2024年02月05日

カート・エリング SuperBlueの続編は?

私の好きなKurt Ellingが昨年秋にリリースしたアルバム。
(受賞は逃しましたが)2024年のグラミー賞BEST ALTERNATIVE JAZZ ALBUMにノミネートされていたのがSuperblue: The Iridescent Spreeです。
ギタリストのチャーリー・ハンターとの共作。

Popやソウル、ファンクなどジャンルを超えた楽曲ばかり。
聞き終わっても頭からリフが離れないBounce itはドラマー&ソングライターのNate Smithの曲にカートが歌詞をつけています。
ほかにもカートの作詞によるオーネット・コールマンのOnly the Lonely Woman、
ボブ・ドロー作詞作曲のNaugh Number Nine といったところが私のお気に入り。

どの曲もコーリー・フォンヴィルのファンキーなドラムに心揺さぶられます。
ベース/キーボードはマルチなDJハリソン。

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posted by ありあ at 14:00| お勧めCD/ミュージシャン

2024年02月02日

今年最初のホットペッパー

2月1日(木)は池袋ホットペッパーで、佐藤ミドリさんのピアノトリオと今年最初のライブ。
寒暖差が激しい日は鼻炎がひどくなってこのところ最悪だったのですが、歌っているとなぜか気にならなくなるのが不思議です。

今回の新曲はマイケル・ジャクソンのBeat Itをミディアムのswingで。
楽譜をつくってみたらシンプルなコード進行だけで曲がつくられているのにまず驚き、歌詞にもしっかり韻が踏まれていてまた驚き。。。。
マイケルのほかの曲もやってみたくなりました。

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写真撮影は古谷慎治さん。

次回のホットペッパーでのライブは4月3日(水)です。
少し先になりますが、皆様のお越しをお待ちしています。

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posted by ありあ at 01:45| ライブのご報告

2024年01月18日

ヴェロニカ・スウィフトはジャンルを超えて力づよく

少し前まで繰り返し聴いていたアルバムが昨年リリースされたヴェロニカ・スウィフトの『Veronica Swift』。
歌手デビュー20周年を迎えた1994年生まれの米国のシンガーです。

ビ・バップスタイルのスキャットも素晴らしいのですが、クイーンの曲やベートーヴェンの月光など、ロックやクラシックといった様々なジャンルの曲がモチーフとなった楽曲が刺激的です。

色々な音楽をただ混ぜ合わせただけではないトランス・ジャンルというコンセプトを掲げたこのアルバム。
それまでジャズしか演奏する機会が与えられていなかったことに対して、こんなことでいいのだろうかとコロナ禍をきっかけとして深く考え、再出発を図ったとのこと。
「今の私の音楽が全て盛り込まれたはじめてのレコード」だそうです。

このアルバムのプロデューサーとなったブライアン・ヴィグリオーネのエッジのきいたドラミングが演奏の迫力を増しています。

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posted by ありあ at 17:11| お勧めCD/ミュージシャン

2024年01月09日

去年の新譜:マリさんえりさん

中本マリさんと大野えりさんは、私がジャズ・ヴォーカルを勉強しはじめたときからアルバムを聴いて刺激を受けていた大好きなヴォーカリストです。
そのお二人が昨年新譜をリリースしています。

中本マリさんのアルバムのタイトルは“MUSE1”
曽根麻央さんをアレンジャーに迎え、マリさんのかつてのオリジナル曲を若手のミュージシャンの方々ととともに新しく蘇らせています。
マリさんは現在76歳。
声のハスキーさに深みがましていて、重厚感のあるサウンドを全体的に感じました。

大野えりさんは松本治氏のアレンジによるエリントン・ナンバーのアルバム“Osamu Matsumoto Duke on the Winds feat.Eri Ohno”に参加しています。
こちらは、木管楽器奏者5人とウッドベースというドラムレスな編成がユニーク。
アンサンブルの斬新なアレンジにとにかく驚かされます。
そこに溶け込んでいるかのようなえりさんの、時に力強く時に甘い歌声。
おもちゃ箱をひっくり返したようなA flower Is a Love Some ThingやスリリングなヴァースのLush Lifeが特に印象に残っています。

円熟したシンガーでなければ表現できない奥深さをそれぞれに感じました。

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posted by ありあ at 00:37| お勧めCD/ミュージシャン

2024年01月07日

今年のグラミー賞ノミネートは?

