2017年01月28日

絶妙なタイム感覚:シャーリー・ホーン〜‘Jazz’Vocal 名盤・名唱(8)

以前にこのブログでも新しいアルバムを紹介したピアニスト兼ヴォーカリストのShirley Horn (1934 –2005)。
彼女がニューヨークに進出したのもマイルス。デイヴィスらの勧めがあったからで、多くのジャズ・ミュージシャンが賞賛してきた実力派です。
私の周りのシンガーにも彼女のファンが多数おられます。

今回は手持ちのアルバム23枚を年代順に聴いていきましたが、バラードの美しさもさることながら、力強いスタイルのswingもお得意で、どれがお勧めなのか迷うほどでした。

有名なアルバムではマイルスのレパートリー曲を97年に録音し、グラミー賞を受賞した“I Remember Miles”がありますが。

ここでは、マイルスが珍しくヴォーカリストのサイドマンで参加した1991年録音の“You Won't Forget Me”をご紹介します。
マイルスが、亡くなる直前のミュート・プレイをタイトル曲で披露しており、そのほかにも、ウィントン・マルサリス(tp)、ブランフォード・マルサリス(ts)、トゥーツ・シールマンス(g, harmonica)といった豪華なゲストが参加しています。

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マイルスから彼女が評価されていたのも「間」の感覚が彼の演奏に共通していたからではないかと言われたりしていました。

彼女の場合‘It Had to Be You’のようなバラードで聴かれるテンポが超スロウ。
swingする曲でも、歌うフレーズの合間にオブリガート(ソロの合間にメロディを入れること)がしっかり絡んでいます。

ヴォーカリストとピアニストが別々の場合には、フレーズの最後にヴォーカリストが意識的に間をとると、ピアニストがそれに気づいてオブリをはさんでくれて、両者の掛け合いになったりします。
あるいは、ピアニストのオブリを聴いていて、それらが終わったタイミングで歌のフレーズを入れたり。
私の場合はそんな感じで、そうやってその場その場での掛け合いを成立させるところに、スリリングな面白さがあるのですが。

彼女の場合には、それらを一人でやっているのですから、自分の歌にピアノのサウンドを絶妙に絡ませることができるわけで。
変化がつけにくくなる超スロウのバラードでも、合間にコーンとアクセントを効かせたサウンドを響かせたり。

そのほかに私が好きなアルバムは、ジョー・ヘンダーソン(ts)やエルビン・ジョーンズ(ds)が参加している“The Main Ingredient”(1996)。
比較的初期のアルバムでは“A Lazy Afternoon”(1978)。

ばりばりスキャトをしたり、原曲の姿をとどめないようなアレンジをしたりといった派手さはないですが、歌心がわかる歌伴がしたいと願うピアニストの方にも格好のお手本になる名演ぞろいです。

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posted by ありあ at 13:25| Comment(0) | ‘Jazz’Vocal 名盤・名唱

2017年01月27日

佐藤ミドリ(p)トリオとのライブ

1月26日(木)は池袋Hot Pepperでした。
佐藤ミドリさん(p)が、うのしょうじさん(b)、宮一佐知生さん(ds)のお二人をばりばり引っ張っていく演奏が醍醐味の、恒例ライブ。
お越し下さった皆様、寒い中ありがとうございました。

私のこの日の新曲は
#In Your Own Sweet Way
デイヴ・ブルーベックの曲。勝手にやり放題の男性に振りまわされてるという歌詞です。
カーメン・マクレエが彼と共演しているアルバムで歌っていますが、私はマイルスのアレンジをいただいてみました。

#Stars Fell On Alabama
多くのミュージシャンやシンガーが取り上げている大スタンダードナンバー。
星降るアラバマ。“白い野原でKissをする私たちはドラマの一場面にいるかのよう”

#If This isn't Love
“これが愛でないなら世の中はおかしい” 突然の胸躍るできごとに困惑しちゃってるのでしょうか?
超アップテンポのイメージがあったので、私もそのように歌ったのですが、サラ・ヴォーンのライブ盤を聴いてみたら、結構ゆったりしたテンポでした。次回は私も。

#I'm Old Fashioned
“昔から変わらないものが好き。そしてあなたも変わらずにいてくれたなら”
先月ライブを聴きに行ったマルガリータ・ベンクトソンが歌っていたので、私も自分なりにアレンジしてレパートリーにしてみました。

#Brasil
ポルトガルではまだ無理なので、サンバのリズムで英語で歌いました。
クレオ・レーンとメル・トーメがエキゾチックにデュオで歌っていたアルバムがあります。

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撮影★古谷慎治

次回のHot Pepperでのライブは4月6日(木)20時から。
リクエストもありましたらお待ちしています♪

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posted by ありあ at 21:55| Comment(0) | ライブのご報告

2017年01月25日

詩は自由に読んでいい?!

