2018年02月11日

“LOVE”に溢れた名演は?〜今日のジャズ喫茶(20)

早稲田Jazz Nuttyの2月のテーマは“LOVE”がついた曲。
皆様はどんな曲を思い浮かべるでしょうか。
私の場合は、ビリー・ホリデイが歌うThe Man I Loveやシーラ・ジョーダンが歌うFalling in love with loveなんかが、とっさに頭に浮かびます。

この日最初にかかったアルバムは、リー・コニッツ(as)、チャーリー・ヘイデン(b)、ブラッド・メルドー(p)による1996年のライブ盤”Alone Together”からWhat Is This Thing Called Love? 
リー・コニッツの演奏を支えるヘイデンとブラッド・メルドーのバランスが絶妙のドラムレスのトリオです。

次いでジョン・コルトレーンの“Lush Life”からLike Someone In LoveとI love You。
ベースはアール・メイ、ドラムスはアート・テイラー。1957年の演奏です。
歌心にあふれたバラードでの演奏は、ピアノレスの編成なためか、シンプルな美しさが際立っていました。

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最後にビル・エヴァンスのアルバム“Time Remembered”から1963年のライブ録音What Is This Thing Called Love?
共演はチャック・イスラエル(b)とラリー・バンカー(ds)。

偉大なジャズマンの演奏による“LOVE”にちなんだ曲。
聴いているだけで、温かな気持ちにひたれました。
硬派なジャズ喫茶の選曲にハズレはありません。。。。

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posted by ありあ at 01:58| Comment(0) | 今日のジャズ喫茶

2018年02月03日

好きなベーシストのアルバムは?〜今日のジャズ喫茶(19)

早稲田のJazz Nutty。
お店に着いたときにかかっていたのは、ブロッサム・ディアリーが1958年に録音した名盤“Once Upon a Summertime”でした。

JBLのいい音で聴くと、繊細な歌と演奏のすみずみまで心に染み渡ります。
The Surrey With The Fringe On Topは遅めのテンポでswingしていて超カッコイイ。
いつかブロッサム・ディアリー研究をしようとアルバムをコレクションしているのですが、なかなか時間がとれません。

Nutty1月のテーマは「私の好きなベーシスト」でした。
先月うかがう機会がなかったので、遅ればせながら2月に入ってお勧めをリクエスト。
かかったのは南アフリカのジョニー・ダイアニ(Johnny Dyani)、1978年の“Song For Biko”というアルバムでした。

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Bikoはアパルトヘイトの活動家だそうです。
彼に捧げるタイトル曲をはじめとして、全曲がフリー志向のオリジナル。
私の好きなミンガスの演奏がふと頭をよぎりました。
コルネットにドン・チェリー(Don Cherry)。
マカヤ・ンショコ(Makaya Ntshoko)のドラミングが刺激的でした。

私が好きなベーシスト。
真っ先に名前が思い浮かぶのはやっぱりミンガスかな〜〜

心が折れそうになるときも、Jazzが身近にあって本当によかったと思います。

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posted by ありあ at 01:23| Comment(0) | 今日のジャズ喫茶

2017年12月04日

リー・コニッツのお勧めDuoアルバムは?〜今日のジャズ喫茶(18)

早稲田のJazz Nuttyで聴かせていただいた“Suite For Paolo”というアルバム。
アルト・サックス奏者のLee Konitzと、イタリアのピアニスト、ステファノ・ボラーニのDuoでした。
2002年の録音で、全曲が彼らのオリジナルですが、交互にソロをとったり、刺激的なインタープレイが展開されたり。

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スペーシーな演奏が私好みだとお話ししたところ、コニッツの別のDuoアルバムもかけて下さいました。

ニュージーランド出身のピアニスト、アラン・ブロードベントとのDuoによる“More Live-Lee”。
2000年に録音されたこちらのライブアルバムは、I Can't Get Started、How Deep Is The Ocean? などのスタンダード曲が数多く集録されています。