新しい動向に触れたくて、毎年この時期はノミネートに注目しています。

今回Best Jazz Vocal Albumにノミネートされたアルバムです。
Mélusine/セシル・マクロリン・サリヴァント
Alive at the Village Vanguard/フレッド・ハーシュ&エスペランサ・スポルディング
Lean In/グレッチェン・パーラト&リオーネル・ルエケ
How Love Begins/ニコール・ズライティス
For Ella 2 /パティ・オースティンFeaturing ゴードン・グッドウィン’ズ ビッグファットバンド

このブログで取り上げてこなかったアルバムを順不同でご紹介しますね。

リオーネル・ルエケは西アフリカ出身、パーカッシブなギターで聴衆を魅了するギタリスト兼ヴォーカリストです。
グレッチェン・パーラトとはセロニアス・モンク・インスティチュート・オブ・ジャズで共に学んでいた仲だったそう。
本作は、これまでも互いのアルバムで客演していた二人のはじめての連名のアルバム。
息の合ったアンサンブルは、アフリカやブラジルなど多国籍なサウンドで、独自のグルーヴを感じることができ、お勧めです。

ジャズへの傾倒著しいパティ・オースティンが"For Ella”をリリースしたのが2002年。
Gordon Goodwin率いるBig Phat Bandと共演する本作“For Ella 2”は、期待を裏切らないゴードンの斬新なアレンジにパティのパワフルな歌唱がベストマッチングです。
どの曲も迫力がありますが、私のお気に入りは‘Get Happy' 。ゴスペル風のアレンジが刺激的です。
このアルバムは配信のみのリリースだそう。

ニコール・ズライティスはNYを拠点に活動しているピアニスト兼ヴォーカリスト。
クリスチャン・マクブライドを共同プロデューサーに迎えたアルバムです。
ほとんどの曲がニコールの作詞・作曲。そんな中、ドビュッシーの曲に彼女が歌詞を書いてアレンジした楽曲がユニーク。
ギラッド・ヘクセルマンのギターもいい。

今回のセシルのアルバムは、フランスの伝承に登場する水の精霊・メリュジーヌの物語を、オリジナルの楽曲と12世紀まで遡る曲に新しい解釈を加えた楽曲を組み合わせて表現している、とのこと。
フランス語を中心に言語が多彩。シャンソン調の曲があったかと思えば、パーカッションがフューチャーされたエキゾチックな曲も。
国籍不明の不思議な世界に迷い込んだ気持ちになります。

2/5追記:グラミー賞はニコール・ズライティスでした。

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posted by ありあ at 23:19| お勧めCD/ミュージシャン

2023年12月15日

今年最後のホットペッパーでのライブ

12月14日(木)は池袋ホットペッパーで、佐藤ミドリさんのピアノトリオと今年最後のライブでした。

今回の新曲はWe've only just begun.
「愛のプレリュード」という日本語のタイトルがついているカーペンターズの代表曲です。
今から私たち二人の人生が始まる・・・結婚式に流れていたらぴったりな曲ですよね。

そして何曲かクリスマスの歌を。
ミドリさんがリハモして演奏してくださった「赤鼻のトナカイ」がユニークでした。

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今年もこのメンバーでお届けしました。
ピアノの佐藤ミドリさん、ベースのうのしょうじさん、ドラムスの宮一佐知生さん。
写真撮影は古谷慎治さん。

次回のホットペッパーでのライブは2月1日(木)です。
少し先になるので、このバンドでなければできないファンキーで懐かしい新曲を準備できるかな、と思っています。さてどんな選曲になりますか。。。
皆様のお越しをお待ちしています。

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posted by ありあ at 14:39| ライブのご報告

2023年11月25日

秋真っ盛りの中のライブ

11月24日(金)は池袋ホットペッパーで佐藤ミドリさんのピアノトリオとライブでした。
この日も昼間はあたたか。紅葉を見にお出かけしたくなる陽気でした。

今回、新曲はI'll never Fall in Love Again.
「恋よさようなら」という日本語のタイトルを覚えていた方もいるのでは?
ディオンヌ・ワーウィックやカーペンターズ、エラも歌っていたバカラックの曲で、かわいらしい恋の歌。
でも、彼とキスしたら肺炎に。。なんて歌詞はリアルすぎて、コロナがはやっていた時にはちょっと歌えなかったです。。。。

秋の曲は、私の大好きなAutumn in NY.