Eテレの番組「100分で名著」で、今月から中原中也の詩集を取り上げています。
詩が取り上げられるのはこの番組でははじめてで、解説は作家の太田治子さん。
今年は中也の生誕110年、没後80年の節目の年だそうです。

汚れちまった悲しみに・・・という書き出しで有名な詩がありますが
具体的にどのような悲しみなのか書かれていない。
それだけに、誰もが自分の悲しみをこの詩に重ねられるし、自分にとって詩がオーダーメイドのものになるところが中也のすごさ。
詩は自由な精神で書かれるものなので、読むのも自由でいい・・とのことでした。

先日はじめて詩集評のご依頼をいただきました。
井上敬二さんの『詩集−答えのない季節』(明文書房)です。
どうしたものやらと困りましたが、中也の詩の解説をうかがって、何が正しいか正解があるわけではないんだ・・と気持ちが楽になりました。

明日は池袋 Hot Pepperでライブです。
聴いてくださる方がそれぞれの人生を私の歌に重ねて、心を寄せていただけるような演奏ができればと願います。

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posted by ありあ at 23:05| Comment(0) | 日記

2017年01月06日

偶然出会えた1枚〜今日のジャズ喫茶(2)

今年はじめてうかがいました。高田馬場のマイルストーン。

かかったCDは、私が最も敬愛するドラマー、ブライアン・ブレイドの“Brian Blade Fellowship” (1998)。
同じことをいつもブログで書いて申し訳ないのですが、家で聴くのと全然違う!

彼の演奏はダイナミクスが強烈にきいているのですが、繊細なリズムが刻まれていても、すみずみまで耳元で響きます。
目を閉じると、ライブで華麗にドラミングする彼の姿が浮かんでくるよう。

店長の織戸さんも彼のアルバムは全部持っているとのことでしたが、いい音で聴くことで、このアルバムが名盤だと、私もあらためて再認識できました。

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#前回のブログで書き忘れたのですが、マイルストーンのオーディオはJBLだそう。
こちらのサイトにお店の紹介がありましたよ♪
http://jbl.harman-japan.co.jp/soundofjbl/shop/milestone/

次にかかったのは、なんと!私が探していたスティーブ・キューン・カルテットの“Last Year's Walts”。

ヴォーカリストのシーラ・ジョーダンが参加しているライブ盤で、1981年の録音です。
ECMのアルバムなのにexcitingなノリの演奏で、シーラのスキャットも空間を舞うように自由奔放。
私も天を舞うような、至福の時間を過ごすことができました。

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貴重な音源を聴くことができるのは、老舗のジャズ喫茶ならでは。
一年のうちお店がお休みなのは、12月31日からの3日間だけだそうです。
お体に気を付けて、今年も素晴らしいアルバムを聴かせてください。

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posted by ありあ at 00:03| Comment(0) | 今日のジャズ喫茶

2017年01月05日

新年のご挨拶

あっという間に1月の5日。

訳あってここ数日、深夜まで連日PCの前に座って作業し、朝方眠ってまたPCと格闘・・という日々を過ごしていました。
お正月だというのに、大好きなこの時期恒例のお笑い番組も堪能できなかったのですが。

昨日無事区切りがついたので、今日は体調を整えに、久しぶりにピラティスに行ってきました。
別のスタジオでの筋トレは、昨年何クールかのコースを終えただけで、その後行かずじまいになっていたのですが。
今日行ったスタジオでのピラティスは、呼吸や体幹、インナー・マッスルを鍛えたり・・といった、私にとって役立ちそうなメニューを組んでくれるので、続けて通っています。
ヴォーカリストとしての体を鍛えるのも修業のうち。

体力づくりに限らず、例年年のはじめに自分自身のヴォーカル・トレーニングの計画を立て、進捗を記録しているのですが(いわゆる目標管理ですね)。
計画は変更に変更を重ね、歩みが遅々として進まないまま、何年も過ごしてきました。

今年の目標は「ストイックに毎日修業を積む」。
いい演奏をお届けできるように精進して参りますので、今年も応援よろしくお願いいたします。

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posted by ありあ at 16:03| Comment(0) | 日記

2016年12月30日

サテンドール閉店&ラスト・パーティー

この12月末で六本木サテンドールの現在のお店が閉店することになりました。
ビルの取り壊しで立ち退きになるのだそうです。

今日はラスト・パーティー。
関根敏行さん(pf) 、横山裕さん(b)、小泉高之さん(Ds)の演奏で、私を含め、参加したヴォーカリストがそれぞれ持ち歌をご披露。
今月リーダーライブを終えられた井上修一社長も歌って下さり、ベリーダンスやマジックの方も加わって、お名残惜しいけれども楽しい時間を過ごすことができました。

今年22年目を迎えた六本木サテンドール。
スタッフの皆さんの行き届いたサービスと超一流のミュージシャンの方々、ジャズ好きなお客様に支えていただいて、会心の演奏をお届けすることができる、素晴らしい環境のお店でした。
これまで有り難うございました!

