2017年08月11日

迫力あるベテラン・シンガー、バーバラ・モリソンの新譜は?

1949年生まれのBarbara Morisonは、西海岸に拠点を置いて活躍するJazz & Bluesシンガー。
アルバム“I Wanna Be Loved”がJazz Week のChartにランクインしていたので聴いてみました。

ハスキーな声とダイナ・ワシントンを彷彿とさせるブルース・フィーリングあふれた歌い回し。
Please Send Me Someone To Loveのようなシャウトするシンガーが得意とする曲だけでなく、September In The Rain のようなスタンダードでも、彼女の個性的な表現を楽しむことができます。

今年83歳のテナー奏者、ヒューストン・パーソン(Houston Person)が共演しているのも聴きどころ。

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バーバラは去る7月に15年ぶりに来日されていたとのこと。
迫力がある楽しいライブだったのではないかと推測します。
次の来日があったら逃さないようにしようと思いました。

Jazz Week のChartや『Jazz Life』『Jazz Japan』といった雑誌を見て、これは?!と思ったvocalistの新譜は聴くようにしているのですが。
その中には「是非お勧めしたい」という気持ちにならなかったアルバムで、ブログ掲載に至らなかったものも、やっぱりあるんですよね。

人によって好みが違うので一概に言えませんが、このアルバムのように「聴いてよかった!」と思えるクオリティが高いアルバムを、これからもご紹介していくことができたらと思います。

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posted by ありあ at 21:54| Comment(0) | お勧めCD/ミュージシャン

2017年08月09日

ジョン・ピザレリによるシナトラ&ジョビンのトリビュートアルバムは?

軽やかなヴォーカルを聴かせてくれるのがギタリストの John Pizzarelliです。
フランク・シナトラとアントニオ・カルロス・ジョビンが組んだ名盤“Francis Albert Sinatra & Antonio Carlos Jobim”の発売から今年で50年。
ということでこのほどリリースされたトリビュートアルバムが“Sinatra and Jobim @ 50”。

ジョンはボサノヴァ作品集“Bossa Nova”を2004年に、シナトラ・トリビュート・アルバム“Dear Mr. Sinatra”を2006年に出していましたが。
今回のアルバムでは“Bossa Nova”に参加していたジョビンの孫のダニエル・ジョビンとのDuetが聴きどころになっています。
ジョンのけだるい声がダニエルの声とよく似ていて、2人がからむサウンドが美しい。

何曲かがメドレーになっているのですが、曲の組み合わせや流れがとても自然。
ジョンお馴染みのギターとのユニゾンによるスキャットなど、聴きどころ満載です。

個人的に気に入った曲は、ジョンのオリジナルCanto Casual。
トリビュート・アルバムでありながら、ジョン・ピザレリの個性に溢れたアルバムでした。

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posted by ありあ at 00:33| Comment(0) | お勧めCD/ミュージシャン

2017年07月26日

アニタ・オデイ未発表音源のアルバムは?

今月発売された“Anita O'day Live In Tokyo 1964 + 5”。
アニタの初来日時に有楽町のホールでライブ収録された未発表音源が、世界で初めてリリースされたアルバムです。
時期的には、Verve最後の名盤“Anita O'Day and the Three Sounds”が出たあとにあたるでしょうか。
絶頂期のスリリングな演奏が楽しめます。
Bob Corwin(pf)以外のメンバーは、猪俣猛(ds)ら日本人のプレイヤー。

この日のアニタの歌は、フレーズの先取りや解決を遅らせたりして、拍の感覚を伸ばしたり縮めたりする自由な表現が目立ちました。
それまでのアルバムに集録されていた、アニタの「名唱」でお馴染みの曲が選曲されていましたが、アルバムの歌とは全く違ったフレージングで、ジャズ・ヴォーカリストとしての本領を発揮しています。

I cried for youでは4バースで次々とソロを回しているのですが、アニタがミュージシャンを翻弄している様子?!が目に浮かぶような、白熱した演奏でした。

アルバムの後半には、米国のTVで放映された番組にアニタが出演した時の演奏が5曲入っています。
My funny Valentineでの美しい高音が印象的でした。

このアルバムで、アニタの歌に対する新たな発見ができたよう気がします。
未発表音源があったらまたリリースして欲しいです。

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posted by ありあ at 01:52| Comment(0) | お勧めCD/ミュージシャン

2017年07月25日

国内初CD化されたサラ・ヴォーンのアルバムは?

