今回は私が大好きなKarrin Allysonをご紹介します。1963年生まれで今年60歳。
フランス語やポルトガル語で歌う全曲ブラジルものや全曲が彼女のオリジナル、社会派のメッセージを込めたアルバムなど、多彩なアルバムがリリースされていますが・・・。
2002年にConcordからリリースされたアルバムIn Blueをはじめて聴いた時、やられちゃったなあ・・・と思いました。
ブルージーな曲ばかりが選曲されているのですが、そのどれもが彼女のハスキーな声にフィットして心地よく、いつまでも聴いていたくなるのです。
オスカー・ブラウンJrやジョニ・ミッチェル、アビー・リンカーン、ブロッサム・ディアリーの曲など、自分の声に合っている曲が巧みに選ばれていて。
Long As You're Living、Love Me Like A Man、Evil Gal Bluesなど、私も歌ってみたい! と思えるゴキゲンな曲が目白押しです。
カーリン・アリソンといえば、ジョン・コルトレーンのアルバムをトリビュートした2001年リリースの“Ballads”が知られていますが、私がお気に入りなのは、2006年リリースの“Foot prints”。
こちらもConcordからの通算10作目のアルバムです。
インストの曲ばかりが集められていて、ジャズ・ヴァーカリストとしての彼女の卓越したスキルにまず圧倒されます。
嬉しいのは、ヴォーカリストのナンシー・キングとジョン・ヘンドリックスが参加していること。
中でもEverybody's Boppinでの3人の自由奔放なscatの応酬がたまりません。
遡って1992年のデビュー作“I Didn't Know About You”も好きなアルバムです。
スタンダードが比較的多く選曲されているからでしょうか、scatやフェイクのアイデア、バラードでの感情の込め方と声の張り方・使い方など、大いに勉強になりました。


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