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#サテンドールのHPより

新しいサテンドールは六本木交差点近くに、さらに広いスペースで3月1日にオープンされるとのこと。
また出演させていただける時に備えて、引き続き精進していきたいと思います。

皆様、来年もどうぞよろしくお願いいたします。

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posted by ありあ at 23:48| Comment(0) | Jazz修業

いいオーディオで新たな発見〜 今日のジャズ喫茶(1)

家の近くにジャズ喫茶が2軒あります。
そのうちの1軒、高田馬場のマイルストーンへ行くと、店主の織戸さんがいつも私好みのアルバムをかけてくれます。

今日気に入ったのは、オランダを代表するジャズ・シンガー、アン・バートンの “A Lovely Way to Spend an Evening"
1977年のジャパン・ツアーでの録音で、ケン・マッカーシーというピアニストとのDUOアルバムです。

いわゆる名盤と言われる彼女のアルバムは、これまでにも自分なりに聴いてきたのですが。
彼女の歌の魅力に新たに気づくことができたのは、店の素晴らしいオーディオで聴くことができたからだと思うのです。

声ののびやかさやフレーズの最後のビブラートの繊細さが、耳元にせまってくる感じ。
‘You've Changed’が特に印象に残りました。

ダウンロードが便利にできるようになったりして、音楽を聴く手段も色々になりましたが、ジャズ喫茶の近くに住んで、家のリビング代わりにするのが一番だな〜と思います。

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posted by ありあ at 05:13| Comment(0) | 今日のジャズ喫茶

2016年12月24日

カート・エリングの新譜はクリスマス・アルバム

Kurt Ellingの新譜“The Beautiful Day”がJazz week Chartの12位に入っていました。
クリスマスソング曲集です。
しかしながら(少なくとも私には)馴染みがある曲がほとんど入ってなくて。

ソプラノ・サックスが美しいSome Children See Him
ドラム、ベースとのからみが楽しいLittle Drummer Boyなどなど
はじめて耳にするけれども、アレンジを含めて聴きごたえがある曲が色々あったのですが。
WEBで調べてみると、曲自体はクリスマス・ソングとして知られているものが多く取り上げられているようでした。
 # 私が知らなかっただけだった・・・。

今の季節、私を含め、誰でも知っているクリスマス・ソングをどこのお店でも日々演奏しているけれど、欧米社会では、はるかに多くの曲が生活の中に入りこんでいるんだな〜と感じました。

彼は、いわゆる商業的なクリスマス・アルバムは作りたくなかったとのこと。
クオリティの高いアレンジの演奏を聴きながら、今の季節の美しさや私たちをとりまく神秘的な世界について、思いをめぐらせることができるアルバムです。

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posted by ありあ at 15:01| Comment(0) | お勧めCD/ミュージシャン

2016年12月20日

今月の東京倶楽部のライブ

12月19日(月)は、恒例になりました東京倶楽部本郷店のライブ。
藤澤由二さんのピアノとDuoでした。

今月の新曲は・・・
★Them there eyes
ビリー・ホリデイやエラ、超アップテンポなアニタ・オデイなど、多くのシンガーが歌っています。
#それそれ!その瞳を見たとたんに私はあなたに恋をしてしまってもう夢中。

★You turned the tables on me
この歌もビリー、エラ、サラ、アニタの名唱が残っています。
#今私が一人ぼっちなのは、当然の報いかも?形成が逆転しちゃったみたい・・

★He's funny that way
ビリー・ホリデイが繰り返しレコーディングしていた曲。
#美人じゃないし何の価値もない私に首ったけだなんて。そんな彼、おかしいでしょ?

★The night we called it a day
弾き語りで有名なソングライター、マット・デニスの曲です。
#口づけして去って行ってしまったあなた。月は沈み星も消えた、私たちの最後の夜。

★Nobody else but me
アイリーン・クラールやマデリン・イーストマンといった私のお気に入りのvocalistが歌っていました。
#彼がありのままの私を好きでいてくれるから、私は幸せよ!