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ミドリさんと。写真撮影は古谷慎治さん。

次回のホットペッパーでのライブは12月14日(木)です。
クリスマスの曲の楽譜、もって行きます。皆様のお越しをお待ちしていますね。

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posted by ありあ at 17:47| ライブのご報告

2023年10月21日

初秋のライブ

10月20日(金)は恒例になりました池袋ホットペッパーのライブ。
暦は秋のはずなのに、今日の昼間も半袖で過ごせるあたたかな陽気でした。

今回の新曲は、キャロル・キングのIt's too late.
1971年の楽曲ですが、女性から別れを切り出した歌詞・・ということで、当時注目を集めたそうです。
時代は変わるものですね。
秋の曲は、佐藤ミドリさんのピアノトリオの演奏でEarly Autumn。

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写真撮影は古谷慎治さんです。店内はハロウインの飾り付け。

次回のホットペッパーでのライブは11月24日(金)です。
リクエストがありましたら、楽譜をもっていきますので、事前に私宛ご連絡いただけると嬉しいです。
皆様のお越しをお待ちしています。

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posted by ありあ at 02:34| ライブのご報告

2023年09月08日

9月のライブ

9月7日(木)は池袋ホットペッパーでライブでした。
夜遅くなると雨がひどくなるのでは?と心配しながらも、お越し下さったお客様、ありがとうございました。

今回の新曲は、懐かしいカーペンターズのRainy days and Mondays..
雨の日と月曜日はいつも気が滅入ってしまう・・・なんとなくわかる気がします。

リクエストをいただいて久しぶりに歌ったのがI wish you Love.
去って行ってしまった人のせめての幸せを祈る恋心、切ないです。
サッチモの曲もリクエストいただいて、佐藤ミドリさんのピアノトリオとともに何曲か演奏させていただきました。

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写真撮影は古谷慎治さん。

次回のホットペッパーでのライブは10月20日(金)です。
皆様とお目にかかれたらうれしいです。

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posted by ありあ at 03:37| ライブのご報告

2023年07月28日

ケイティ・ジョージの新譜はDUOアルバム

このブログでもご紹介したカナダ出身のCaity Gyorgy。
この度発売された新譜You're alike,You twoは、同じくカナダ出身の若手ピアニスト、マーク・リマカーとのDUOによるジェローム・カーン作品集です。

1曲目のNobody elese but Meは抜群のswing感。
I'll be Hard to Hundleではちょっとワイルドな感じ。
Pick Your Self Upではエンディングに向かって歌い上げるところが圧巻。。。などなど

スキャットを交えた快適にswingする曲が彼女の持ち味ですが、バラードを歌い上げている曲も美しいです。
マーク・リマカーは、ジャズに限らずジャンルを問わないピアニストだそう。
だからでしょうか、彼女の歌のフレージングにもジャズに留まらない豊かさが感じられます。

1曲だけ収録されている彼女の自作曲のタイトルはThe Bartender。
Cuteなだけではない彼女の才能の奥深さが感じられる曲です。

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posted by ありあ at 17:27| お勧めCD/ミュージシャン

2023年07月27日

飛翔する透明なvoice:ノーマ・ウィンストン〜‘Jazz’Vocal 名盤・名唱(24)

ロンドン生まれのNorma Winstoneは今年81歳。
つい先頃もピアニストWill Bartlettとの共作で新譜The Soundless Darkを発売したばかりで、今なお精力的に活動しています。

確かなスキルとい驚異の声域をもつ彼女ですが、その演奏は、ソフトな“声”がゆったりと空間を舞うイメージ。
来日したときにライブを聴きに行ったことがあるのですが、会場がやさしくおだやかな空気に包まれて心地よかったのを覚えてます。

1970年代後半には夫だったピアニストのジョン・テイラー、トランペット奏者のケニー・ウィ―ラ―とともにAzimuth(アジマス)というグループを結成しECMレコードに作品を残していますし、そのほかにもユニークなアルバムが数多くあるのですが。
それらをコレクションして年代順に聴いていったなかから、お勧めの必聴アルバムをピックアップしますね。

はじめにLike Song, Like Weather (1999年、Koch)
こちらはノーマと元夫のピアニスト、ジョン・テイラーとの息の合ったDUOアルバム。

