どうも皆様。新しい動向に触れたくて、毎年この時期はノミネートに注目しています。
先月発表されましたBest Jazz Vocal Albumにノミネートされたのは次のとおり。
・クリスティーン・ダシール(Christie Dashiell) – Journey In Black
・カート・エリング&サリバン・フォートナー(Kurt Elling & Sullivan Fortner) – Wildflowers Vol. 1
・サマラ・ジョイ(Samara Joy) – A Joyful Holiday
・ミルトン・ナシメント&エスペランサ・スポルディング(Milton Nascimento & esperanza spalding )– Milton + esperanza
・キャサリン・ラッセル&ショーン・メイソン(Catherine Russell & Sean Mason) – My Ideal
エスペランサのアルバムはこのブログでも先日ご紹介しましたので、そのほかについて、2回に渡ってご紹介しますね。
サマラ・ジョイはクリスマスソング6曲が収録されたものがノミネート。
うち何曲かは既にシングルとしても発売された曲です。
ピアニストのサリヴァン・フォートナーをフィーチャーした Twinkle Twinkle Little Meはピアノのバッキングが愛らしい。
この曲はBest Jazz Performanceにもノミネートされています。
サリヴァンのハモンドオルガンに合わせて家族がコーラスで参加しているO Holy Nightは「さやかに星はきらめき」の歌い出しで有名な賛美歌。
サマラの高音が際立ちます。
Antonio McLendonとのDuoによるThe Christmas Songはゴスペルとジャズが融合されたテイスト。
カート・エリングが今回ノミネートされた6曲収録のアルバムも、同じくピアニストのサリヴァン・フォートナーとのDUOによるものです。
かつてサリヴァンのアルバムにフィーチャーされていたセシル・マクロリン・サルヴァントも、ノーマ・ウインストンの曲A Wishでカートとデュエットし、可憐な歌声を披露。
ロマンチックな曲調が続いたかと思えば、エリントン・ナンバーのThings Ain’t What They Used to Beをswingyに。
ピアノとのDUOの可能性について教えてくれるこのアルバムは、多様な演奏スタイルで聴く者を魅了するサリバン・フォートナーの功績によるところが大。
ちなみに彼の2枚組アルバムSolo Gameも、Best Jazz Instrumental Albumにノミネートされています。
なおカートはジョーイ・カルデラッツォ(Joey Calderazzo)とのDuoによるWildflowers Vol. 2もリリースしています。
この中にもスタンダートが1曲。swingyなIt's Only a Paper Moon。
Current Affairsでは、エンディングに響き渡る彼のヴァリトンヴォイスのロングトーンが美しい。
第67回グラミー賞の授賞式日本時間2025年2月3日です。
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