コニッツはDuoアルバムが多く、店主の青木さんもかなりの枚数持っておられるとのこと。
共演者が異なるアルバムを、まだまだ聴かせていただけそうです。

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posted by ありあ at 11:22| Comment(0) | 今日のジャズ喫茶

2017年11月16日

秋の夜長に聴く曲は?〜今日のジャズ喫茶(17)

早稲田にあるJAZZ NUTTY。11月のテーマは“Night”がついた曲です。

チュニジアの夜、あなたと夜と音楽と、Night and day、The Night Has A Thousand Eyes、
Blues In The Night、Summer Night・・・頭に浮かんだ曲だけでも色々ありますが。

コルトレーンが1965年にリリースしたアルバム“Bahia”からは、Something I Dreamed Last Nightというバラード。
レッド・ガーランド(p)、ポール・チェンバース(b)、アート・テイラー(ds)の3人に、フレディ・ハバード(tp)が加わっています。
この曲、マイルスも“Steamin' ”の中で演奏していましたが、このアルバムもレッド・ガーランドとポール・チェンバースでした・・・。

カーメン・マクレエやサラ・ヴォーンの歌にはこんな歌詞がついています。
 恋人と別れたことが信じられなくて、部屋で待ち続けている主人公。
 “これは何かの間違いよ。きっと昨夜の夢が続いているんだわ”
 でもこれは残酷な現実だった。だって昨夜は夢をみなかったのだから。

せつない心情をそのままサックスの音色で表現しているような、歌心溢れる美しい演奏。
勉強になります。

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次いで、私もアルバムを色々コレクションしているエディ・ジェファーソン。
“Letter From Home”は1962年のアルバムですが、収録されているA Night In Tunisiaの歌詞は、私が覚えている歌詞と異なる彼独自のヴァージョンのもの。

店主の青木さんは、来店したお客様の好みを覚えていて、アルバムを選んで下さっているとのこと。
さすがです♪

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posted by ありあ at 23:11| Comment(0) | 今日のジャズ喫茶

2017年10月21日

ジャズ・アルバムへの評価観が問い直される?〜今日のジャズ喫茶(16)

悪天候の週末でしたが、早稲田NUTTYへうかがいました。
今月のテーマはモンクです。

トランペッターのハンニバル・マーヴィン・ピーターソン(Hannibal Marvin Peterson)という人は、1970年代にものすごい人気で、オーナーの青木氏もライブに足を運んだとか。

この日はWell You Needn'tが収録されている1979年のアルバム"Tribute Hannival"がかかりました。
‘トランペットのコルトレーン’と呼ばれていたらしく、私好みのハードなブロウ。
ドラムとのDUOも圧巻でした。

そのほかのメンバーは、ピアノがマイケル・コクレーン(Michael Cochrane)、チェロがディードレ・マレイ(Diedre Murray )、ベースがエロール・ウォルターズ(Errol Walters)、ドラムスがマカヤ・ウンチョコ(Makaya Ntshoko)。

次いで、ピアニストのジャッキー・バイアード(Jaki Byard)という人。
Evidenceが入っている1968年の“Jaki Byard Experience’というアルバムがかかりました。

多様な音楽スタイルの曲がつまっていて、アルバムのコンセプトが一貫していない印象。
正直戸惑いました。
トラディショナルなスタイルもあれば、共演しているサックス奏者の演奏がアバンギャルドっぽかったり。
ジャケットを見に行ったら、ローランド・カークのサックスだと判明。
ちなみにベースはリチャード・デイヴィス(Richard Davis)、ドラムはアラン・ドーソン(Alan Dawson)。

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オーナーの青木氏いわく“ジャズのアルバムとは・・みたいな固定観念を持っていたら、こういうのを聴くと面食らうかも。。。”
自分の好みのものばかりを偏って聴いていたために、感じ方が狭くなっていたのかもしれません。
勉強になります。
普段聴いていないスタイルの演奏からも、演奏の素晴らしさが聴き分けられるような耳を持っていたいです。