私のお気に入りは1曲目のLazy afternoon。タイトルどおりけだるい雰囲気をもった曲ですが、ノーマの世界観たっぷりの歌唱がとてもあっています。
デイブ・ブルーベックの曲、Strange Meadowlarkもゆったりとしたスペイシーな歌唱。
一方ベーシストのスティーブ・スワローの曲に彼女が歌詞をつけたLadies in Mercedesは、
エキサイティングな仕上がりになっています。

次にお勧めするのはWell Kept Secret (1995年、Hot House)。
こちらはビル・エヴァンス・トリオの最晩年のドラマー、ジョー・ラバーベラを迎え、彼女のアルバムでは珍しいSWINGYな演奏も楽しめます。
ピアノはジミー・ロウルズ、ベースはジョージ・ムラーツ。
Joy Springは軽やかなscatが圧巻。

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今回私が選んだのは、いずれもスタンダードナンバーを取り上げたアルバムになりました。
リスナーとして、というよりも、こんな風に演奏できたら?!というヴォーカリストとしての憧れが(今回に限らず)お勧めアルバムのチョイスに影響しているんだと思います。

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posted by ありあ at 00:35| ‘Jazz’Vocal 名盤・名唱

2023年07月20日

暑さ真っ盛りの中でライブ

このところの猛暑、皆様いかがお過ごしでしょうか。
7月19日(水)は池袋ホットペッパーで恒例のライブでした。

今回の新曲は2曲。
カーペンターズのGoodbye to Loveは、愛にさよならを言うわという趣旨の曲なのですが、これからはひとりで精一杯生きていくわ、という強い意志も感じられる歌詞がついています。ドラムの宮一さんが好きな曲だそう。

My Heart will Go onは、しばらく前にテレビで放送していたため頭から離れなくなってしまった映画タイタニックの曲。
サラ・ブライトマンがイタリア語で歌っていたヴァージョンを、むかし声楽を習っていたころ練習していたのを思い出しました。

久しぶりに歌った曲は、
マンハッタントランスファーのThe Boy from NY City.
ウエス・モンゴメリーのWest Coast blues、ドラムをフュチャーしたAfro Blue。
ジョアン・ジルベルトが歌っていたO Patoは、サンバを練習するアヒルやガチョウたちのかわいい姿を思い浮かべながら。
ナット・キング・コールがカウント・ベイシーオーケストラと歌っていたThe Late Late Show。
フランク・シナトラが歌っていたCome Fly With Meは軽快にswingできる大好きな曲。
MJQのジョン・ルイスがパリの印象をもとに書いたAfternoon in Parisはスキャットを交えて。
ペギー・リーが歌っていたI've Got Your Number。あなたの正体を見破ったわよという意味のタイトルです。
ビリー・ホリデイで有名なStrange Fruitは平和への思いをこめて。

これまでのレパートリーの中から好きな曲を棚卸し・・といった感じでこのところ選曲しています。

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ミドリさん、ベースのうのしょうじさん。ドラムの宮一さんと。
写真は藍川キヨラさんにとっていただきました。

次回のホットペッパーでのライブは9月7日(木)です。
リクエストがありましたら事前に私あてご連絡いただければ楽譜を持って参りますね。
皆様のお越しをお待ちしています。

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posted by ありあ at 06:08| ライブのご報告

2023年06月06日

ライラ・ビアリのスタンダードアルバム聴いてみました

Laila Bialiというカナダのシンガー/ピアニストによるアルバムYour Requestsが、先月末に日本で先行発売されました。

2019年ジュノー賞最優秀ヴォーカル・アルバムなど、数々の受賞歴がある方ですが、これまでのアルバムは全てオリジナル曲ばかりだったとのこと。
今回は初のスタンダード曲集でGreat American Songbookをテーマにしています。
しかもSNSでファンに呼びかけてリクエストを募った中から、全曲を彼女のアレンジでレコーディング。

彼女の声は素直で歌い方も比較的ストレートなのですが。
バイバイ・ブラックバードや枯葉など、超スタンダードナンバーがどのようなアレンジで新たに生まれ変わっているかが聴きどころです。

多彩なゲストも招かれており、私が特に聞き惚れたのは、大好きなカート・エリングとデュエットしたマイ・ファニー・ヴァレンタイン。
カートの深い声で奏でるエモーショナルなフレージングがぞくぞくします。

このブログでも紹介したケイティ・ジョージとのデュエットもcuteでした。

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posted by ありあ at 22:04| お勧めCD/ミュージシャン