5月に発売された“Sarah Sings Soulfully”は、私が大好きなSarah Vaughanが1963年にスタジオ録音したアルバムです。

アレンジはジェラルド・ウイルソン(Gerald Wilson)。
この人は、ロサンジェルスを処点としたビッグバンドのリーダーで、エラの“Things Ain't What They Used to Be”(『ヴァーサタイル・エラ』)というアルバムもアレンジしていましたが、このサラのアルバムは、西海岸のミュージシャンによるコンボがバックです。

1曲目がA Taste of Honeyだったので、『ヴァーサタイル・エラ』のようにpops調のアレンジが多い選曲なのでは?と思っていたのですが。。。。。。。
こちらのサラのアルバムは、オルガンがバンドのメインになっていて、ファンキーなサウンド。
曲のテンポも全体的にslowなので、サラ特有の粘っこいフレージングを随所で聴くことができます。

例えばナット・アダレイの曲にジョン・ヘンドリックスが詩をつけたSermonette。
ランバート・ヘンドリックス&ロスも歌っているのですが、オルガンによるバッキングとたっぷり音価をとったサラのフレージングが、ファンキーなこの曲にぴったり。

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サラの国内初CD化アルバムには、4月に発売された“Sweet‘N’Sassy”もあります。
同じ1963年の録音ですが、こちらのアルバムはオーケストラをバックにしたゴージャスな演奏になっています。

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2017年07月21日

アンドレア・モティスの新譜は?

先月号の『Jazz Life』に紹介記事が掲載されていたAndrea Motisはシンガー兼トランペッター。
初めての個人名義によるリーダー・アルバム“Emotinal Dance”を聴いてみました。
スペイン出身の22歳で、10歳からジャズを聴き始め、11歳からビッグバンドに在籍していたとのこと。
小さい時からジャズに親しんでいたんですね。

ちょっとハスキーな声が羨ましいくらいにcute。
のびやかに歌っていたNever Will I Marryや、エディー・ジェファーソンによるヴォーカリーズの曲Baby Girlは、彼女の独特な声質が楽曲の良さを引き出しているようでした。
母国語だというカタロニア語の曲が3曲あり、エキゾチックな魅力も。

トランペッターなので楽器奏者のスキャットが聴けるのでは?と期待していたのですが、メロディ−を大切にするストレートな歌い方でした。
ジャズ・ヴォーカルで癒やされたいという方にお勧めのアルバムです。

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2017年06月26日

生誕100年にちなんだアルバムで蘇るエラの名唱

エラ・フィッツジェラルド生誕100周年を記念して、未発表音源によるライブ盤がリリースされています。
"'s Wonderful / Live in Amsterdam 1957 & 1960"
ジャズ・ヴォーカル・ファンなら知らない人がいない1960年の名盤、"Mack The Knife - Ella In Berlin"の2週間後に録音された11曲と、1957年に録音された10曲が収められています。

1960年録音のメンバーは、"Mack The Knife"と同じポール・スミス(pf)、ジム・ホール(g)、ウィルフレッド・ミドルブルックス(b)、ガス・ジョンソン(ds)。
"Mack The Knife"に収録されていたのと同じ曲が6曲入っていたのですが、"Mack The Knife"のテイクとエラのフレージングが酷似しているところが少なくないのに気づきました。
細部を比較しながら聴き比べたわけではないのですが、どう歌うかあらかじめ決めて歌っている様子がうかがえました。

1957年録音のメンバーは、ドン・アブニー(pf)、ハーブ・エリス(g)、レイ・ブラウン(b)、ジョー・ジョーンズ(ds)。
ゆっくりしたテンポの曲が少なくなく、見事にコントロールされた美しい歌唱が堪能できます。

ジョー・ウイリアムスの十八番のブルースRoll 'Em Peteは、両者のライブともに取りあげられていましたが、1960年に録音されたヴァージョンでは、Volareやパ−カーのMoose The Moocheといった曲が織り込まれながら延々とスキャットが展開されて聴きごたえ十分。

絶頂期のエラの歌声にもう一度出会える1枚です。

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2017年05月29日

亡きマーク・マーフィーの新譜出ました!