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posted by ありあ at 22:39| Comment(0) | 今日のジャズ喫茶

2017年10月09日

ジャズ喫茶で聴くサウンドの醍醐味は?〜今日のジャズ喫茶(15)

穏やかな秋の午後、高田馬場マイルストーンにうかがいました。

聴かせていただいたのは、チューバ奏者のレイ・ドレイパーがコルトレーンと共演した“The Ray Draper Quintet Featuring John Coltrane”。
1957年、彼が17歳の時のリーダーアルバムです。
モダン・ジャズでは珍しいチューバによる素朴なアドリブとコルトレーンの流れるようなアドリブの対比がおもしろい。

次いでマデリン・ペルーによる1996年のファースト・アルバム“Dreamland”。
ノスタルジックな曲調にビリー・ホリデイを思わせる声の伸びが特徴的です。
この日かかった彼女のオリジナル曲 Hey Sweet ManはギターとのDuoで始まるブルース。
演奏が進むにつれ、トランペットのソロやリード・オルガンのサウンドが立ち現れます。
ギターはマーク・リボー(Marc Ribot)、トランペットはマーカス・プリンタップ(Marcus Printup)。

最も印象に残ったのは、 2014年に88歳で亡くなったジミー・スコットが1994年に録音した“Dream”。
ジュニア・マンス、ロン・カーター、ミルト・ジャクソンといった大御所と共演したスタンダードアルバムです。
今まで彼のアルバムは、いわゆる「名盤」をわずかに聴いてきただけだったのですが。。。

独特の高音を活かしながら語りかけるように歌っていて、ミュージシャンの演奏とのバランスが絶妙。
vocalのよさがくっきり浮き出ているのです。
調べたところグラミー賞を数多く受賞しているTchad Blakeという人がmixerでした。
ジャズ喫茶のいい音で聴くからこそ、音作りの妙をしっかり味わうことができるんだなぁと感じました。

ジミー・スコットはいいよね!と店主の織戸さんも勧めてくださいましたので、少し研究していきたいなと思います。

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posted by ありあ at 22:07| Comment(0) | 今日のジャズ喫茶

2017年10月07日

モンク生誕百年にちなんだ名盤は?〜今日のジャズ喫茶(14)

早稲田NUTTYの今月のテーマは、“NUTTY”の作曲者Thelonious Monkの特集。
1917年10月10日生れなので、生誕100年を記念して、お気に入りの演奏、カバー作品など、是非お持ち下さい、とのことでした。

この日にかかっていたのは、ポール・ブレイ(pf)、チャーリー・ヘイデン(b)、ポール・モチアン(ds)による1990年のアルバム“Memoirs”からMonk's Dream。
ヘイデンの柔らかく太いベースがブレイのピアノに絡んでいきます。

次はヴォーカリストにお馴染みの“Carmen Sings Monk”
カーメン・マクレエによる1990年のモンク曲集で、この日かかったのは
ライブによるStraigt No Chaser、スタジオ録音のRuby,My DearとWell You Need'nt。

モンクの曲をレパートリーに加えたいので、このアルバムは私も大切に聴いていたのですが。
これまではカーメンの歌にばかり気をとられ、ミュージシャンの演奏の素晴らしさにほとんど耳を傾けていなかったことに気づきました。

チャーリー・ラウズは、ライブ・バージョンのみの参加ですが、長年モンクと演奏活動を共にしていたテナー奏者。
スタジオ・バージョンに参加しているテナーのクリフォード・ジョーダンも、高音から低音まで、限りなく美しい音色を奏でています。
そのほかにもジョージ・ムラーツの躍動感にあふれたベース・ソロやアル・フォスターの歌いまくっているドラム・ソロなど。