2023年06月03日

6月のライブ

6月2日(金)は佐藤ミドリさんのピアノトリオと池袋ホットペッパーでライブでした。
ものすごい大雨の中、お越し下さったお客様には感謝しかありません。
有り難うございました。

今回の新曲は スティービー・ワンダーのマイ・シェリー・アモールとパートタイム・ラバー。
パートタイム・ラバーって「浮気相手」のことなんですよね。
本命の彼女にばれないようにあれこれ指図してくる男の歌なんですけれど、私は「彼がこんなことを言ってくるなんて・・・」という相手の女性の立場に立った歌詞を加え、テンポとリズムを変えて、ちょっぴり悲しい気持ちになるような曲調にしてみました。

ジャズのスタンダードナンバーは、私がよく聴くヴォーカリストが歌っていた曲をとりあげました。
サラ、エラ、マリーナ・ショー、ナンシー・ウイルソン、アニー・ロス、シーラ・ジョーダン。
一番多かったのは、ジョー・ウイリアムスとマーク・マーフィーの曲でした。
男性ヴォーカルが好きなんですよね、私。

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ミドリさん、ベースのうのしょうじさんと。
写真撮影は古谷慎治さん。

次回のホットペッパーでのライブは7月19日(水)。
リクエストがありましたら事前に私あてご連絡いただければ楽譜を持参します。
皆様のお越しをお待ちしています。

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posted by ありあ at 09:34| ライブのご報告

2023年05月12日

5月のライブ@ホットペッパー

5月11日(木)は池袋ホットペッパーでのライブでした。
今回も佐藤ミドリピアノトリオとの共演。
なかなか日程があわないので先月はお休みになってしまいましたが・・・

今回の新曲は スティービー・ワンダーのバラードでToo Shy to Say。
ドラムの宮一さんが昔好きだった曲だそうで、歌詞も覚えていてセッティングの時に口ずさんでました!

久しぶりに歌った曲は、いずれもジャズのスタンダードナンバーで
Jersey Bounce, I'm All Smiles, Social Call, Walking Shoes, I'm Walkin'

ベースのうのさんとはDat Dereを。
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ステージはこんな感じです。
ミドリさんは、月の沙漠やダニーボーイ、フランシス・レイの白い恋人達といったお馴染みの曲を個性的なリハモで楽しませてくださいました。
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写真撮影は古谷慎治さんです。

次回のホットペッパーでのライブは6月2日(金)です。
リクエストがありましたら事前に私あてご連絡いただければ楽譜を持参いたします!!
皆様のお越しをお待ちしています。

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posted by ありあ at 02:31| ライブのご報告

2023年05月05日

つややかな歌声のカーメンのライブ盤〜今日のジャズ喫茶(26)

早稲田のジャズ喫茶Jazz Nutty。
久しぶりに4月上旬にうかがった時、この時期のカーメンのライブ盤はめずらしいよね、とおっしゃってかけてくださったLPがCarmen McRae At The Flamingo Jazz Club。
1961年にロンドンのジャズクラブで録音されたものです。

1961年といえば私が好きな彼女のアルバムBook of Balladsがリリースされた2年後で、ピアニストもこのアルバムと同じドン・アブニー。
ライブでの演奏なのになんでこんなにつややかで繊細な歌声なの?と驚愕します。
アップテンポの曲も華やかで見事。
They Can't Take That Away From Meの粘っこいフェイクも頭から離れません。

持っていなかったアルバムだったので早速アマゾンで入手。
Carmen McRae In Londonというタイトルで1999年にCD化されていたものが購入できました。

カーメンのアルバムはチェックしていたつもりでしたが、調べたところ2000年代前後にリリースされたCD以降、コレクションが滞っていたことが判明。
新しいヴォーカストも次々出てきていますが、まずは名演をじっくり研究するところから次の一歩につなげることができればと反省しました。

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posted by ありあ at 21:24| 今日のジャズ喫茶

2023年05月04日

才能あふれたケイティ・ジョージのアルバムはお勧め

昨年秋にリリースされたCaity Gyorgyのアルバム“featuring”を紹介し忘れてました。
キュートな歌声の彼女はカナダ出身の24歳。
楽曲ごとに異なるゲストミュージシャンがフィーチャーされた変化に富んだアルバムです。
カナダのグラミーとも言われるJuno Awardを、前作に引き続きこのアルバムでも今年再び受賞しました。