クリスマス・ソングも歌いましたが、藤澤さんは私が持ち歌にしていない曲を演奏して下さいました。
アニメ 『スヌーピーのメリー・クリスマス』から Christmas time is here.
そしてプレスリーが歌っていた Blue Christmas.
どちらもいい曲だったので、来年までに覚えて私も歌ってみたいと思います♪

次回の藤澤さんとのライブは2月20日(月)。
藤澤さんとのDuoでは私も繊細な表現ができるので毎回楽しみにしています。
皆様のお越しをお待ちしています。リクエストもありましたら是非。

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撮影:古谷慎治


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posted by ありあ at 15:00| Comment(0) | ライブのご報告

2016年12月13日

英国出身の驚異的ヴォーカリスト:クレオ・レーン〜‘Jazz’Vocal 名盤・名唱(7)

前回このブログで、ソプラノ・ヴォイスが美しい北欧のマルガリータ・ベンクトソンをご紹介しましたが、今回ご紹介する方も、驚異的な音域を誇るヨーロッパ・ジャズ界の歌姫。
ポピュラー音楽やクラシック音楽、ミュージカル女優としても活躍してきたCleo Laine(1927-)です。

シェイクスピアの作品に曲をつけた『シェイクスピア・ジャズ』(“Shakespeare and All that Jazz”)(1964)というアルバムが世界的な注目を集めた方で、あらゆるジャンルの音楽に秀でています。
私の手元にあるアルバムは19枚なので、彼女の作品のほんの一部ですし、レパートリーが幅広い分、どのアルバムもジャズ色が強いというわけではありません。

そんな中で、私が彼女のファンになったのは、1989年のアルバム“Jazz”を聴いたことがきっかけ。
ゲスト・アーティストとして、バリトン・サックスのジェリー・マリガン、トランペットのクラーク・テリー、ハーモニカのトゥーツ・シールマンスらが加わっており、ジャズのスタンダード・ナンバーの名演を楽しむことができます。
中でもジェリー・マリガンの曲‘Walking Shoes’やトゥーツ・シールマンスの曲‘Bluesette’での、それぞれのミュージシャンとの共演が聴きどころ。

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彼女の声はハスキーでジャズ向きなのですが、ここまで声がだせるの?と驚かされる高音域は美しいファルセット。
オペラ歌手のようなビブラートがかかっているわけではないので、Jazz Vocalではこんなファルセットで歌えばいいのか・・・と学ぶところが多いです。

ライブ盤でお勧めなのが、“Cleo Laine Live! At Carnegie Hall”(1974) 。
完璧にコントロールされた器楽的歌唱も彼女の歌の特徴で、このアルバムのお勧めの曲‘Perdido’は、アップテンポでアレンジもスリリング。
何度でも繰り返し聴きたくなる演奏です。

この曲のテンポをもう少し落とし、同じアレンジと歌い方で演奏している別のライブ盤もあります。
というのも、彼女の歌は多くが夫であるサックス奏者ジョン・ダンクワース氏のアレンジによるもの。
スキャットも多くの場合、楽器奏者の演奏とのユニゾンで、高音が出せる彼女の音域にあわせたフレイズが書かれているのだそうです。

即興による演奏だけが‘Jazz’を感じさせるわけではない。
リスナーにとって聴き応えがある‘Jazz’とは何なのか、考えさせられます。

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posted by ありあ at 22:46| Comment(0) | ‘Jazz’Vocal 名盤・名唱

2016年12月04日

マルガリータ・ベンクトソン来日公演

12月2日(金)、中野サンプラザホールに行ってきました。
5年振りの来日だそうで、スタンダード・ジャズの名曲を、スウェーデンを代表するミュージシャンと共演するという内容。

選曲や構成・演出が多彩だったので、ジャズに馴染みがない方にも十分楽しめるステージでしたし、マルガリータの歌うスタンダードもさることながら、そのほかの楽曲もインパクトがありました。

CDでも共演していたペーター・アスプルンドは、スウェーデンを代表するトランペッターだそうで、ヴォーカリストとしても人気が高いそう。
‘The Song is You’ をアップテンポでスリリングに歌ってました。

同じくCDで共演していたマティアス・アルゴットソンはスウェーデンの若きピアニスト。
デビューCDに収録されていた曲をピアノトリオでリリカルに演奏してくれました。

今回はじめて披露されるマルガリータのオリジナル曲や私の好きな‘Twisted' も選曲されていましたが、特に印象に残ったのは2曲のスウェーデン民謡。
マルガリータの高音がエネルギッシュな曲(「すべては天国の足下に」)と、教会音楽のようなオルガンサウンドとヴォーカルのDuo(「哀しみと喜び)」。

マティアスはスウェーデン民謡を長年にわたって研究し、10年近くマルガリータとDuoでこれらを紹介してきたとのこと。
スウェーデン民謡はこれまでにもジャズ・ミュージシャンに取り上げられることが少なくなかったですが、母国語の歌詞による演奏をあらためてじっくり聞いてみると、哀愁に満ちた旋律が心にしみました。

これまであまり触れてこなかったスウェーデン・ジャズの魅力を、新たに発見することができたような気がします。

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posted by ありあ at 18:18| Comment(0) | ライブ聞きに行きました