あらためてじっくりといい音で全曲聴き直したいアルバムです。

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posted by ありあ at 20:17| Comment(0) | 今日のジャズ喫茶

2017年08月30日

バリトン・ヴォイス 新たな発見?〜今日のジャズ喫茶(13)

早稲田NUTTYで貴重なVOCALアルバムを聴かせていただきました。
1978年に日本でリリースされたジョニー・ハートマンの“Live At Sometime”。
1977年、3度目の来日の時のライブ盤で、ミュージシャンはローランド・ハナ(p)とジョージ・ムラーツ(b)。
メンバーも素晴らしいです。

Summertime の歌い出しとエンディングでは、It Ain't Necessarily Soが登場するという粋なアレンジ。
My Foolish Heartはバラードですが、小節をまたいで大きくフレーズをとらえたスリリングな唱法でした。

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リラックスした雰囲気の中でのライブ。
彼のジャズ・ヴォーカリストとしての真骨頂を発見できたのは大きな収穫でした。
ほかのアルバムも色々聴いて、ジョニー・ハートマン研究がしたくなりました。

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posted by ありあ at 00:27| Comment(0) | 今日のジャズ喫茶

2017年08月18日

夏は熱いジャズに限る?〜今日のジャズ喫茶(12)

時間ができたなら早く家に帰って練習しなくちゃ・・と思う心と
近くまで来たんだからやっぱり少し寄っていこうかな〜と思うココロ。
小さな葛藤の末、行きたい気持ちが抑えきれずに早稲田のJazz Nuttyへ。

扉を開けたとたん大音量で聞こえてきたのは、スタン・ゲッツ(ts)。
1971年、ロンドンでのライブ録音 “Dynasty” です。
フランス出身のエディ・ルイス(Eddie Louiss)のオルガン、ベルギー出身のルネ・トーマ(Rene Thomas)のギターが加わったカルテット。
これがゲッツ?と思わせるHotな演奏です。

次いでトランペッター、ウディ・ショウが1982年にライブ録音した“Master of the Art”。
当時のレギュラーコンボにボビー・ハッチャーソン(vib)がゲストで加わっています。
スティーブ・トゥーレ(Steve Turre)のトロンボーンもgood!

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硬派のジャズ喫茶が選ぶアルバムには、やっぱりハズレがないですね。

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posted by ありあ at 02:21| Comment(0) | 今日のジャズ喫茶

2017年08月12日

夏の週末に聴く心震える名盤は?〜今日のジャズ喫茶(11)

お盆で都心も静かな週末。
高田馬場のマイルストーンにぶらり、うかがいました。

かかったのはテナー奏者チャールスロイド(Charles Lloyd)の初期のアルバム、
1965年の “Of Course, Of Course”。

ロン・カーター(b)とトニー・ウィリアムス(ds)、ギタリストにガボール・サボ(Gabor Szabo)。
ギターとテナーのDUOによるThe Things We Did Last Summerのインタープレイがスリリングでした。
夏の想い出の数々が次々よみがえってくるような演奏。

次いで6月に60歳で亡くなったピアニスト、ジェリ・アレンによる1989年録音のアルバム“Segments”。
チャーリー・ヘイデン(b)、ポール・モチアン(ds)とのトリオです。
バラエティに富んだ選曲の中で心惹かれたのはリリカルなI'm All Smiles。

いつまでも元気に演奏を続けていられるとは限らない。
そんな思いがよぎって、しんみりしてしまいました。

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posted by ありあ at 23:54| Comment(0) | 今日のジャズ喫茶

2017年08月03日

“LIVE IN TOKYO”の名盤は?〜今日のジャズ喫茶(10)

早稲田NUTTYの8月のテーマは“LIVE IN TOKYO”です。

オスカー・ピーターソンの2枚組LP、“Oscar Peterson Trio In Tokyo, 1964”は Ray Brown(b)、Ed Thigpen(ds)を率いた、オスカーの黄金トリオの来日アルバム。
この日かかった曲はTonight、Fly Me To The Moon、Somewhereでした。
ため息が出るような超絶テクニック。
次回はほかの曲も聴かせていただきたいと思わずお願いしてしまいました!