2015年10月に亡くなったMark Murphyの新しいCDがJazzWeekのチャートにランクインしていました。
4月にリリースされた“Wild And Free”。
1980年に録音されたキーストンコーナーでのライブ盤です。

マーク48才。
“Stolen Moments”(1978) や“Bop for Kerouac”(1981) といった名盤を出していた頃のアルバムだけに、Bopフイーリングにあふれた曲が満載。
一転してバラードのメドレーは繊細で美しい。

大胆さと繊細さを兼ね備えたライブ盤は、jazz vocalistを志しておられる方に特に聴いていただきたいです。
彼が亡くなってから、北極星が落ちたように沈んだ気持ちでいましたが、このアルバムはこれからも繰り返し聴き続けたい私の愛聴盤になりました。

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彼のライブアルバムは昨年にも2枚出ています。
2001年に録音された“Live In Italy 2001”と2008年に録音された“Live In Athens, Greece”。

晩年のマークのライブはますます自由でパワフル。
時にエキセントリックになる唱法は、人によって好みが分かれるかもしれませんが。

2008年のアルバムはマーク76才の作品ですが、excitingなミュージシャンからパワーが注入されたかのようで、年齢を全く感じさせません。
ギターのSpiros ExarasとピアノのThomas Rueckertの演奏が素晴らしい。

幸せな時間をありがとうございます。

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2017年05月17日

ダイアナ・クラールの新譜は?

5月5日に発売になったダイアナ・クラールの新譜TURN UP THE QUIETを聴きました。
彼女のジャズのスタンダートアルバムは11年ぶりとのこと。

どの曲も原曲のメロディーを大切にした素直で飾らない歌唱。
派手さや凝った趣向がない分、ダイアナのピアノを含めた演奏全体の小粋さが堪能できるアルバムです。

日本盤のみボーナストラックとして最後に収録されていたHow deep is the oceanは、原曲のメロディーを大きく外れて、独自の世界観で歌っていましたが・・・。

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2017年02月27日

グレゴリー・ポーターのJazzアルバムを聴くなら

パワフルなバリトン・ヴォイスのGregory Porter。1971年生まれで現在45歳です。
Take Me to the Alleyが、2017年のグラミー賞・最優秀ジャズ・ヴォーカル・アルバム賞を
受賞しました。

2014年にはLiquid Spiritで既に同賞を受賞済み。
2012年にリリースされたアルバムBe Goodの中のReal Good Handsという曲はBest Traditional R&B Performance部門にノミネートされていました。
若い頃から教会でゴスペルに親しんでいたというインタビュー記事も。
ジャンルを超えて活躍している実力派ヴォーカリストです。

Jazz好きな方が楽しめるのはどれか、この機会に全アルバムを年代順に聴いてみました。
お勧めできるのは2010年のデビュー作Water。
インディーズ・レーベルながら、こちらも最優秀ジャズ・ヴォーカル・アルバム賞にノミネートされた作品です。

ウェイン・ショーターの作品Black Nileでは、グレゴリーのパワフルなスキャットが圧巻。
フレディ・ハバードやショーターとの共演で活躍していたベテラン、ジェームス・スポルディング(as) が参加しているのも聴きどころです。
バラードSkylarkでは、極上のスタンダード・ナンバーを堪能できます。

一度聴くと頭から離れないソウルフルな1960 What? という曲は、デトロイトの暴動を歌ったプロテスト・ソングだそう。
song writerとしての彼が、シンプルで印象的なフレーズにどのようなメッセージを乗せるのか、こだわりを持って作品を仕上げている様子がうかがえます。

ジャズに限らず彼の代表曲を楽しみたい方には、ライブ盤Live in Berlin (2016) があります。

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いつも帽子をかぶってるグレゴリー。
ユニークなルックスがチャーミングですね♪

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2017年02月11日

聴いてみました★グラミー賞ノミネート作品(その2)

2017年のグラミー賞Best Jazz Vocal Albumのノミネート作品を引き続きご紹介。

はじめにRené Marieの“Sound of Red”
彼女は2015年にもノミネートされています。

今回のアルバムはアレンジも含め、全曲が彼女自身のオリジナルという意欲作。
歌と楽曲・アレンジの素晴らしさで、始めて耳にする曲ばかりでも十分に楽しめます。
私がいいな〜と思ったのはIf You were Mineという曲。
表現豊かにswingし、聴いていて思わずYeahhh!とかけ声が出てしまいました。

