カーメン・ランディのFade To Black
彼女の16枚目のアルバムが昨年に引き続いて今回もノミネートされました。
マルチな才能にあふれる彼女は、今回も全11曲の曲作りとアレンジに加え、アルバムのデザインを担当しています。
このアルバムは、パンデミックの最中に亡くなった家族の思い出に捧げられたものだそう。「これらの曲は、この大きな喪失、悲しみ、癒し、そして私たち全員にとってより明るく、より包括的な未来への希望を反映してます」と述べたカーメン。
今回もメッセージ性のある歌詞がつけられています。
彼女の書くメロディー・ラインはソウルフルで、印象的に耳に残ります。
スモーキーで深い声質ともよくあっていて。。。。
ジュリアス・ロドリゲスのピアノ、テレオン・ガリーのドラムスも聴きごたえ有り。
最後から2曲目の Reverence のホーン・アレンジもグルーヴィーです。
オリジナル曲ばかりなので最初はとっつきにくいかもしれませんが、聴くたびに演奏の深さがより味わえるはずです。

セシル・マクロリン・サリヴァントのGhost Song
これまでに幾度もグラミー受賞の栄誉に輝いているセシル。
今回のアルバムは、名門Nonesuchへの移籍第一弾となる作品です。
今回は亡霊やノスタルジア、憧れをテーマにしているとのこと。
全12曲のうちオリジナルが7曲ですが、カントリー調やミュージカル調だけでなく独特の節回しを持つアイルランドのアカペラ唱法を駆使した曲も。
ハイトーンの歌声が美しいです。
使われている楽器もバンジョー、ピッコロ、教会のパイプオルガンなど多彩。
パーカッション奏者は小川慶太さんでした。
私が好きになったのはObligationという1分半の短い曲
〜罪悪感で交際していたら? それは愛ではなくてプレッシャー〜
といったメッセージを、セシルの歌とピアノトリオの演奏で一気にたたみかけていきます。
授賞式は日本時間の2/6です。受賞するのはどのアルバムでしょうか。
2/6追記 サマラ・ジョイが受賞しました。

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