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セロニアス・モンクのアルバムは“Monk in Tokyo”。
1963年に来日した際の録音です。
そのほかのメンバーは、Charlie Rouse (ts)、Butch Warren (b)、Frankie Dunlop(ds)。
どのミュージシャンもモンクの世界をシンプルに体現してくれていて、日本のオーディエンスにもわかりやすい演奏になっていたように思います。
この日かかった曲はStraight, No Chase、Pannonica、Just A Gigolo。

ジョン・コルトレーンのアルバムは1966年に録音された“Live in Japan”。
Pharoah Sanders (tsその他)、Alice Coltrane(p)、Jimmy Garrison(b)、Rashied Ali(ds)がそのほかのメンバーです。
最も短い曲Peace On Earthでも録音時間が25分。
亡くなる前年の演奏であることを全く感じさせない嵐のようなブロウ。
エネルギーに溢れた演奏に圧倒されました。

60年代半ばのこの時期。
ジャズ・ジャイアンツが次々と来日していたなんて羨ましい・・・。
アルバムだけでもその偉大さが十分に伝わってくる名演を、是非ライブで私も味わってみたかったです。

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posted by ありあ at 21:53| Comment(0) | 今日のジャズ喫茶

2017年07月05日

コルトレーンのお勧めは?〜今日のジャズ喫茶(9)

7月17日はコルトレーン没後50年。
ということで、早稲田のJazz Nuttyのサイトには「今月のテーマ」のところに「リクエストをお待ちしています」の文字が。

後期のアルバムではない、いわゆる「名盤」ではないお勧めのものを、とお願いしたところかかったのがこちら。
“Cattin' With Coltrane And Quinichette”
コルトレーンがレスター・ヤングの流れをくむポール・クイニシェット(Paul Quinichette)と共演した1957年の録音です。

タイプの違うテナー奏者。
それぞれのアドリブももちろんですが、フォーバースのところで両者の違いが際立っているのが面白かった。
音楽性が同じミュージシャンと演奏するスタイルばかりではなくて、こういうのもありなんですね。

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この日聴いたそのほかのアルバムで素晴らしかったのが、チェット・ベイカーの“strollin'”
ギタリストのフィリップ・カテリーン(Philip Catherine)と1985 年にドイツで共演したライヴ・アルバムです。
80年代のチェットを支えたベースのジャン・ルイ・ラシンフォッセ(Jean Louis Rassinfosse)が加わったドラムレスの渋い演奏。

チェットのvocalが入っているので、私もコレクションしていたアルバムだったのですが、音がよかったからか、始めて聴いたかのような新鮮な印象に打たれました。
vocal以外の曲を真剣に聴いていなかったことに気づいて反省。

チェットの音色との相性抜群な繊細なインタープレイからフュージョンを思わせるフレーズまで、緊張感ある変化に富んだ演奏。
素晴らしいギタリストの演奏に出会う機会がここ数日多くて嬉しいです。

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posted by ありあ at 08:37| Comment(0) | 今日のジャズ喫茶

2017年07月03日

女性vocalistのお勧めアルバムは?〜今日のジャズ喫茶(8)

高田馬場マイルストーンにジャズヴォーカル仲間の藍ヒロコちゃんをお誘いしました。

お勧めのvocalアルバムを何かかけてくださいとお願いしたところ、私が大好きなキャロル・スローンの
“A Night of Ballad”がかかりました。ドン・アブニーとの84年のライブ録音です。
力を抜いた自然体。勉強になります。
全てアカペラのMy idealが心に染みました。