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1955年生まれの彼女。プロのシンガーとしてのキャリアは41歳かららしい。
これからますます円熟していきそうで、応援したくなります。

次いでThe Tierney Sutton Bandの“The Sting Variations”
ティアニー・サットンは1963年生まれ。
2006年、2010年、2012年、2014年にもそれぞれノミネートされています。

今回のアルバムはスティングの曲をジャズにアレンジ。
恥ずかしながら私、この中の彼の曲は、以前に生徒さんのご希望でレッスンして差し上げたFragileしか知らなかったんです。。。

しかしながら、例えば1曲目の Driven to Tears では、マイルスのSo Whatのイントロやソロが織り込まれていたりしてユニーク。
スティングの原曲を知らない方でも十分に楽しめます。

ポピュラーな曲のカヴァー・アルバムと全曲オリジナル・アルバム。
対照的な2作品をご紹介しましたが、前回取り上げた3枚のアルバムを含め、どれが受賞の栄誉に輝くのでしょうか。

これまでのノミネート回数の実績を考えると ティアニー・サットンかな?と思いますが、個人的には意欲的な作品を世に出し続けているルネにとって欲しい。。。

この2人がこれまで出したCD。
私もコレクションしていて、このブログでもお勧めを紹介しようと思っていたところでした。
AccuJazz.ComというサイトのVocal Jazzのチャネルでたまたま耳にし、どちらも歌唱力がすばらしかったので。

お気に入りのミュージシャンの新譜は、Jazz LifeやJAZZ JAPANといった雑誌でチェックできますが、こちらのサイトではそれまで聴いたことがなかったミュージシャンの素晴らしい演奏に出会えます。

グラミー賞の授賞式は2月13日(月)9:45からWOWWOWで放送されるそうです。

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2017年02月02日

聴いてみました★グラミー賞ノミネート作品(その1)

勉強不足で最近のJazz Vocal界の動向に疎かったので、2017年のグラミー賞Best Jazz Vocal Albumに何がノミネートされているか調べてみました。
昨年のJazz Chartにそれぞれランクインされていた記憶は残っているのですが、この機会に全部聴いてみることに。

“Upward Spiral” − Branford Marsalis Quartet With Kurt Elling
このブログでもご紹介した大好きなカート・エリングが参加したアルバム。
彼は、コルトレーンとジョニー・ハートマンに捧げた“Dedicated to You”で2010年にもこの賞を受賞をしています。

“Take Me to the Alley” − Gregory Porter
深みのあるバリトン・ヴォイスのグレゴリー・ポーターは1971年生まれ。
いつも帽子をかぶってるユニークなルックスのおじさんです。
2010年にファースト・アルバムを出した遅咲きですが、2014年に“Liquid Spirit”でこの賞を受賞しており、本作はソロ4作目。

R&Bファンの方に好まれるソウルフルな楽曲が多いですが、このアルバムの中の彼のオリジナル‘Fan The Flames’はジャズ好きな私が、思わず繰り返し聴いてしまった曲。
ちょっとしたフレージングがカート・エリングの歌い癖と激似だったように感じたのは私の気のせいでしょうか?

“Harlem On My Mind” − Catherine Russell
Jazz & Bluesシンガーのキャサリン・ラッセルは1956年生まれ。
2006年に最初のソロアルバムを出していて、本作は6枚目です。

ビリー・ホリデイやダイナ・ワシントンの影響を受けたと書いてあったので、ハスキーにビブラートを効かせながら歌い上げるソウルシンガーのような歌声を予想していたのですが、演奏スタイルは昔懐かしいニュー・オーリンズ・ジャズを思い出させるもの。
お父上のルイス・ラッセル氏がルイ・アームストロングと共演していたピアニストだったらしく、その影響なのかもしれません。

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そのほかには、私が好きなヴォーカリストのアルバムが2つノミネートされていました。
“The Sting Variations” − The Tierney Sutton Band
“Sound of Red” − René Marie

こちらのご紹介は後日あらためて。

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posted by ありあ at 21:28| Comment(0) | お勧めCD/ミュージシャン

2016年12月24日

カート・エリングの新譜はクリスマス・アルバム

Kurt Ellingの新譜“The Beautiful Day”がJazz week Chartの12位に入っていました。
クリスマスソング曲集です。
しかしながら(少なくとも私には)馴染みがある曲がほとんど入ってなくて。