2016年12月02日

北欧の歌姫:マルガリータ・ベンクトソンの新譜

1966年生まれの Margareta Bengtson はスウェーデンのソプラノシンガー。
彼女の来日公演を聴きに行くにあたって、これまでに出されたアルバムをじっくりと聴いてみました。

5人組のボーカルアンサンブル「ザ・リアル・グループ」のリードシンガーとして20年以上活躍した後に、2006年にソロシンガーとして独立し、デビューアルバム“I'm Old Fashioned”をリリース。
今回5年ぶりの来日に合わせて、スタンダード集 “Ballads” がリリースされました。

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完璧にコントロールされた透きとおったソプラノ・ヴォイス。
リリカルなピアノやオルガン・サウンドを聴かせてくれる同じくスウェーデンのマティアス・アルゴットソンとのデュオをメインとして、トランペットやトロンボーンが研ぎすまされた音色で静かに絡んできます。
北欧ジャズ特有の透明感。

彼女はジャズ・フィーリングも素晴らしく、これまでのアルバムでは、私の好きな‘Dat Dere’や‘Twisted’といったヴォーカリーズの曲も取り上げられていましたが、今回のアルバムは、クールなアレンジが彼女の声にぴったり。
ソロ・アルバムの中で私の一番のお気に入りになりました。

コンサートが楽しみです。

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posted by ありあ at 01:27| Comment(0) | お勧めCD/ミュージシャン

2016年11月28日

ヴォーカルの発表会で刺激

11月27日(日)夜、お誘いをいただいてBlues Alley目黒にうかがいました。
大野えりさんのYAMAHAのVocal Class の発表会です。

生徒さんが3曲ずつ(新しくクラスに入られた方は1曲)順に歌っておられましたが、気づいたことがいつかありました。

はじめに、演奏前のカウントを全て生徒さんが出していたこと。
えりさんがピアノの横に座っていらして、テンポが早かったり遅かったりした時には、やり直しをお願いしていたりも。。。。
先生がバンドに全て指示を出している発表会もありますが、カウントをどのように出すかを含めて、しっかり実践で身につけてもらっている様子が伝わってきました。

多くの生徒さんが、ファルセットのような力の入っていない澄んだ声で発声しておられるのにも気づきました。
発声の仕方についての日頃のご指導の成果なのではないかと思いました。

生徒さんの選曲がバラエティに富んでいるのも新鮮でした。
ほとんど知られていない曲を選んだり、テンポも自由だったり。
自分の好きな曲を好きなように、楽しみながら歌っておられる様子が伝わってきました。
先生ご自身が寛容でなければこうはいきません。

生徒さんの発表会は、歌が好きだと純粋に取り組んでいた初心を思い出させてくれる機会だとMCで話しておられたえりさん。
ご自身でも、Feeling GoodとThe First Time Ever I Saw Your Faceの2曲を披露して下さいました。
特に最後の曲は、感情のこもったダイナミクスが印象的で、勉強になりました。

歌伴は、石田衛さん(p)、佐藤“ハチ”恭彦さん(b)、井上功一さん(ds)といった豪華なメンバーでした。

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posted by ありあ at 14:18| Comment(0) | Jazz修業

2016年11月26日

ピンキー・ウィンターズの現在

11月25日。
楽しみにしていた六本木・サテンドールでの来日ツアー初日のライブを見に行きました。
ミュージシャンは、青木弘武さん(pf)、 ジャンボ小野さん(b)、 岡田朋之さん(ds)。
以前に来日された時にも共演しておられた金丸正城氏(vo)もご一緒の、豪華なステージでした。

金丸さんのMCでは、現役ヴォーカリストの最高齢がトニー・ベネット氏で、ピンキーさんはその次だろう・・とのことでしたが。
・・・ということは、彼女は現役女性ヴォーカリストの最高齢?!

しかしながら当日の演奏にびっくり。
驚くほどコントロールされた声、歌が静かに始まってやがて盛り上げていく自然なダイナミクス。
そして何よりも、フェイク満載の伸びやかなフレージング。
青木さんも「リハーサルの時から凄かった。玉手箱みたいにどんどん出てくるんだよ」と言ってました。

ここ数年の彼女の歌は−少なくともCDを聴いた限りでは−元のメロディを大切にしながら歌う唱法が中心だったと思うのですが。
この日は、デビュー・アルバムの時のように自由で、かつ声質がはるかに深く落ちついていて、これまでにない彼女の新しい一面を目の当たりにした気がします。

共演したミュージシャンが素晴らしかったからだろうと、私なりに解釈した次第。
青木さんも、彼女の歌はリラックスできて、どんどん(演奏が)引き出されるんだよ、とおっしゃっていましたが、ピンキーさんも同じ思いだったと思うのです。
ライブ録音しておけばよかったのに・・・と思うほど、後世に残る貴重な演奏だったと思います。
#歌いまくっていたドラム・ソロのあとに、ピンキーさんが岡田さんのことを'Buddy Rich!'って紹介していましたし・・・。