そのほかに良かったアルバムは、1990年にわずか32 歳で亡くなった女性ギタリスト、エミリー・レムラー(Emily Remler)の“East to Wes”。
1988年の作品で、ハンク・ジョーンズ(p)、バスター・ウィリアムス(b)、マーヴィン・スミッティ・スミス(ds)との共演です。
ウェス・モンゴメリーの影響を受けたという彼女のソロがしなやかで美しい。
ほかのアルバムも聴いてみたくなりました。

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Karen Gallingerというvocalistを聴いたのははじめてでした。
2000年のアルバム“Remembering Bill Evans”は、エヴァンスの没後20年の節目に出されており、エヴァンスのオリジナル曲に彼女が歌詞をつけています。
レパートリーに加えてみたいな〜と思っていたら、彼女のサイトに歌詞が掲載されているのを発見しました!

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posted by ありあ at 00:43| Comment(0) | 今日のジャズ喫茶

2017年06月24日

Jazzファンを大切にしてくれるお店=Nuttyへ〜今日のジャズ喫茶(7)

思う存分聴きたいと思って店に着いても、おしゃべりしているお客さんにガッカリして早々に引き上げてしまうことが私の場合少なくないのですが。
前にもご紹介した硬派なお店、早稲田のJAZZ NuttyはJazzファンの期待を裏切りません。

今回聴かせていただいたのはビル・エヴァンス(pf)のBlue in Green。
Live In Paris, 1972 Vol. 3 と同じ音源のものらしいです。
かかった曲はDetour Ahead、Alfie、Emily。
前にうかがった時にリクエストしそびれていたのを、覚えていてかけて下さったSome Other Time。
JBLの音がいいので、エディ・ゴメス(b)、マーティー・モレル(ds)との繊細なインタープレイが心に染みました。

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次にカーメン・マクレエ(vo)のAs Time Goes By。
1973年録音の新宿ダグでのライヴによるバラード集です。
いいオーディオで聴くと、弾き語りでなければ表現できない絶妙なタイム感覚が新鮮に感じられます。

私がリクエストしたのはエリック・ドルフィー。
1961年のコペンハーゲンでの録音によるEric Dolphy In Europe Vol.2は、現地のミュージシャンとの共演だそう。
お勧めということで聴かせていただいたLauraでは、彼のアルトが縦横無尽に炸裂していました。

「ミュージシャンの魂を聴きとれ!」と書かれた看板が店の前にかかっているのですが、熱心に耳を傾けるJazzファンの一人ひとりにも敬意を払って下さっているような、暖かさが感じられる時間を過ごすことができました。

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posted by ありあ at 20:39| Comment(0) | 今日のジャズ喫茶

2017年06月11日

いーぐるで生誕100年のエラを聴く〜今日のジャズ喫茶(6)

今年はエラ・フィッツジェラルドの生誕100周年だそうです。
エラは1917年生まれ、1996年に79歳で亡くなっています。

6月10日(土)は四谷のいーぐるで、エラの初期から円熟期までの貴重な音源を聴かせていただく機会に恵まれました。
解説は小針俊郎さんでした。

当日は圧巻のライブ映像や、ノーマン・グランツのプロデュースによるソング・ブック・シリーズの素晴らしさなどが紹介されて、彼女が残した功績の偉大さにあらためて気づかされました。
チック・ウエッブ楽団での18歳での初録音から60歳半ばまで。当日解説された全23曲のリストは、いーぐるのブログで公開されますので、ここでは私なりに感じたことをつづります。

意外だったのは10代の頃のエラの声。
鼻にかかった発声の高めの声で、アルバムで聞き慣れている彼女の声とは全く違うものでした。
チック・ウエッブ楽団で歌う陽気な楽曲の雰囲気に合わせた発声をしていたのでしょうか?
#美空ひばりさんの少女時代の声を何故か思い出してしまいました。

20歳頃の録音から、少しずつ力を抜いて発声するところがわずかに聴かれたりもしましたが。
そのあとは、彼女が成功を収めた1950年代/30代半ばの頃の音源の紹介まで飛んだので、その間に彼女の歌い方がどのように変わっていったのか、興味が湧きました。

紹介された23曲の中で個人的に印象に残ったのは、派手なスキャットよりも、彼女が歌うバラードでした。
ピアノのエリス・ラーキンスとのDUOによる1954年のアルバムSongs in a Mellow Mood からStardust。
アンドレ・プレヴィンとの1983年のアルバムNice Work If You Can Get It:Ella Fitzgerald And Andre Previn Do GershwinからHow Long Has This Been Going On?