ソプラノ・サックスが美しいSome Children See Him
ドラム、ベースとのからみが楽しいLittle Drummer Boyなどなど
はじめて耳にするけれども、アレンジを含めて聴きごたえがある曲が色々あったのですが。
WEBで調べてみると、曲自体はクリスマス・ソングとして知られているものが多く取り上げられているようでした。
 # 私が知らなかっただけだった・・・。

今の季節、私を含め、誰でも知っているクリスマス・ソングをどこのお店でも日々演奏しているけれど、欧米社会では、はるかに多くの曲が生活の中に入りこんでいるんだな〜と感じました。

彼は、いわゆる商業的なクリスマス・アルバムは作りたくなかったとのこと。
クオリティの高いアレンジの演奏を聴きながら、今の季節の美しさや私たちをとりまく神秘的な世界について、思いをめぐらせることができるアルバムです。

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2016年12月02日

北欧の歌姫:マルガリータ・ベンクトソンの新譜

1966年生まれの Margareta Bengtson はスウェーデンのソプラノシンガー。
彼女の来日公演を聴きに行くにあたって、これまでに出されたアルバムをじっくりと聴いてみました。

5人組のボーカルアンサンブル「ザ・リアル・グループ」のリードシンガーとして20年以上活躍した後に、2006年にソロシンガーとして独立し、デビューアルバム“I'm Old Fashioned”をリリース。
今回5年ぶりの来日に合わせて、スタンダード集 “Ballads” がリリースされました。

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完璧にコントロールされた透きとおったソプラノ・ヴォイス。
リリカルなピアノやオルガン・サウンドを聴かせてくれる同じくスウェーデンのマティアス・アルゴットソンとのデュオをメインとして、トランペットやトロンボーンが研ぎすまされた音色で静かに絡んできます。
北欧ジャズ特有の透明感。

彼女はジャズ・フィーリングも素晴らしく、これまでのアルバムでは、私の好きな‘Dat Dere’や‘Twisted’といったヴォーカリーズの曲も取り上げられていましたが、今回のアルバムは、クールなアレンジが彼女の声にぴったり。
ソロ・アルバムの中で私の一番のお気に入りになりました。

コンサートが楽しみです。

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2016年11月24日

アロルド・ロペス・ヌッサの新譜

今年の東京Jazzの模様が、10月末から3週にわたってNHK-BSプレミアムで放送されていました。
どれも聴きごたえがありましたが、キューバのジャズ・ピアニストHarold López-Nussaのトリオが素晴らしかったので、CDを購入しました。
来日直前にリリースされた“エル・ビアッヘ(El Viaje)”です。

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タイトルが「旅」を意味しているだけあって、メンバーもワールドワイド。
ヌッサの弟でドラマーのリュイ・アドリアン・ロペス・ヌッサ(Ruy Adián López-Nussa)に加え、セネガル出身のベーシスト、アリュンヌ・ワッドゥ(Alune Wade)は柔らかなvoiceも披露してくれます。

このトリオが気に入ったのは、リュイのドラミングが素晴らしかったから。
東京Jazzでは兄弟でピアノの連弾も披露していた多彩な人です。

ピアノは打楽器だとあらためて納得してしまうほどのスリリングな演奏で、二人の息がピッタリ。
小さい時から、家で二人でこんな風に連弾しながら遊んでいたんだろうな〜と想像させてしまうような、ほのぼのとした雰囲気もありました。

CDの曲で特に印象に残ったのは、
東京Jazzでも演奏されたカリプソの‘Feria’ と ‘Bacalao Con Pan’、ボレロからチャチャへとリズムが変化する‘Lobo's Cha'。

ラテン・ジャズのリズムの詳しいことはわからないけれど、ライブで聴かなくても、CDの音源で十分にエキサイティングなグルーヴを感じとることができます。

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2016年11月22日

アニタ・オデイ没後10年

2006年11月23日にアニタが87才で亡くなって、早くも10年になりました。
このブログでも既にお勧めを紹介していますが、高校でジャズ研に入った頃に聴きだしてからというもの、私が最も影響を受けたヴォーカリストです。

ここ数日彼女を偲んで、絶頂期のアルバム“Anita”(1955)、“Pick yourself Up”(1957)、“Anita Sings the Most”(1957)を繰り返し聴いていました。
この時期の歌唱は高音の澄んだ声が魅力。