ピンキーさんが歌ったのは次の曲。
1st;I Thought about You、Polka Dots and Moon Beams、Misty、Time after Time、
When Sunny Gets Blue、If You Never Come to Me、Goody Goody

2nd;I've Got You Under My Skin、A Time for Love、Witchcraft、All the Way、
A Beautiful Friendship、In the Wee Small Hours of the Morning

アンコール;Fly Me to The Moon

金丸さんとの息のあったDuoで、On a Slow Boat to China と Teach Me Tonightも。
幸せな時間をありがとうございます。

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posted by ありあ at 01:58| Comment(0) | ライブ聞きに行きました

2016年11月24日

アロルド・ロペス・ヌッサの新譜

今年の東京Jazzの模様が、10月末から3週にわたってNHK-BSプレミアムで放送されていました。
どれも聴きごたえがありましたが、キューバのジャズ・ピアニストHarold López-Nussaのトリオが素晴らしかったので、CDを購入しました。
来日直前にリリースされた“エル・ビアッヘ(El Viaje)”です。

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タイトルが「旅」を意味しているだけあって、メンバーもワールドワイド。
ヌッサの弟でドラマーのリュイ・アドリアン・ロペス・ヌッサ(Ruy Adián López-Nussa)に加え、セネガル出身のベーシスト、アリュンヌ・ワッドゥ(Alune Wade)は柔らかなvoiceも披露してくれます。

このトリオが気に入ったのは、リュイのドラミングが素晴らしかったから。
東京Jazzでは兄弟でピアノの連弾も披露していた多彩な人です。

ピアノは打楽器だとあらためて納得してしまうほどのスリリングな演奏で、二人の息がピッタリ。
小さい時から、家で二人でこんな風に連弾しながら遊んでいたんだろうな〜と想像させてしまうような、ほのぼのとした雰囲気もありました。

CDの曲で特に印象に残ったのは、
東京Jazzでも演奏されたカリプソの‘Feria’ と ‘Bacalao Con Pan’、ボレロからチャチャへとリズムが変化する‘Lobo's Cha'。

ラテン・ジャズのリズムの詳しいことはわからないけれど、ライブで聴かなくても、CDの音源で十分にエキサイティングなグルーヴを感じとることができます。

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posted by ありあ at 21:23| Comment(0) | お勧めCD/ミュージシャン

2016年11月23日

クールな唱法が表現する温かさ:ピンキー・ウィンターズ〜‘Jazz’Vocal 名盤・名唱(6)

このブログでも以前にアルバムを紹介したことがあるPinky Winters(1931- )。
今年85才になる大ベテランです。
かなり以前に、行きつけのジャズ喫茶「マイルストーン」の店主、織戸さんから、こんないいアルバムがあるよと教えていただいてからファンになりました。

そのアルバムが1954年、23才の時に録音したデビュー作の“Pinky”。
可憐でハスキーな声。アイデア満載のフェイクも巧みです。
‘This Can't Be Love'など自在にswingする曲が私好みですが、‘Cool Sazerac’といった珍しい曲も。

「クール・サゼラック」はカクテルの名前で、彼女がかつて一緒に活動していたアンディ・アレラノというドラマーが書いた曲らしい。
ブルージーなメロディラインにも関わらず、爽やかなハスキー・ヴォイスで歌っているので、明るさとほの暗さがミックスされた不思議な魅力に溢れたサウンドに仕上がっています。

ミュージシャンは、バド・ラヴィン(p)、ジム・ウルフ(b)、スタン・リーヴィー(ds)。
このアルバムが復刻された時に、ズート・シムス(ts)が入ったプライベート・セッション5曲と、このアルバムのためののリハーサル・セッション7曲が新たに加わっています。

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子育てで第一線から退いていた時期があったため、彼女のアルバムは数が多くないのですが、1980年代に復帰した後に出されたアルバムでは、低音域を活かした声に変わり、原曲のメロディを大切にしたストレートな唱法になっています。
彼女自身も「若い頃の歌を聞くと自分の歌とは思えない」と言っていたとか。

復帰後のアルバムは、シナトラやエラなどの歌伴を勤め、亡くなるまでピンキーのパートナーだったピアニストのルー・レヴィとの共演が多かったのですが。

私が好きなのは2001年録音の“Rain Sometimes”。
ミュージシャンは、リチャード・ロドニー・ベネット(p)とボブ・メイズ(b)。
リチャードの美しいピアノとのデュオによる曲が多くなっており、彼女の歌が持つ豊かな表現力が見事に発揮されている名唱ぞろいです。