作詞・作曲・アレンジに優れたケイティ。
このアルバムでも全13曲のうち11曲がオリジナルで、バップや超swingするご機嫌な楽曲が目白押しです。
こんなにトリッキーなメロディラインをなんでわざわざ書いたの?!
1曲目からびっくりさせられます。

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特に素晴らしいのはスキャット。
liftadayというアカウントで、ソニー・スティット、チャーリー・パーカー、チェット・ベイカーなどのアドリブパートを彼女が延々とスキャットしているインスタグラムがあるのですが。
彼女の動画を見ていると、ジャズが心の底から好きで、地道にかつ楽しみながらトレーニングを重ねてきたことがよくわかります。

更にお聞きになりたい方には、2021年にリリースされた2枚のアルバムがカップリングされた日本デビュー盤“Portrait of Caity Gyorgy”があります。
このうちオリジナル曲 Secret Safe は2021年度John Lennon Songwriging Contestで最優秀賞に輝いているとのこと。

何度でも聴きたい彼女のアルバム。
聴きながら、私ももっと練習しなくちゃ、という気持ちにさせられます。

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posted by ありあ at 21:39| お勧めCD/ミュージシャン

2023年03月12日

フレッド・ハーシュ&エスペランサ・スポルディングのDUOは必聴

1月に発売されたアルバム“Alive at the Village Vanguard”は、ベースを弾くエスペランサがヴォーカルに専念し、ピアノの詩人フレッド・ハーシュと2018年5月に行ったライブの模様を収録しています。

この二人は初共演の2013年から共演を重ねて来たそうですが、このアルバムはエスペランサがストレートにジャズ・スタンダートを歌った初めてのアルバムとのこと。
3日間にわたって行われた合計6回のステージからベスト・テイクの8曲が収録されています。
パーカーやモンク、フレッドのオリジナル曲など多彩な選曲で二人のインタープレイが見事。

すばらしいのはエスペランサがところどころで即興の歌詞をはさんでいるところです。
ステージごとに違うストーリーを歌っていたそうで驚きます。

1曲目のBut Not For Meから素晴らしかったのですが、収録時間が12分と最も長かったGirl Talkが最も心ひかれました。
時々くすっと笑ってしまう歌詞が歌われていて。。。。。

私の中では早くも今年NO1のアルバムになりそうです。

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posted by ありあ at 11:55| お勧めCD/ミュージシャン

2023年03月10日

春の訪れをライブで

3月9日(木)はすっかり恒例になりました池袋ホットペッパーでのライブ。
佐藤ミドリピアノトリオの皆さんと共演しました。

今回の新曲は 2曲。
春のうきうきした気持ちを込めてJoy Spring。
ビートルズのTicket to Rideはボサノバで。

リクエストいただいた曲はIf You Could See Me Now とJava Jive。
Java Jiveは(Joy Springも!)マンハッタン・トランスファーが歌っていたお馴染みの曲ですが、先週のマントラ50周年来日公演に申し込みそびれてしまったワタクシ。
熱い思いをこめて歌わせていただきました。。。。

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写真撮影は古谷慎治さん。

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2023年02月07日

エラのライブ・アルバムが新しく出ました

このほど発売された“Live at Montreaux 1969”は、エラ・フィッツジェラルドがモントルー・ジャズ・フェスティバルに初めて出演したときの模様を録音したもの。
2005年にDVDでリリースされていたものが、ユニヴァーサル・ミュージックから世界で初めてこのたびCD化されたそうです。
共演はトミー・フラナガントリオ。

この時のエラの年齢は50代前半ですが、声ののびもドライブ感も絶好調。
ビートルズのHey Jude、クリームのSunshine of Your Love、ディオンヌ・ワーウィックのThis Girl's In Love With Youといったポップスをアレンジした選曲が特徴的。
合計14曲が収録されていますが、この年に発売されたアルバム“Sunshine Of Your Love”の曲が中心になっていました。

必聴なのはこのうちのScat Medley。
One Note SambaやTisket-A-Tasketなどのテーマをはさみながら次々とスキャットしていくのですが、バンドそっちのけでアカペラで延々と歌っていくところも。

どの曲も迫力満点。バラードは限りなく美しく。
オーディエンスを盛り上げるとはどういうことか、とても勉強になりました。
歴史に残る名盤です。

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