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録音された年代は違いますが、いずれも少ないメンバーでじっくり聴かせる演奏。
ジャズ喫茶のいいオーディオで聴くからこそ、日頃は気づくことができないところまで、エラの表現の繊細さが堪能できたのだと思います。

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posted by ありあ at 00:45| Comment(0) | 今日のジャズ喫茶

2017年06月08日

学生街の硬派な店:JAZZ NUTTY〜今日のジャズ喫茶(5)

都電早稲田駅から1分のこの店は、入り口に「会話をご遠慮いただいています」の張り紙が。
おしゃべり厳禁のジャズ喫茶、昔はよくあったと思うのですが。
ここも真剣にジャズを聴きたい方にお勧めの店です。

今日かかっていたのは、1969年のBill Evans with Jeremy Steig のWhat's New。
炸裂するジェレミーのフルートの演奏に度肝を抜かれます。
野性味のある演奏スタイルは自動車事故で半身が麻痺したために生まれたものだそう。
ライブも聴いてみたかったですが、去年亡くなられていて残念です。

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次いでカーメン・マクレエの1965年のサンフランシスコでのライブ盤 In Person。
店内が狭いからでしょうか、体中が音に包みこまれるような感じ。
生のライブを聴いているように錯覚してしまいます。

店のブログを見ると今月のテーマは"Time"がついた曲。
6月10日の「時の記念日」にちなんで、お気に入りのものをお持ちください、リクエストもお待ちしています、とのことでした。
そういえばカーメンのアルバムでもI didn't know what time it was がかかっていましたっけ。

私もSome other timeをリクエストしようと思っていたのですが、エヴァンスが続くので止めました。
誰が何をリクエストしていたかとか、好みが何だったとか、記録をとっておられるらしく、私も開店当時にうかがった時にエヴァンスをリクエストしたからか、うかがう度によくエヴァンスをかけて下さいます(笑)

6月にTimeの歌シリーズ。
私のライブでもいつかこのアイデア、いただいちゃいたいと思います。
あわせてお店の宣伝もしておきますので、いいですよね!?

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posted by ありあ at 23:13| Comment(0) | 今日のジャズ喫茶

2017年06月04日

久しぶりの四谷いーぐる〜今日のジャズ喫茶(4)

広い店内で落ちついてJazzに浸れるこのお店は四谷駅から1分。
近くまで出向いた時には足を運ぶようにしているのですが、このところなかなか機会がありませんでした。

かかっていたのは、ギタリストでシンガーのジョン・ピザレリが1990年にリリースしたMy Blue Heaven 。

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軽くswingするアルバムのあとは、ジョニー・グリフィンが1960年にリリースしたTough Tenors。
合間にパーカーとモンク。

金曜日の夜7時。店内には会社帰りのサラリーマンの方がぽつぽつと3、4人。
スピーカーからの音に耳を傾けながら、思い思いの時間を楽しんでおられるようでした。

つかの間の休息。
すっかり居心地がよくなって、私もここが自分のおうちだったらいいのにな〜と思ってしまいました。

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posted by ありあ at 22:11| Comment(0) | 今日のジャズ喫茶

2017年03月11日

女性アルト奏者兼ヴォーカリスト!〜今日のジャズ喫茶(3)

