2025年03月01日

エキサイティングにswing:ビル・ヘンダーソン〜Jazz’Vocal 名盤・名唱(26)

大好きなジャズヴォーカリストのCDを(可能な限り)収集して聴いた中から、お勧めを厳選してご紹介する、「外れなし」なこの企画。
今回はBill Henderson(1926年-2916年)です。

はじめて聴いたのは、家にあったコンピレーション・アルバムに入っていたYou are my sunshine。
素朴な歌いはじめ、からのエキサイティングなswing。
後にジャズ喫茶で、オスカーピーターソン・トリオと共演した1963年のアルバム"Bill Henderson with the Oscar Peterson Trio”(Verve)の冒頭に収録されていたテイクだと知りました。
当時彼は37歳。
徐々に歌を盛り上げていく構成は、ピーターソンとの共演ならではと感じました。

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そのほかにも彼はブルーノートで、ホレス・シルバー・クインテットとの共演によるSeñor Bluesのヴォーカル・ヴァージョンや、ジミー・スミス・トリオとの共演による楽曲を録音をしており、私はこれらを"Señor Blues"というタイトルの、1958-1961年のレコーディングを全て収録したコンピレーション・アルバムで聴きました。

お勧めのアルバムは、カウント・ベイシー・オーケストラとの共演による1966年リリースの"Live In Concert With The Count Basie Band”。
彼はこのバンドに1年しか在籍していなかったようですが、ビッグバンドのゴージャスなアレンジと彼のswingyな歌唱の掛け合いが聴きどころ。
中でもお気に入りはSweet Georgia Brown。この曲、色々なアルバムで繰り返し録音されているので、聴き比べも面白い。

彼のアルバムは、特にライブ盤の迫力が圧巻です。
ライブ盤での演奏の方が、テンポが速く、ノリがいい。
特にお勧め、“Bill Henderson Live at The Vic - Beautiful Memory”は2008年にリリース。
彼の81歳の誕生日を祝ってとのことです。
これまでのアルバムに収録されていた曲が選曲されているのですが、これが81歳のライブか?!と驚かされる声量です。
You are my sunshineもますますパワフル。
初期の彼の歌い方は、ビブラートが若干気になっていたのですが、音価を短くして歌うようになってから、パワフルさが増した感じがするのは気のせいでしょうか。

ちなみにこの年以降のライブの様子も、YouTubeで鑑賞することができます。
息長く第一線で歌い続けたヴォーカリスト。お手本にしたいです。


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posted by ありあ at 13:43| ‘Jazz’Vocal 名盤・名唱