この秋にVerveからリリースした“Portrate”という、彼女の3枚目のアルバムです。
今回はトランペット奏者のブライアン・リンチがサマラと共同プロデュースに名前を連ねており、
若手ミュージシャンによる4管編成のゴージャスなアレンジが特徴的。
彼女自身が「私はバンドの中で、5番目のホーンであると感じています」と述べており、
そのホーンライクな歌唱がアルバムのコンセプトによくあっていると感じます。
迫力あるハイトーンがあらゆる曲で駆使されている点は、リスナーによって好みが分かれるかもしれませんが。
オリジナルの曲も入っていますが、スタンダードをこれまで大切に歌ってきた彼女らしく、Day By Dayのようなお馴染みの曲も。
私が特に心惹かれた曲は、彼女の深い声質が美しいAutumun Nocturne。
アルバムをリリースしていくにつれ、そのミュージシャンが新たに何をめざし、どんな進化を遂げているのかがわかり、勉強になりました。


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