オスカー・ピーターソンとの共演による“Anita Sings the Most”では、超高速な歌伴にも自然に溶け込んでswingしている‘Them There Eyes’がさすがです。

2009年に出されたドキュメンタリーDVD "Anita O'Day The Life or a Jazz Singer"では、彼女へのインタビューや貴重なライブ映像を見ることができます。
#こちらは、2008年度 サテライト・アワード ベスト・ドキュメンタリー賞というのを受賞した作品らしい。

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ジーン・クルーパ楽団で、トランペッターのロイ・エルドリッジと歌っていた"Let Me Off Uptown’では、楽しそうに語り、踊ってミュージカルの舞台のよう。
‘感情を女優のように歌にのせる’歌手だというコメントもありました。

幼い頃に受けた手術の影響で、ロングトーンや通常のビブラートをかけるのが無理になったらしく、独自の歌唱法を生み出したアニタ。
自らを、歌手ではなく「ソング・スタイリスト」であると表現していたのも印象的でした。

彼女はミルドレッド・ベイリーやビリー・ホリデイのレコードを聴くだけで、ジャズ・ヴォーカルを身につけていったとのこと。
溢れる個性と、86才になってもニュー・アルバムを録音するジャズへの情熱。

私も情熱をもって研鑽を積み続けていかなければと、あらためて気持ちを引き締めています。

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2016年11月09日

シャーリー・ホーンの新譜 

Shirley Hornの未発表音源が今年になってCD化され、JAZZ WEEK CHARTにしばらく前からランクインされていました。
1988年のラス・ヴェガスでのライヴの模様を収めた“ Live at the 4 Queens”です。
メンバーはShirley Horn (vo,p)、Charles Ables (b)、Steve Williams (ds)。

シャーリー・ホーンと言えば、超スロー・テンポで歌いながら、歌のフレーズの合間に自らピアノをちょろっとバッキングする、という印象が強かったのですが。。。

このアルバムには、歌が入っていないピアノ・トリオでの演奏も3曲入っていて、あらためて聞いてみると、思いのほかピアノのタッチが強くて、思いきりがいい演奏という感じ。

ライブ盤とスタジオ録音では、演奏スタイルが違うのでしょうか?
彼女のアルバムもいくつかこれまでにコレクションしているので、機会をみて年代順にじっくりと聴いてみたいと思いました。
お勧めがありましたら、またこのブログでご紹介しますね。

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2016年10月18日

ヴォーカリーズならキング・プレジャー?!

先日このブログで紹介しましたが、キング・プレジャーのヴォーカリーズの曲を歌っていたカーリン・クロッグのアルバムを聴いてから、しばらくKing Pleasure (1922 –1981)をまとめて聴いていました。

1952〜1954年に録音された“King Pleasure Sings / Annie Ross Sings”は、彼が共演した多彩なヴォーカリストとのセッションを集めた興味深いアルバムです。

ベティ・カーター、ランバート・ヘンドリック&ロス結成前のランバートシンガース、ジョン・ヘンドリックス、エディー・ジェファーソン、ブロッサム・ディアリーに加え、アート・ブレイキーが参加しているアニー・ロスによるセッションも追加されています。
豪華なメンバーですこと。。。。。。

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キング・プレジャーは、サックス奏者ジェームズ・ムーディのソロにエディー・ジェファーソンが歌詞をつけた‘Moody's Mood for Love’を、エディーよりも先に録音してヒットさせたことから、ヴォーカリーズの開祖と呼ばれた人。

同名のアルバムに入っていたキング・プレジャーの歌とエディーを聴き比べてみると、キング・プレジャーの方がピッチが確かで歌の巧さが際立っているような・・・・。

その中で何度も繰り返し聴いたのは“Golden Days“という1960年に録音されたアルバムに収録されていた‘All of Me’。
イリノイ・ジャケーというテナーサックス奏者の演奏をヴォーカリーズしているとのことでしたが、You Tube で元の演奏と聴き比べると、彼が吹いているフレーズにぴったりあった歌詞がうまくあてられていて、勉強になりました。