バラードは言うに及ばず‘Little Did I Dream’のようなswingする曲が圧巻。
デュオではこんな歌い方をすればいいんだ〜と学ばされる事が多いです。

ルー・レヴィとのアルバム“Happy Madness”では、取り上げる曲のオリジナル版を研究しつくして演奏のアイデアを練っていたとのこと。
デビュー当時の自由な唱法のピンキーも好きですが、原曲の良さを活かした近年の彼女の歌も、曲への愛情あふれる温かさに満ちていて素晴らしいです。

彼女は日本にもしばしば来日しており、今週金曜に私も六本木・サテンドールでのライブを聴きに行ってきます。
終わりましたら、またこのブログでご報告しますね。

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posted by ありあ at 01:32| Comment(0) | ‘Jazz’Vocal 名盤・名唱

2016年11月22日

アニタ・オデイ没後10年

2006年11月23日にアニタが87才で亡くなって、早くも10年になりました。
このブログでも既にお勧めを紹介していますが、高校でジャズ研に入った頃に聴きだしてからというもの、私が最も影響を受けたヴォーカリストです。

ここ数日彼女を偲んで、絶頂期のアルバム“Anita”(1955)、“Pick yourself Up”(1957)、“Anita Sings the Most”(1957)を繰り返し聴いていました。
この時期の歌唱は高音の澄んだ声が魅力。

オスカー・ピーターソンとの共演による“Anita Sings the Most”では、超高速な歌伴にも自然に溶け込んでswingしている‘Them There Eyes’がさすがです。

2009年に出されたドキュメンタリーDVD "Anita O'Day The Life or a Jazz Singer"では、彼女へのインタビューや貴重なライブ映像を見ることができます。
#こちらは、2008年度 サテライト・アワード ベスト・ドキュメンタリー賞というのを受賞した作品らしい。

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ジーン・クルーパ楽団で、トランペッターのロイ・エルドリッジと歌っていた"Let Me Off Uptown’では、楽しそうに語り、踊ってミュージカルの舞台のよう。
‘感情を女優のように歌にのせる’歌手だというコメントもありました。

幼い頃に受けた手術の影響で、ロングトーンや通常のビブラートをかけるのが無理になったらしく、独自の歌唱法を生み出したアニタ。
自らを、歌手ではなく「ソング・スタイリスト」であると表現していたのも印象的でした。

彼女はミルドレッド・ベイリーやビリー・ホリデイのレコードを聴くだけで、ジャズ・ヴォーカルを身につけていったとのこと。
溢れる個性と、86才になってもニュー・アルバムを録音するジャズへの情熱。

私も情熱をもって研鑽を積み続けていかなければと、あらためて気持ちを引き締めています。

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posted by ありあ at 00:03| Comment(0) | お勧めCD/ミュージシャン

2016年11月21日

ジャズ・ピアノの名盤を聴く会

『ジャズ批評』194号の特集「ジャズ・ピアノの名盤」に沿ったアルバムを聴く会が、高田馬場のジャズ喫茶マイルストーンで開かれました。

ジャズの歴史の流れを踏まえながら、2時間あまりにわたって当日紹介されたアルバムと曲はこちら。

・ソニー・クラーク・トリオ:“Sonny Clark Trio”(1957)より‘Be-Bop’
・ジョージ・ウオーリントン・クインテット:“George Wallington Quintet at the Bohemia”(1955)より‘Johnny One Note’
・バド・パウエル:“Jazz Giant”(1949)より‘Tempus Fugit’
・ウイントン・ケリー:“Kelly at Midnight”(1960)より‘Temperance’
・エロール・ガーナー:の“Concert by the Sea”(1955)より‘I'll Remember April’
・ウイントン・マルサリス:“Wynton Marsalis Mr Jelly Lord: Standard Time 6”(1999)より‘ Billy Goat Stomp’と‘Courthouse Bump’−ニューオリンズ・ジャズの創始者J.L.モートンの作品集です。
・ベニー・グリーン・トリオ:“Greens”(1991)より‘Time After Time’
・ケニー・カークランド:“Kenny Kirkland”(1991)より‘Ana Maria’
・ピーター・ビーツ:“Portrait of Peterson”(2013)より‘Blues for Oscar’
・ダド・モローニ(p)+トム・ハレル(tp):“Humanity”(2007)より‘The Nearness of You’
・カウント・ベイシー・オーケストラ:“April in Paris”(1957)より‘Shiny Stockings’

ビバップ・スタイルのソニー・クラークのアルバムと、ハード・バップ・スタイルのウイントン・ケリーのアルバムは、ベーシストとドラマーが同じ。
ポール・チェンバースとフィリー・ジョー・ジョーンズでしたが、ピアニストが違うと彼らの演奏が大きく違って聞こえるのが面白かったです。
フィリー・ジョー・ジョーンズの変化にとんだ演奏が素晴らしい。