時間の余裕がなくてうかがえず、久しぶりだった高田馬場マイルストーン。

店主の織戸さんがかけてくださったのが、ヴァイ・レッド(Vi Redd)。
女性ヴォーカリスト兼アルトサックス・プレイヤーのアルバムでタイトルは"Bird Call"(1962年録音)。
彼女が敬愛するチャーリー・パーカーのトリビュート・アルバムです。

ソウルフルな歌とBop全開のアルトは34才の時の演奏。
ほかのリーダーアルバムも聴いてみたくなりました。

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次いでピアノのフレッド・ハーシュ・トリオ。
1955年生まれのFred Herschのデビュー・アルバム “Horizons”(1985)です。

リリカルなピアノ・サウンドとトリオのインター・プレイが繊細でした。
昨年来日公演があった模様。次回は是非聴きに行きたいです♪

今度の日曜、3月19日にジャズ批評最新号で紹介されているアルバムを聴く会がマイルスト−ンで開かれます。
今回はレッスンがあってうかがえず残念です。

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posted by ありあ at 03:50| Comment(0) | 今日のジャズ喫茶

2017年01月06日

偶然出会えた1枚〜今日のジャズ喫茶(2)

今年はじめてうかがいました。高田馬場のマイルストーン。

かかったCDは、私が最も敬愛するドラマー、ブライアン・ブレイドの“Brian Blade Fellowship” (1998)。
同じことをいつもブログで書いて申し訳ないのですが、家で聴くのと全然違う!

彼の演奏はダイナミクスが強烈にきいているのですが、繊細なリズムが刻まれていても、すみずみまで耳元で響きます。
目を閉じると、ライブで華麗にドラミングする彼の姿が浮かんでくるよう。

店長の織戸さんも彼のアルバムは全部持っているとのことでしたが、いい音で聴くことで、このアルバムが名盤だと、私もあらためて再認識できました。

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#前回のブログで書き忘れたのですが、マイルストーンのオーディオはJBLだそう。
こちらのサイトにお店の紹介がありましたよ♪
http://jbl.harman-japan.co.jp/soundofjbl/shop/milestone/

次にかかったのは、なんと!私が探していたスティーブ・キューン・カルテットの“Last Year's Walts”。

ヴォーカリストのシーラ・ジョーダンが参加しているライブ盤で、1981年の録音です。
ECMのアルバムなのにexcitingなノリの演奏で、シーラのスキャットも空間を舞うように自由奔放。
私も天を舞うような、至福の時間を過ごすことができました。

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貴重な音源を聴くことができるのは、老舗のジャズ喫茶ならでは。
一年のうちお店がお休みなのは、12月31日からの3日間だけだそうです。
お体に気を付けて、今年も素晴らしいアルバムを聴かせてください。

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posted by ありあ at 00:03| Comment(0) | 今日のジャズ喫茶

2016年12月30日

いいオーディオで新たな発見〜 今日のジャズ喫茶(1)

家の近くにジャズ喫茶が2軒あります。
そのうちの1軒、高田馬場のマイルストーンへ行くと、店主の織戸さんがいつも私好みのアルバムをかけてくれます。

今日気に入ったのは、オランダを代表するジャズ・シンガー、アン・バートンの “A Lovely Way to Spend an Evening"
1977年のジャパン・ツアーでの録音で、ケン・マッカーシーというピアニストとのDUOアルバムです。

いわゆる名盤と言われる彼女のアルバムは、これまでにも自分なりに聴いてきたのですが。
彼女の歌の魅力に新たに気づくことができたのは、店の素晴らしいオーディオで聴くことができたからだと思うのです。

声ののびやかさやフレーズの最後のビブラートの繊細さが、耳元にせまってくる感じ。
‘You've Changed’が特に印象に残りました。

ダウンロードが便利にできるようになったりして、音楽を聴く手段も色々になりましたが、ジャズ喫茶の近くに住んで、家のリビング代わりにするのが一番だな〜と思います。

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posted by ありあ at 05:13| Comment(0) | 今日のジャズ喫茶