このほど発売されたFIFTYは、全曲がオーケストラ仕様の豪華なアルバム。
メンバーのアラン・ポールが書いたライナーノーツによれば、グループの歴史の中で重要な瞬間を表すような曲や、必ずしもヒット曲ではないけれど自分たちが本当に好きな曲が選ばれたのだそう。
全10曲の中で私が繰り返し聴いているお気に入りは次の3曲。
いずれもアラン・ポールがヴォーカル・アレンジをしている曲になりました。
シングルでも大ヒットしたTwilight Zone / Twilight Toneは、シェリル・ベンティーンが正式加入した1979年のアルバムExtentionsに収録されていた曲です。
オーケストラ用のアレンジでより重厚な雰囲気。
ジェニス・シーゲルのソロボーカルもフェイクが活き活きとしています。
What Goes Around, Comes Aroundはアトランティックからコロンビアに移籍した1991年のアルバムThe Offbeat of Avenuesに収録されていたダンサブルな曲。
こちらはメンバーが全ての曲づくりに携わるようになった最初のアルバムです。
今回はじめて抄録されたのはガーシュインの曲でThe Man I Love。
1945年のアーティ・ショーのバンド演奏での楽器のソロに歌詞をつけたヴォーカリーズのスタイルをとっていますが、これまでアルバムに収録される機会がなかったとのこと。
シェリルの驚異的なハイトーンが必聴です。

シェリルは1954年生まれ、ジャニスは1952年、アランは1949年!
時が止まったかのよう。年齢を全く感じさせない歌声に脱帽です。
ファイナル・ワールド・ツアーも行われるそうで、来年の日本公演に期待が高まります。

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