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2016年10月16日

サラ/エラ/カーメンのNEW DISC

今年に入って、国内で新たにリリースされたCDをいくつか聴きました。

エラのCDは4月にリリースされた“Live at Chautauqua”。
1968年のコンサートの模様を録音していた音源が見つかってCD化されたとのこと。

カーメンのCDは7月にリリースされた“New York State Of Mind”。
1989年の横浜バードでのライヴ録音が復刻されたものです。

サラのCDは3月にリリースされた“Live at Rosy's”
ラジオ番組の元プロデューサーが所有していた放送用テープの中から、ニューオリンズのジャズ・クラブ“Rosy's”での1978年のライヴの様子を収めた2枚組です。

6月にリリースされたサラの“Dreamy”は、オーケストラをバックに1960年に録音されたアルバムの国内初CD化。

そんな中で最も聴き応えがあったのが、7月にリリースされた“Sarah+2”。
1962年録音の国内初CD化で、ギターとベースだけというシンプルな編成。
ミュージシャンはバーニー・ケッセル(g)とジョー・コンフォート(b)です。

ベースとのデュオで始まる1曲目の‘Just in Time’は、4分音符が続くフレーズでのサラの粘りのあるテヌートぎみのノリが印象的。
同じようなノリを、ミディアムswingのほかの曲でもところどころで聞くことができます。

バーニー・ケッセルはウエストコースト系のモダンジャズを代表する白人ギタリストの一人。
曲にあわせてバッキングのスタイルを粋に変えながら、サラの歌を支えています。

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そういえば、同じ頃のギターとベースだけをバックにしたサラのアルバムに、1961年録音の“After Hours”がありました。
ミュージシャンはマンデル・ロウ(g)とジョージ・デュヴィヴィエ(b)。
ベースイントロのアップテンポの曲も入ってはいますが、こちらのアルバムの方が全体的にゆったりとした曲調になっています。

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2016年10月08日

シーラ・ジョーダンへのリスペクトアルバム“Answer July”

シンガーソングライターの大江千里氏が、ジャズ修業のためニュースクールへ留学・渡米したのが2008年、当時47才だったそうです。
卒業後ジャズピアニストとしてデビューしていましたが、去る9月7日にリリースされた4作目になるこのアルバムは、全編がヴォーカルものです。

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シーラ・ジョーダンをイメージして彼が全曲を書き、シーラのみならず、彼女を敬愛するヴォーカリストが集結して歌を披露。
歌詞もヴォーカリストが担当し、このうちジョン・ヘンドリックスが3曲の詩を書いています。
自らもシンガーソングライターだった大江氏の思いとアイデアがつまったアルバムです。

印象に残った曲は
ジョンが詩を書きシーラが歌っている‘Mischivous mouse’。
イタズラネズミがダンスを踊るという可愛い歌詞が、自由に歌うシーラのキュートな声にぴったり。

日本版にはボーナス・トラックとして、平麻美子ちゃんが‘Kumamoto’という日本語の歌を歌っていました。
スモーキーな声が想いに溢れていて胸を打ちます。

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2016年09月12日

ブランフォード・マーサリス&カート・エリングの新譜

MichikaちゃんがリリースしたCDがJazzweekのチャートで何位に入っているかチェックするようになってから、チャートにランクインしているほかのCDも気になってきました。

このところ聴いていたのは、先週まで2位だったBranford Marsalis & Kurt Ellingの“The Upward Spiral”
ブランフォードのカルテットに、私の大好きなカート・エリングが全曲フィーチャーされています。
メンバーは、Branford Marsalis(ts,ss)、Joey Calderazzo(pf)、Eric Revis(b)、Justin Faulkner (ds)、Kurt Elling (Voice)。
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今月号の『Jazz Life』には、「ジャズ・バンドとシンガーという関係性ではなく、ひとつの楽器としてのヴォーカルをカートに担ってもらった」とブランフォードが述べているインタビューが掲載されていました。

カートが詩を書いて語り、ミュージシャンがインプロバイズする曲があったり、スティングの曲やビリー・ホリデイの持ち歌が取り上げられていたりと、バラエティに富んだ選曲の中で、カートは曲調にあった情感を、時にロマンチックに時に力強く「七色の声」で表現しています。

私のお気に入りは、ガーシュインの“Porgy & Bess"の曲で‘There's a Boat Dat's Leavin' Soon for New York (ニューヨーク行きの船が出る)’。
アップテンポにswingしていてゴキゲンです。ブランフォードのソプラノ・サックスの音色も美しい。

このメンバーでの来日公演、実現するといいのですが。

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posted by ありあ at 01:07| Comment(0) | お勧めCD/ミュージシャン