ベニー・グリーン・トリオの演奏も、決して面白いとは言えない?楽曲を、アレンジとswingyな演奏で聴きごたえがあるものにしていました。
来年も来日するでしょうか。ライブ行きたいです。
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ということで、とても勉強になったこの企画。
次回は1,2月頃にヴォーカルを特集して開催するとのこと。
またうかがいたいと思います。

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posted by ありあ at 01:57| Comment(0) | Jazz修業

2016年11月19日

池袋でライブ

11月17日(木)は池袋のHot Pepperでライブでした。
メンバーは、佐藤ミドリさん(pf)、うのしょうじさん(b)、宮一佐知生さん(ds)。
いつも当店でご一緒させていただいてます。

今月の新曲は5曲。
・Frenesi(フレネシ)
スペイン語のタイトルですが、英語でmadnessという意味らしい。アーティー・ショー楽団の十八番です。
メキシコのお祭りに立ち寄って素敵な君に心を奪われた!という歌詞。
ベティー・カーターが超アップテンポで歌っていましたが、私はアニタ・オデイが“Anita O'Day Sings The Winners”で歌っていたバージョンのイメージで。
リズムはチャチャがあっているかな?エキゾチックな曲です。

・Mack The Knife
別名モリタート、名盤・名演が多数あります。
ヴォーカルではボビー・ダーリンやサッチモ、長い歌詞を忘れてとっさにスキャットで歌った“Ella In Berlin”でのエラの歌唱も有名。
私は今回スキャットせずに、歌詞を自分で作ってendingに加えてみました。

・Let's Face the Music and Dance
エラやシナトラ、メル・トーメも歌っていますが、私はアニタのように、ノリのいいラテンとswingのリズムで。
「この先困難があるかも知れないけれど、音楽と月の光と愛とロマンスがある限り、この音楽と踊りを楽しみましょう」

・Deep Purple
その昔、アーティー・ショー楽団でヘレン・フォレストが歌っていた曲。
私の好きなロバータ・ガンバリーニは音域の広いこのバラードを見事な歌唱力で歌い上げています。
紫色をした夜のとばりがおりる夕暮れ時に、去っていったあなたの夢をみる。。という曲。

・That Old Black Magic
恋という古い不思議な魔力にとりつかれてしまった!・・という曲。
これもロバータ・ガンバリーニが軽やかにswingして歌っています。

●IMG_0764_original.JPG
撮影:古谷慎治

次回のHot Pepperは1月26日(木)20時からです。
リクエストもありましたら是非。
皆様のお越しをお待ちしています!


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posted by ありあ at 19:24| Comment(0) | ライブのご報告

2016年11月18日

可憐なはかなさでジャズ・ファンを魅了:ビヴァリー・ケニー〜‘Jazz’Vocal 名盤・名唱(5)

お勧めレパートリーを以前にご紹介したときにアルバムを取り上げたBeverly Kenny( 1932-1960)。
28才の若さで自ら命を落としてしまったのが惜しまれます。

スタン・ゲッツの影響を受けていたという彼女。
ポピュラーシンガーのような歌い方をしているコンセプトのアルバムもわずかにありますが、多くのアルバムでJazz Vocalistとしての本領を発揮しています。

特徴はクリアにストレートに伸びる可憐な声。
フェイク(原曲のメロディーを崩した歌唱)も巧みです。

ブルーノート(長音階の3度と5度と7度の音を 半音下げた音)を時折使うのですが、声がcuteなので、メロディーラインが重くならずにはかなさが漂うイメージに。
始めて聴く曲も、どれも持ち歌にしたくなるほど魅力的な楽曲に仕上がっています。

なので、お勧めのアルバムを選ぶのが難しいですが、“Sings with Jimmy Jones and the Basie-ites”(1956) は、カウント・ベイシー楽団のピック・アップ・メンバーで構成されたコンボをバックに歌っています。
‘Nobody Else But Me’や‘Isn't This a Lovely Day’といったswingする曲が聴きごたえあり。

1958-59年に録音された“Sings for Playboys”のバックはピアノとベースのDuo。
ピアニストのエリス・ラーキンスは、エラやクリス・コナーのアルバムでも有名ですし、ベーシストのジョー・ベンジャミンは、サラ・ヴォーンとも演奏していた、いずれも歌伴の名手です。

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バラード‘What Is There to Say’では、歌い出しが高音から始まっているのですが、自分の声の中で魅力的な音域がどのあたりなのかを十分にわかってフェイクしている様子がうかがえます。

彼女が生きていたら、今頃どんなヴォーカリストになっていたでしょうか・・・。

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posted by ありあ at 01:27| Comment(0) | ‘Jazz’Vocal 名盤・名唱