ということで、早稲田のJazz Nuttyのサイトには「今月のテーマ」のところに「リクエストをお待ちしています」の文字が。
後期のアルバムではない、いわゆる「名盤」ではないお勧めのものを、とお願いしたところかかったのがこちら。
“Cattin' With Coltrane And Quinichette”
コルトレーンがレスター・ヤングの流れをくむポール・クイニシェット(Paul Quinichette)と共演した1957年の録音です。
タイプの違うテナー奏者。
それぞれのアドリブももちろんですが、フォーバースのところで両者の違いが際立っているのが面白かった。
音楽性が同じミュージシャンと演奏するスタイルばかりではなくて、こういうのもありなんですね。

この日聴いたそのほかのアルバムで素晴らしかったのが、チェット・ベイカーの“strollin'”
ギタリストのフィリップ・カテリーン(Philip Catherine)と1985 年にドイツで共演したライヴ・アルバムです。
80年代のチェットを支えたベースのジャン・ルイ・ラシンフォッセ(Jean Louis Rassinfosse)が加わったドラムレスの渋い演奏。
チェットのvocalが入っているので、私もコレクションしていたアルバムだったのですが、音がよかったからか、始めて聴いたかのような新鮮な印象に打たれました。
vocal以外の曲を真剣に聴いていなかったことに気づいて反省。
チェットの音色との相性抜群な繊細なインタープレイからフュージョンを思わせるフレーズまで、緊張感ある変化に富んだ演奏。
素晴らしいギタリストの演奏に出会う機会がここ数日多くて嬉しいです。

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