていたら、今頃どんなヴォーカリストになっていたでしょうか・・・。

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posted by ありあ at 01:27| Comment(0) | ‘Jazz’Vocal 名盤・名唱
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